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人に薦めたくなる面白さではなくて、自分の中でずっと保護をかけておきたくなるような面白さ。人の流れ方が秀逸だと思った。
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夏休みに読むのに向いているような幻想小説。SFやファンタジーを狙っているわけではないだろうし、ミステリーとも違う。そういうのを超えた心理ものとして読むにはちょっと中途半端かもしれない。
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おもしろい書き方の作品であった。
表現の仕方が古い感じや新しい感じの表し方を使っている。
個人的には古い表現の方法のほうが好きである。
最後のところはなんか物足りなかった。
もう一声欲しい作品であった。
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閉鎖された世界で起こる謎。
と、言ってしまえばそれまでなのだが、思いのほか面白いのはSF要素まで盛り込まれているからか。
消えて戻ってくる住民は、同じようで同じじゃない。
変わりないはずなのに、違和感がぬぐえない。
それは、その本人自身でさえ確信が持てないが確かにある違和感。
何かが逆転し続けて、いつしか自分とジブン、世界とセカイの境界線さえ分からなくなってしまった。
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怖い。
怖いよ……。
話自体は非常に在り来たりなんですが(ストーリー自体は「屍鬼」を、ネタ自体はタイトルは忘れましたが花村萬月の無人島の小説を思い出しました)雰囲気作りが上手いので怖い。一応SFなのでネタバレはしませんが、怖いです。
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特定の土地にまつわる記憶、その断片、その断片がやどった事象の一つ一つの描き方がとても印象深い作家だと思う。水郷が舞台。
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久しぶりに会う知人は、はたして本当に私の知っているその人なのか。けっこう恐怖でした。淡々としたラストも。
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ある日突然いなくなった人が、1週間くらい経つと戻ってくる。どうも向こう側の人間になって帰ってくるらしい。そんなことが続くある町でその謎に挑む4人。しかし、その4人も向こう側に人間になることを自ら希望してしまう。目覚めたとき同じ場所にいたらすでに向こう側の人間だったことがわかる。目覚めたとき、日にちがたっていれば向こう側の人間になったことがわかる。さて、多聞はどちら側にいるのだろう。
この4人、常識では考えられない事態が起きても、さほど驚いていない。ゼリー状のものが人を襲っても、それは夢の続きか見間違いとして自分を納得させているんだろうか。この感覚がちょっと解せない。それと、携帯から市内にかけるとつながらないが市外にかけると圏外の表示が出るとあるが、圏外の表示はかける先には関係ないと思うのだが、この本を書いた頃は携帯に対する知識がそんなになかったんだろうか。しかし、どちら側の人間で居たいかなんてはっきりしていると思ったが、あちら側のほうがいいと思うのは全員があちら側に行ってしまったから?マジョリティを望む日本人の性質を言いたかったのだろうか。2006.4.24読了
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今まで読んだ恩田さんの作品の中で、一番怖いと思う。
ところどころグロい。
表現力は、ぴか一ですね。
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恩田さんの本の中でかなり好きな作品。じわじわとした恐怖と、妙に達観した感情が交錯している気がします。終わりとは静かに始まるという言葉がひどく印象的でした。
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ジャンルに分けると、SFホラーかな?怖くないけど。
いつもながら、読んだ後は一体どんな話だったのか。どこが面白かった
のか表せないけど、読んでる間はヒジョーに夢中にさせてくれる恩田さん。
なんか知らんけど、あなた大好きです。。
でも、これはちょっと精神世界のお話が入っていたり、宗教的な話が盛り
こまれていたりで、難しいかな?って感じはしました。
でもお勉強になるし、自分の内面を見つめる機会を与えてくれる本だから
私は好きだったな〜♪
舞台は箭納倉(ヤナクラ)という架空の「堀に囲まれた街」となっているけど、
これは実は柳川だと思う。思いっきり柳川の描写だったし・・・だからこそ余計に
想像しやすく入り込みやすかったのかな?
そのヤナクラで、失踪事件が起こる。しかし数日後にはみんな帰ってくる。。
「盗られる」という描写をよくつかっていて、本を読みながら他に言い方は
ないものかと考えたけど、「盗られる」が一番適切なんだよね。。
ソコに気付いた時、ホントこの作家さんはすごいなぁ。自分の世界を持って、
それを正確に伝えようとしてる。と思った。
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この世の中にはいろんな考え方の人がいて、それが再びひとつになろうとしている。登場人物たちは黙ってそれを受け入れるしかないのだ。そんな救いのないホラー。
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これは、背中がぞわぞわする感覚を味わいながら読みました。町の人が人間じゃなくなっていく…という話で、いつ主人公たちが取り込まれてしまうのか、という恐怖と常に隣りあわせで。むしろ私も本当に人間?それとも・・・と思わずにはいられないホラー??なのかな…;
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何の予備知識もなく読み始めたけど、ホラーでした。
ストーリーは、小野不由美さんの「屍鬼」みたいな感じ。
表紙イラストも藤田新策さんだし。
主役級の4人が、危ない状況でもやたらと外に出るから、危ないよ〜家でおとなくしてなよ〜とドキドキ。
いつ誰が「盗まれ」るのか。
特に夜のシーンは緊張。
夏に読まなくて良かった〜
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恩田陸さんの作品は、長編じゃないと面白くないけど、長編を読んでると、疑問点が多く生じる。オレならそんなこと思わないなってところが多い。だから、結末に向かうときに、ワクワクするというより、??が浮かんで読んでる気がする。