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紙の本
言葉のきらめき
2011/02/22 06:39
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:maruma - この投稿者のレビュー一覧を見る
一穂ミチさんの言葉の切り取り方が好きだ。
作品を読む度に、そう思う。
「朝から朝まで」はテレビ局が舞台になっている。
アルバイトの羽村結(ゆう)と報道局社会部記者の後藤京平。
結は忙しく仕事をしていく中で失敗したり、落ち込んだり。
京平は淡々と事実を伝えて、その誠実さが失敗した結に沁み込んでいく。
いつも自分を律している京平に素直になればいいのに、と願う結。
大人だからこそ、ぐっとこらえてしまう部分がある。
だからこそ、結の素直でまっすぐなところがまぶしかったりする。
テレビ局での日々が描かれていく中で
器用とは決して言えない二人に惹きつけられていく。
結や京平を囲む人たちとの会話のテンポのよさに惹きつけられていく。
優しくされたり、気遣われたりするのは、近づくことだろうか。
それとも遠ざけられることだろうか
誰も知りませんように。
誰の前でもあんな顔をしませんように。これから先もずっと。
ああ、笑った、と思った。
笑顔ぐらい、誰だって見せるのに。名前ぐらい誰だって呼ぶのに。
それがどうしてこんなに嬉しくて落ち着かない気持ちになるのだろうか。君は、ふしぎだ。
読む度に違う部分に惹かれていく。
それはきっと、ひとつひとつの言葉の切り取り方が心地いいからだろう。
器用とは言えない二人に何度でも会いたくなってしまうのは
一穂さんの言葉が気持ちに寄り添ってくれるから。
だからきっと、一穂さんの本を読み続けてしまうのだろう。
これから先も一穂さんの本を追いかけていきたいと思う。
紙の本
現実は鋭く痛く、恋はじれじれ
2022/06/02 05:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
作者さんの初期のテレビ業界もの
アルバイトの羽村結と報道局社会部記者の後藤京平。
小動物系の結がふわふわぐるぐるしている様と
京平も実はひっそりとぐるぐるしている様がもどかしさやじれったさを感じさせつつ
愛おしい感じの作品です。
そして恋愛面以外の
他の部分に心が持っていかれることの方が多い。
ふわふわ系だと思っていた結の過去の事柄
(どうしてテレビ局でアルバイトしているのか知った時は胸が痛かった)
お母さんがあれほど心配したり、テレビ局でのアルバイトを嫌がる理由もきちんとある。
京平の元カノの肉食系の女子アナウンサーの存在
悦巳の辞めた理由
京平の撮ったドキュメンタリー
(涙なしでは読めなかったです)
京平の犯罪被害者との関係
マスコミのいやらしいところもがっつり書かれて抉られる
だからといって、彼らを完全に否定もしない
なんか色々と刺さってくる事柄たちでした。
そんな棘のように痛いものや切ないものがちりばめられた中での
じれじれしてしまう愛らしい恋物語でした。
電子書籍
電子版にはイラストありません
2022/09/05 15:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りお - この投稿者のレビュー一覧を見る
一穂先生の紡ぐ言葉が好きで作家買いしてます。
先生の初期の作品ですね。主人公の過去の明かし方などストーリーの展開はとっても好きです。ただBLとしてこの作品に関しては報道記者の京平とテレビ局でバイトする結、2人が恋に落ちる距離感にちょっと違和感。リアルな業界の話なだけに京平さんみたいな人が一介の男子大学生好きになる?みたいな感じでした。BL以外のお話は好きです。
山本小鉄子先生のイラスト拝みたかったな。
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