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電子書籍
心温まる優しい愛の話
2020/06/12 23:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marimari - この投稿者のレビュー一覧を見る
最愛の相手で心の支えだった裕也の突然の死。呆然とする波瑠(21歳)は裕也の一人息子、椢(9歳)に誘われるまま2人で逃避行を始める。刻一刻と迫る終わりの時。そして別離の時が訪れた…。
世間的に見れば誘拐犯と被害者。近づく事さえ困難な2人の再会愛の物語。
最初の数ページ読んで、最初から父死んでるし、椢の中にいるとか言うし、かなり重い話になりそうで読むのを躊躇したのですが……少し切ないけれど愛に溢れた優しい話でした!
逃避行生活→再会→再会後
と話が進むのですが、最初の2人の逃避行の話が一番好きだったりします。
時間的にも精神的にも緊迫感をすごく感じて、2人が裕也という支えを失ってギリギリのところにいるのがとても伝わってくる!傷ついた獣が互いに身を寄せ合って癒してるようで、無性に切なくて。無理な事は分かってても、2人の世界を怖さないで欲しかった。
携帯が1つの重要なアイテムなのですが、空メールの下りは切なくて泣きそうでした。波瑠を壊さないように、一歩一歩慎重に歩みを進める椢が、すっごく良い子で健気過ぎです!
読了後に表紙を見ると泣きそになります。
この話で出てくる椢の所属する劇団の代表の奥田さんは『恋をするということ』の呂久さんの元彼です。恋をする~との印象の違いが面白い!
電子書籍
感動です!
2016/02/02 16:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
凪良さんの本は、何冊か読みましたが、これは、読んだ中でも、トップ3に入ります!
個人的に、「積木の恋」「まばたきを3回」に匹敵する作品です。
波瑠が、精神的にも弱いながら、なんとか生きていこうという姿も、涙を誘いますし、カイが、波瑠に送ろうとして書いて消したメールの内容も、切なくて、泣けます。
電子書籍
泣いた
2022/06/07 17:36
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投稿者:インディゴさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作。『流浪の月』のあとがきに書かれていた作品で、読んだことがなかったので早速購入。泣いてしまいました。凪良作品は一般書もBLも本当によい。
紙の本
涙…
2017/02/20 17:22
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投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ9才の椢が演じた『とうちゃん』は果たして本当に演技だったのか、それとも…?
最後の場面で、椢の体を使って伝えた『とうちゃん』からのメーセージがまた泣かせました。
電子書籍
向こう側へ踏み込んだ二人。
2016/08/29 20:45
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投稿者:nachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく好きなお話です。印象深い。
明星の「Peruna」聴くたび胸が締め付けられる。
このお話しにピッタリですよね。9歳の男の子が歌うには、少し重いというか、でもそれを裕也が口ずさんでたんだろうと思うと、裕也の雰囲気がすごく伝わるというか。
「恋をするということ」の奥田が出てきます。先にこっちを読んでましたが、あのイメージからすれば、まともに見える苦笑
その奥田とのやり取り、セリフも印象的。
進むにつれてのジリジリとした痛みが幸せな雰囲気の出だしを濃くしてます。
ただただ甘いんじゃない椢の執着的な愛情が魅力。
紙の本
ファンタジー、なのです
2013/09/20 00:13
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
21歳の大学生、波瑠(受け)と波瑠が愛している裕也とその9歳の息子、椢(攻め)。
3人の穏やかなプロローグからこのお話は始まります。
この3人での日々は長くは続かず、裕也の不慮の事故からとても切なく、淡々と物語は続きます。
21歳の波瑠と9歳の椢の2人だけの逃避行を綴った波瑠視点、「夏の檻」。
この章は涙なくして読めませんでした。
突然の最愛の人の喪失。
父親を亡くした当事者であり自分も悲しいはずの椢が打ちひしがれている波瑠を必死に支えようと、
精一杯気遣う姿にホロリ。波瑠の持って行き場のない気持ちも然り。
しかし大学生と小学生の逃避行はあっさり終止符を打たれます。それから10年・・・
19歳になった椢視点で新たにお話は進んでいくのでした。
亡き父、裕也と同じ道を歩んでいる椢が10年、一度も会っていない波瑠との細い細いつながりを
大切にする姿になんだか胸が痛くなりました。
そう、ラスト近くまでなんだかとても切なくて痛くて、シリアスにお話が進んでいたのですが、
あれー、最後の最後さらっとファンタジーに移行しちゃいました。
なんだろう、このすっと躱された感じ・・・涙も引っこんじゃいました。
まだ椢の夢オチのほうが説得力があるような気がするのですが。
う、これは評価に悩みますねぇ。全体的な雰囲気は良かったのですよね。
なので今回ちょっと甘くつけさせてもらいました。
ファンタジーが苦手な方にはおススメできないお話かなぁと思います。
電子書籍
あい=愛=哀?
2022/06/05 09:25
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
凪良先生の、「死んでも死んでいない」物語。
あいを平仮名書きしたのは、あい=愛=哀、とかけたからかな?
この作品は、死んだ恋人・裕也が、彼のの息子の中に意思(魂)が宿った、バージョン。
面白おかしくギャグタッチの描写が、逆に悲しみをそそる不思議。
岸本波瑠と、恋人・裕也の9歳の息子・桐島椢の物語。
裕也は、綺麗で可愛らしい年下の恋人と、9才の幼い息子を遺して、海で急死する。
葬式の日から、恋人の息子の言動が変わる、死んだ父親そっくり。
9才の子供の「旅に出よう」の言葉に乘って、波瑠は子連れの旅に出る
・・子供の要望とはいえ、他人から見たら、それは拉致。
当然、訪れる旅の終りは、とても悲惨で最悪な状況。
そして法の裁きによる別離の後、恋人の息子は波瑠を探す。
・・・だけど椢は未成年。
誘拐犯にされて、接触禁止条項を設定されて居たら、また波瑠は追い込まれる。
悪意が無くても、それを犯罪と指摘されたら、波瑠に逃げ道はない。
これは、波瑠を罪人にすると気づかない、幼い子供の無邪気が起こした悲劇。
凪良先生は、悪意のない行動を「罪」と断定されて罪人にされる、冤罪を扱う小説をいくつか書いてます。
本人たちの事情より、周囲の大人が犯罪認定をしたら逃げられない、不条理。
★大事な人が死んで、彼の息子の中に宿る・・でもそれは有り得ない。
波瑠を独り占めしたかった子供の悪意ない嘘だと、波瑠は捉えるべきだけど、
波瑠も寂しさを抱える人だから、縋ってしまったんじゃないかな。
頁数の兼ね合いか、BLに拘ったせいなのか、構成が中途半端で、
伏線回収が十分ではない部分もあって、消化不良を感じる作品ですが、
笑いながら泣かせる文で誤魔化す達人の技、「煙幕構成」にはぐらかされる。
この物語、いつか編集加筆して再刊してほしい。
電子書籍
読みながら涙が溢れました
2018/09/07 16:51
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投稿者:ふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い椢が、大好きな父親を亡くした大好きな受けを生かすために、父親が自分の中にいるという演技をする攻め。三人で過ごした幸せな時間を取り戻したかったという思いが切なかった。
電子書籍
重み
2019/01/27 22:43
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投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアル感とか、ハッピーが少ないところとか、
重みを感じる作品でした。
基本的にネガティブ方面に針が振れている感じです。
紙の本
十年かけて大切な人の死を受け入れる話。
2016/08/31 21:43
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
椢が役者であることや過去の事件を考えると、世間の好奇の目は避けられず、二人の未来は決して平坦な道ではないけれど、裕也の存在に区切りをつけて新たな一歩を踏み出せて本当に良かったです。
子供の頃から変わらない椢の一途さが心強く、きっとこれからも大丈夫だと思わせてくれます。
前半の裕也と椢と波瑠の三人だけで完結している閉じた世界も、脆く儚く美しくていいですね。