電子書籍
小川洋子
2019/09/23 18:16
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投稿者:まち - この投稿者のレビュー一覧を見る
小川洋子の小説、わたしには物語の世界に入り込めるものと、そうでないものがある。今回の小説は後者だった。
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この本を読むとサニーディサービスの「恋人の部屋」が頭の中で流れる。教会の上にある小部屋から外を見下ろした感じが。小川洋子の作品で一番好き。
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消滅が進む話で、「オルゴール」が消滅したら、オルゴールという概念?もなくなってしまってオルゴールが前にあっても何かわからなくなるというありえない話なんやけど読んでいると本当にあった話のように思えてくるのが不思議。ちょっと悲しかった。
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長編の中では一番面白かったですね。物の記憶がなくなる=消える島の物語。編集者と主人公の小説家の関係が好き。劇中の不思議な小説はこれ単体でも素敵なんですよ。
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小川洋子さんの本は何冊か読んできたけれど、これは今まで読んだ中で一番衝撃を受けた作品。色んなものが少しずつ、その概念や記憶ごと消滅していく世界、というものすごくありえない前提の上に成り立っている物語なのだけど、その島の異様な雰囲気だとか、喪失によって浮き彫りにされていく記憶だの存在だのというものの重みの描かれ方もさることながら、ほんとにひとつの物語としてよくできたお話だなーと思った。けっこう長いのに、一冊一気に読んでしまった。最後のあたり、劇中小説が微妙にリンクしてきたあたりからが、ほんとに圧巻。
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失っていくこと、自分の周りの環境を受け入れていくこと、その環境にのみこまれていくこと、読みながらものすごく考えました。胸がぎゅっと苦しくなったり、焦りも感じました。とてもよかったです。
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ご存知小川洋子。彼女の作品の方向性のようなものがここに示されてます。好きなことしかやりたくない人なんだろうと思います。でも彼女だから許される気がします。
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小川洋子さんはすきで、ほぼ全部よんでいるわけですが、優しいのかこわいのか、その繊細な位置がいいのだと思います
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一つ一つ、記憶と共に物がなくなっていく島で、記憶を無くさない人。物はいずれ消えていく定め。それはとても悲しいこと。
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アンネの日記を思わせる話。
次々と何かが消えていく島。それは香水だったり、鳥だったり、ラムネだったり。
人々は何かを失いながらも、それを悲しいと感じることもできずにただ受け入れる。
小川洋子作品の中では一番好きです。
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小川洋子さんの作品は、何かを無くすお話が多いように思う。「薬指の標本」では薬指の先の肉片を、「余白の愛」では13歳の少年、など。これを読んでいた頃、ちょうどNikonのフィルムカメラ及びレンズからの撤退ニュースが流れ、なんだかちょっとこの小説が現実になりそうな錯覚を覚えた。(2006/1/15読了)
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とにかく、すごかった。記憶というものが、人間にとってどういうものなのか。普段はあまり考えないことを考えさせられる作品。傑作です。
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ああ、消えてしまう…。喪失の恐ろしさ。とにかく全てを包み込もうとする小川洋子の雰囲気が物語にぴったりだった。
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まるでドアを開けたら見たことのない世界が広がっていて、この本を読むと、しばらくそこから出られないようだ。
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洋書風な物語になっている。途中、読むのに少々のだるさを感じたが、そのだるさが、すごい涙に代わった。感動した。