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子どもの頃は、小さな秘密、秘密の場所、小さな冒険、そんなものに囲まれて心が躍っていた。
描かれている場所は、ありそうな町だけど、ちょっと不思議の世界に紛れ込んだような錯覚をさせられる。
主人公・ギーガンとルームメイトの柊さんの二人の関係には憧れる。
こんな先輩と町を探検して不思議を探るのは楽しそうで、ギーガンが羨ましい。
ギーガンを囲む友人達もみな個性的でいて、どこにでもいるような子。
読みながら、ギーガンと町の不思議を解いて冒険する心地。
懐かしい子ども時代を思い出す一冊。
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「解す者」シリーズと気づくのに、かなりかかりました。やっぱりベイジイ?作品としては、1作目のほうが好きです。ちょっと難しかった。2008.9.25読了
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この著者にしてはミステリアス。寄宿舎じゃないし、男女混合だけど、主人公の少年とその先輩の描かれ方がちょっとギムナジウム系ですわ。
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「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編的作品。人間描写が繊細でかつおしつけがましくないのがいい。お野菜小説みたい、ビタミン欠乏時に是非とも読んでほしい、読みたい小説です。扉の「謎の糸が少しずつ解けていく優しいミステリー」まさに、そのままで、他の作品も類似ながら又別の世界観を表現してくれている。
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前作の「空を見上げる古い歌を口ずさむ」に比べると、とても優しく温かな話しでした。
ベイサンが来るまで、前作のシリーズニ作目だと気付かなかったですだから繋がった時は少しガッカリしました。。。
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不思議な話だった。不思議な力を持つ少年と彼を取り巻く人たちの話。彼に、不思議な力があると話せる人がいて、支えてくれる人がいてとてもよかったと思った。
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小学生~中学生という、微妙な年齢の子どもたちが主人公となって物語を進めていく。
彼らは現代にはいないとも思えるくらいに純粋で優しい。
そして、それを取り囲む大人たちもまた暖かい。
連続自殺という暗いテーマながらスムーズに読めるのは、この点があるからかもしれない。
ファンタジーとして読むならまあ楽しめた。
・・・・・・なのだけど、裏表紙に書かれてるようにミステリとして読んでしまったために、肩透かし感があったことはいなめない。
売り方間違えてるなぁこの頃、と思った。
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前作に似たような(というか同じシリーズだな)、なんとも不思議な雰囲気の作品。ミステリともいいがたくファンタジーというのも少し違うのだけど……あ、恩田陸さんの「常野物語」に似た雰囲気があるかもしれないなあ。
個々のキャラクターが非常に魅力的で、少し日常とかけ離れた雰囲気を味わわせてくれる一作。死体を見つける主人公や奇妙な噂などといった数々の要素もまた魅力的。そしてこのタイトルの意味が分かるラストはなんとも切なく、美しい。個人的には一作目よりもこちらの方が好きだなあ。
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ギーガン、ルーピー、ベイサンとあだ名だけで、毎日がドキドキのあの頃を思い出す。
最後にあのシリーズだったのかと気付かされるぐらい、一物語として完成度は高い。
「暗い日曜日」のエピソードを絡めるところが、小路氏の巧さと思う。
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なぜか死体を見つけてしまう少年・ギーガン。そして町で起こる不可解な事件。少年たちは少しずつ、事件の謎に近づいていく。
「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の第2弾。といっても私はこちらを先に読んだんだけど十分楽しめました。小路作品の登場人物はみんなキャラクターがはっきりしていて魅力的。そしてとても優しい。だからすごく優しい気分になれます。でも、物語の謎の部分ははっきりせず、もうちょっと説明がほしいな~というところ。このくらいの余韻を楽しむべきなのかもしれませんが。
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もうちょっとホラー・サスペンスに振って掘り下げていくとか押しが欲しかったかも。全体を通して今一つ物足りなさを感じました。でも、このほっこり感は好みの分野なので★3つです。
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不思議だけれど、いるのかもしれない、という現実感が漂うのは、その存在が常に正さを主張するようなものではないからなのだろう。
世界には表と裏があるけれど、どちらが表なのかなんてわかりはしない。
そして、必ずしも、表がいつでも表でいることができるわけでもないのだ。
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ほんわかとした優しいミステリーだった。人は自分を映し出す鏡。ミステリーそしてではなく、大切なものを見直すための優しい物語として、もう一度読みたい。
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空を見上げる~の続編的作品。ただ前作と比べるとスケールダウンは否めない感じ。悪くはない。悪くはないんだけど切なさ、哀愁感がちょっと足りないか。
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悲惨だったり、凄惨だったり・・・書き手によっては、キツイことになりそうな話を、これまたさらりと書いて、印象として残るのは、優しさや温かさ、というね。。。 それでいて、生きること、死ぬこと、について、ふと立ち止まって思い巡らす、なんてことをしてみたくなったり。普段は心の奥底に眠っているような事柄を、小路さんの作品を読むと思い出し、引っ張り出して眺めてみたりすることがあるんですよね。