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連舞の続編
2017/05/31 16:44
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
家元の後継者争いがメインとなる続編。
秋子が本当の舞踊者になったのだなぁと感じさせる最後です。
読後感の良い1冊。
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連舞(つれまい)の続編。
思い出す部分もあるので、連舞を読んでからの方が内容的にはわかりやすい。
続編というより秋子の完結編という感じもする。
有吉佐和子の描く女性は強い。
芯の強さを持っているので、安心して読み進んでいける。
大河・・・・という感じのする小説。
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『連舞』の続編。
秋子の強さが際立っている。
強すぎる女性は痛快に思う。
ただ最後は予想通りの展開になっていた。
それでも引き込まれる作品であったのは確か。
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連舞(つれまい)・乱舞(みだれまい)の後編。
絶版になったと思っていたら、こんな表紙になっているのにびっくり。(でも本屋でみかけない)
踊りという特殊な世界で生きる女の話。有吉さんの文章は踊り物、芸者ものでも読みやすいし、ぐっと読ませるし、とても好きです。
踊りの師匠を母にもつ才能のない姉と、家元との間に生まれた天才少女の妹。姉はどうやって生きていくのか。
保存版です。
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『連舞』の続編。家元夫人となった秋子が、家元の突然の死後、次期家元を決める際の活躍を描く。
日本舞踊の世界観・価値観が門外漢にとっては新鮮だった。どうしても千春の夫・崎山の視点で読んでしまう。それが本質を突いているように思えるから。
「日本舞踊のように消費経済を基盤としている世界」
「切符はプレイガイドでは売れないのだ。出演者には割り当てられた切符をさばく義務がある限り、金持には胡麻をする風習は消えてなくならないだろう」
家元とは何か、特殊な人間の集団で、人をまとめていくとはどういうことか、について考えさせられる。日本舞踊の世界がこうも簡単に分家・分派を認めるとは・・・。
どんな人間の集団(組織)にもその集団の中だけで通用する内在的論理が存在すると思うが、世間一般の価値観と違っていればいるほど、その集団から距離を置いて見ているひとにとっては、楽しいし、集団内にいる人にとってもそうではないだろうか。