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厚い本。枕にできそうな程。
しかし、その内容は充実しており、大丈夫と思われている危機は実は何度も繰り返されているものであるという事実を大量のデータで証明している。
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とても分厚い本ですが、参考文献が1/3程を占めていますので分量は見た目ほど多くはありません。日本に懸念される国内デフォルトの発生の方が、今ギリシャ等で起こっている国外デフォルトより一度事が起こると深刻化する傾向にある点はよい学びとなりました。
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世界66カ国、800年におよぶ金融危機の歴史をデータベース化し、体系的かつ定量的に分析している。歴史をひも解くと、金融危機の多くは地域や年代を問わず共通の部分が多く、当事者たちは今回は違う(原題でもある"This time is different")シンドロームに陥ってしまうことが証明されている。
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ロゴフとラインハートによる大著。巻末に膨大なデータも載っており、それを除いても400ページ超、全部で600ページ近い、読み応えのある本である。それでも表・グラフが頻繁に登場し、読み進めやすい。
国家はどれほど頻繁に破産するのか、銀行危機の国内総生産(GDP)への影響はどのぐらい続くのかなどについて、データを駆使しながら論じている。
「今回は違う」という人々の慢心が金融危機を引き起こすと結論づける。行動経済学でも人々の心理が経済に及ぼす影響は馬鹿にならないことを説いている。
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今回は違うシンドロームは蔓延していますね。ユーロ危機も多分これから来るドルや円の危機も予想されます。
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"600ページ近い分厚い本なので、実際に読み始めるまでに時間がかかりました。
この手の本はまとまった時間が取れないと、集中して内容に入れませんからね。
過去の歴史を知ることは非常に勉強になります。
ほとんどの国が破綻を経験しているという実態。
そして2000年以降の安定は、過去の歴史からみれば本当にまれな期間でしかないという実態。
これを理解して自らの投資戦略でも考えていかなければいけません。
今回は違う This time is Different !!
毎回絶頂期に言われるこの言葉の意味の深さを自分達もしっかりと意識しないといけません。。
ユーロの波乱を迎える2012年の今だからこそ、皆さんも読まなければいけない必読書です。 "
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国の債務不履行は100年に一度という単位ではなく、もっと頻繁に起こっていることを過去の膨大なデータを裏付けに主張した力作。
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ラインハート=ロゴフ論文は誤りか?
2013.4.23.『エコノミスト』のサイトで、この本のデータが正しくないのでは?という論文が発表されて大騒ぎになった。
「
このたび発表された論文の中で、マサチューセッツ大学アマースト校のトーマス・ハーンドン、マイケル・アッシュ、ロバート・ポリンの3氏は、ラインハート=ロゴフ論文における大戦後の分析結果の再現を試みた。
3氏はラインハートとロゴフ両氏の分析のミスを指摘し、これにより債務水準が高い場合の平均成長率が過小評価されたと論じている。両氏が使用したエクセルのスプレッドシートはコーディングに誤りがあり、複数の国が対象データから抜け落ちているというのだ。
ほかにも、ニュージーランドでは戦後の重要な数年が抜け落ちており、債務水準と成長率の両方が高かった時期のデータがカウントされていないという。
また、3氏は、ラインハート、ロゴフ両氏による平均成長率の計算法は典型的でないデータポイント(ニュージーランドがどん底の状態にあった1年間など)に過剰な比重が置かれていると指摘している。
これらを総合し、新たな論文では90%の閾値を超えた時の戦後の平均成長率はマイナス0.1%ではなく2.2%であるべきだと結論づけている。
国際通貨基金(IMF)と世界銀行が毎年春に開催している会合のために政策立案者が集まっていたワシントンで、この論文は大いに話題をさらった。ただし、2つの論文は想像されるほどの不協和音を生んではいない。
新しい論文への反応として、ラインハート氏とロゴフ氏は指摘されたコーディングのミスを認めている。また、「抜け落ち」と見られるデータについては、データセットが未完成なためだとしている。例えば、2010年と2012年に発表された改訂版の分析には新たなデータが追加されている。
」
この本って、それほど重要な本だったんだー。知らなかった。
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本書では巻末資料として、
世界各国の銀行危機の概要が、掲載されています。
この中でご多分にもれず、
日本で起こった銀行危機についても、
しっかり掲載されています。
明治維新から現代まで、6回の銀行危機について、
具体的かつ簡潔に触れられています。
1930年前後の昭和恐慌についても、
述べられていますので、大学受験で日本史の科目を取られる受験生の方は、
そこだけでも目を通しておくと、いいじゃないかなぁ。
あと戦後のハイパーインフレーションの状況を簡潔に知りたい方は、
P186の「第7章国内債務とデフォルトに関する標準的な項目」のところで、
まとめられています。
自分が高校生の時に、この本に出会えたら良かった(苦笑)
http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/01/800.html
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なんだかえらくタイムリーな一冊 w
原題は「This time is different」、今回はちゃうちゃう、大丈夫!と言いながら波に消えていった英霊達に捧ぐ、実に趣深い一言(-_-)
ここ800年間の金融危機を分析した本。で、最近は先進国のデフォルトは少なくなってきたけど、銀行危機は昔から相変わらず。ましてや資金の流入で加熱した相場の軟着陸に成功した例はナッシング。昔から多少は進化してるのか、歴史は繰り返すなのか、うーん(・ε・)?
EU、アメリカ、遅れて日本がお金をジャブジャブにしたとこに、中国からキナ臭い香り。。。これからどうなるかなんてサッパリ分からへんけど、祭りはいつか終わるってことは常に頭の片隅に置いとこうと思いますた。
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http://www.thegatesnotes.com/Books/Personal/This-Time-is-Different
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厚さ4.5cmに一見ビビるが、表やグラフ、脚注等も多いので、実態的には半分の分量。
1.先進国も、過去は度々デフォルトを起こしてきた。ましてや今でも、銀行危機はどの国でも起こりうる。
2.バブル崩壊や国家の危機というと、株価とか為替の上下に目が行きがちだが、住宅価格も大事な指標だと。
まだまだ他にもありますが…、過去から学ぶことは大事だが、多くの国から同じデータを一つでも比較する事の大変さが伝わった。経済もm(_ _)mm(_ _)m
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過去800年に遡っての国家財政危機、デフォルトを比較し、論じているものです。「今回は違う」シンドローム!といつも危機を先送りしてきた人間の間違いが何度となく繰り返されてきていることは。今更ながら不思議なほどです。ニューファンドランドという国が存在したことは知っておりましたが、カナダに合併された経緯が1933年の国家破綻だったというのは、現実にそのようなことがあったということで驚きます。日本はこれからどうなっていくのかと思いながら読んだ次第です。1340年に後進国イングランドのエドワード3世がデフォルトを行い、先生ん国のフィレンツェ経済を取り付け騒ぎに巻き込んだというのは、今でも同じようなニュースがありそうな話です。英仏のような先進国も18世紀まではデフォルトの連続だったのですね。
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日に日に深刻さを増すベネズエラのデフォルト危機。過去のデフォルトで何が起こったかを勉強したく図書館で借りたが、あまりに大部で、しかも個別ケースについては書いておらず、索引からベネズエラ関連の部分のみを拾い読み。
ベネズエラは現代においてはデフォルトの記録保持者だということがよく分かった。
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チャート、テーブルが豊富で、データに基づいた国家破綻に関する論文。日本の経済学者でここまでやれる人はいないでしょうね。でも、三橋さんなんかは、かなり近いかな。結論は、表題の「国家は破綻する」ということで、経済学が発達しようが、破綻するのです。その理由についての考察が少なかったようで、少し残念ですね。