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もの凄く久しぶりの折原一作品でした。
この作中作とか手記とか、目まぐるしく
変わる視点とか折原作品っぽくて
懐かしかったスw。
どう読んでも勘ぐるしかない文章や
構成は面白いんだけど疲れるんですよねー。
もう後半のてんこしゃんこの攻防線を
読む頃にはクッタクタですw。
肝心の犯人探しという点でいくと今作の
ように登場人物が少ない場合はどうしても
消去法で想像がついてしまうのが難しいところ
ですよね。途中から薄ら真相の一部は
分かってしまった...かも?偶然にも数日前に
今作のベースとなる映画「シーラ号の謎」を
観ていたのもあるのかもw?
でも予想外に楽しめたので再読のも含めて
「〜者」シリーズの読破に挑戦してみよー。
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サバイバル+サスペンス。
サスペンス部分はなんか伏線の張り方がバレバレ過ぎて、かなり最初のほうでオチが丸見えなんですが、サバイバル部分の描写はすごい。風呂で読んでたら、本当に死にそうな気分になった。
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最初のほうは面白かったのだけど、誰が犯人か考えているうちにどんどん頭がこんがらがってきて、そこにきてのどんでん返し。ああ、やっぱりそうなの…という感じで終わってしまった。
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仕事で船は女性名詞だと知っていたのに。
最後の最後までわからなかった。
復讐は好きじゃないけど、このミステリーには暗くならずに引き込まれた。
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妻と担当編集者の三人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。潜水中の事故で助けを求めたが、不倫関係にあった二人に見捨てられる。風間は流れ着いた島から自力で無人ヨットに辿り着いたが--。航海日誌、口述テープ、新聞記事等に仕組まれた恐るべき騙しのプロットとは。叙述ミステリーの傑作長篇。
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アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』やニコラス・ブレイク『野獣死すべし』を思わせる展開。というか、明らかに2作品を意識しているかもしれない。
こういう海洋復讐ミステリはいいですなあ。それにしても、太平洋を漂流する描写が迫真的でこわい。夏に読んだら最適かも。
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作家 風間春樹の手記が中心になり物語が進んでいく。
風間は妻とその浮気相手の編集者によりダイビング中に
殺されかける。
助かる為の漂流が始まる。
もう1つの物語、三田村夫妻の娘がひき逃げされ死亡してしまう。
その犯人を突き止め復讐する。
この関係のない物語がヨット、セーラ号によりリンクしミステリアスな
展開となっていく。
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状況を野球に例える場面があるが、それに倣って感想を書くと、10回裏7-6で1点ビハインド、2アウト1塁、カウント3ボールナッシングから、1塁ファールフライ打っちゃったみたいな感じ。
ごちゃごちゃしてるけど面白い展開だったんだけどなぁ・・。
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頭がこんがらがりそうなプロットだが謎が謎を呼び最後まで一気に読んでしまった。
夫婦になりすましたのはすぐに気づいてしまったがそれでも事件の全体像を把握するのは難しく最後にまとめてあったのを読んでようやく掴めた。
しかし湯原の愛人が妻を殺そうとしたのはよく分からない。そのまま逃亡すればいいだけだったのでは
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–––者シリーズ。流石の叙述トリックでしたな!まさか三田村夫妻と湯原とその愛人が入れ替わっていたなんて・・。漂流生活の描写もよく書けていたし、面白かったなぁ。
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潜水中の事故で不倫関係の妻と編集者に見捨てられた推理作家が身一つで泳ぎ漂流し、娘を轢き逃げされた復讐後の漂流夫婦と合流し、生還後は船上で同乗者達が姿の見えない作家に次々殺されていく。錯綜してもわかりづらくはなく、出来事の絡み合いで紡がれる犯人の謎や遭難サバイバルさや海の神秘疑惑に引き込まれた。充実。
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舞台は、四方に陸地の見えない海のど真ん中。それだけで不安感が増し、酷く船酔いしたような気分になる。
復讐×復讐といった怨恨渦巻くドロッドロの感情とサバイバル。が、文章は乾いており、どこかアッケラカンとしている。古典名作ミステリが構想の背景にあるとのこと。
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一気読みしたから緊張感のあるサスペンスとしては面白いけど...
湯川と三田村が入れ替わっていた、と明かされた時に「え、それだけ??」となってしまった。
はっきり言って予想できてしまう。
折原一の得意技である複雑なプロットや叙述トリックを期待していただけに残念。
ただ、折原一さんも叙述トリックがあると分かっていて読まれるのは大変だろうな...
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期待してた「者」シリーズとちょっと違った印象だった。早々に叙述トリックが見えてしまったからそう感じたのかな。
とはいえ水が怖くて閉所恐怖症の私には十分怖いお話でした。
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「折原一」の長篇ミステリ作品『漂流者(『セーラ号の謎 漂流者』を改題)』を読みました。
「折原一」作品は6年ちょっと前に読んだ『七つの棺 ―密室殺人が多すぎる』以来なので、ホントに久し振りですね。
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最後に生き残るのは誰か??密室海洋ミステリーの傑作登場!
ダイビング中に妻の不倫相手に襲われた推理作家は大海原で無人のヨットに救われる。
が、その船には恐るべき秘密が隠されていた
妻と担当編集者の3人でダイビングに出かけた人気推理作家「風間春樹」。
潜水中の事故で助けを求めたが、不倫関係にあった2人に見捨てられる。
「風間」は流れ着いた島から自力で無人ヨットに辿り着いたが??。
航海日誌、口述テープ、新聞記事等に仕組まれた恐るべき騙しのプロットとは。
叙述ミステリーの傑作長篇。
解説「吉野仁」
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初めて読む「●●者」シリーズ… 第6弾にあたる作品のようです、、、
「アガサ・クリスティ」の名作『そして誰もいなくなった』の舞台を“洋上の密室”に移して繰り広げられる殺人劇… ヨットに乗っている人物が、ひとり、またひとりと人が減っていくが、巧みな叙述トリックで、ラストまで誰が真の犯人なのかが判らないという展開が愉しめましたねー 面白かった。
■プロローグ
■第一部 殺意の海
一 「死のダイビング」 ―A Dying Fall
二 「獣は死なねばならぬ」 ―The Beast Must Die
■第二部 復讐の海
三 セーラ号の謎
四 セーラの逆襲
■第三部 混沌の海
五 漂白海域
六 対決の時
七 混沌の海
■エピローグ
■解説 吉野仁
ミステリ作家「風間春樹」は、八丈小島付近の海でダイビング中、あわや溺死しそうになった… 妻「美智代」と担当編集者「佐伯敏男」に欺かれ見殺しにされたのだ、、、
運よく八丈小島の岩場に打ち上げられた「風間」は、八丈島まで泳いで辿りつこうとしたものの、黒潮に流されダイビングスーツのまま海を漂うことに… 偶然、救命ボートを発見するが、そこには「湯原透」と、その愛人「屋代悦子」の腐乱死体が残されていた。
「風間」は、二人を水葬にした後、救命ボートで漂流し、ヨット・セーラ号に辿り着く… そこには瀕死の男女が…
二人は「三田村輝彦」、「ゆかり」の夫婦で、愛娘「聖良」を轢き殺した「湯原透」を突き止め、自分の所有するセーラ号に拉致し、復讐を果たしたのだった… 「三田村」は、「湯原」たちを救命ボートに乗せて海へ流し、自分たちは死を決意してヨット上で漂流していた。
そこへ「風間」が乗り込んできたのだ… セーラ号は漂流を続けるが、三人は運良く漁船に救助される、、、
「風間」は、その後「三田村夫妻」とともに姿をくらまして、新たに中古ヨットを購入… セーラ号と命名し、自分を遭難させた妻「美智代」と「佐伯」を呼び寄せる。
そして、クルーとして雇った船長と雇われ船員「鶴巻明」を巻き込み、『そして誰もいなくなった���を模倣した殺人劇が繰り広げられる… ところが、犯罪計画を遂行していた「風間」本人が何者かに殺されるという不測の出来事が発生、、、
しかし、それでも殺人劇は止まらなかった… そして最後に残ったのは!?
延々と続く漂流の描写が真に迫っており、海洋サバイバルとしても愉しめましたね… 一人称を中心に記述されているので、最後の最期まで「私」が誰であるのか、わからない展開でした、、、
セーラ号に乗船した面々の描写が大半なのですが… 「湯原透」の妻に雇われ、「湯原透」の消息を追う探偵の「矢吹浩二郎」だけが、ちょっと別な視点で描かれており、次第に事件の全貌を把握する役割を果たしていましたね。
まっ、死んだと思っていた人物が、実は別な人物(加害者と被害者が逆)だった… という、物語りの肝になる部分は、想定の範囲内だったので、エンディングにやや物足りなさを感じたものの、最後まで謎を引っ張ってくれたので、集中力を切らさずに最後まで読み切りました、、、
この手のミステリは好きですね… 『そして誰もいなくなった』的な展開がイイんですよね。