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現在私がカウンセリングのテキストとして使用している本です。
アダルト・チャイルドはアダルト・チルドレンとも言われ、
こういう↓傾向を持つ人々のことです。
http://tokyo.cool.ne.jp/jaca2001/mondai.html
これらは主に幼少期の環境で培われてしまう性質で、
いわゆるココロの病気ではありません。
脱却するには「自分を許して、解放してあげること」が必要、らしいです。
で、バリバリACな私はこの本を使って少しずつ練習しているわけで。
二冊構成の一冊目で、この後には
「アダルト・チャイルドが人生を変えていく本」
という本が出されています。
アダルト・チルドレンと呼ばれる
“生きにくさ”を感じる人が子供のころを振り返り、
その時につらかった自分を見つめ、その“子”を
自分自身の手で癒していこうというのがこの本のテーマ。
「ワーク」という自分の体験を書き出すパートもあり、
私はカウンセリングの場で先生と一緒に進めてます。
ACで苦しんでいる人にも、
ACについて知りたい人にも、
とってもお薦めです。
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奥付:
1997/3/1 1刷
2007/7/15 8刷
売却:2011/11/3
p.41 「機能不全家族の8つのルール
○(1) 問題について話し合うのはよくない
たとえば両親のあいだに険悪な空気が漂っているのに、二人が問題について話し合うのは見たことがない→問題に直面することを避け、問題を否認する生き方を子どもは学ぶ。問題を他人に知られることを恐れ、問題がある自分を恥じる。
○(2) 感情は率直に表現してはいけないたとえば子どもがさみしくてだっこしてもらおうとしても、親は甘えられるのを嫌がる→感情を人に見せることを恐れるようになり、自分が感じていることは正しくないと思ったり、自分の感情を否認する。自分の感情がわからなくなる。
○(3) 言いたいことは直接言わず、第三者を介す
たとえば父親が子どもに「お母さんがもっと私にやさしくしてくれたらな…」と打ち明け、子どもから母親それを言わせる→子どもは利用され、相手に直接向き合わないコミュニケーションに巻き込まれる。
○(4) 非現実的な期待ー強く、正しく、完全であれ
たとえば高い理想を子どもに示し、そのレールからはずれたどんな生き方も許容しない→完全主義の考え方をするようになり、その期待に添わない相手や自分を責めたり、相手を期待通りに動かせない自分を責めるようになる。
○(5) 利己的であってはならない
たとえば親の都合が悪いときに「おなかすいた」「遊んで」と子どもが言うと、どうしてそんなに勝手なのかと叱られる→自分のニーズや欲求は後回しにして、相手のニーズや欲求を読みとって行動するようになる。つまり共依存である。
○(6) 私が言うようにせよ、するようにはするな
たとえば親は「約束は守れ」と説教するのに、子どもと遊園地に行くはずの日に二日酔いで行かれない。こんなことが度重なる→親は自分を愛していないのではないかと疑い、人を信頼しなくなり、本音と建前を使い分けて人を操ることを覚える。
○(7) 遊んだり、楽しんだりしてはならない
たとえば親がいつも深刻な顔で悩んだり、疲れはてていたり、努力するだけで休むことを知らない→人生は厳しいものだと学び、何かをなしとげることだけに意味があってリラックスしたり立ち止まるのは悪いことだと感じる。
○(8) 波風を立てるな
こうしたルールが硬直化して存在し、それを変えることは許されない→たとえつらい状況であってもそこから抜け出すことを恐れ、これまでのパターンを変えることを恐れるようになる。
」
p.80 何かできたことを話しても、決まって努力の足りない点を見つけ出したり、そんなことに夢中になってどうすると言ったりする、ほめてもらえることのない親からのメッセージ「楽しんではいけない」「いい気になってはいけない」「つねに努力を続けなければならない」「感情を口にするな」「自分のことばかり考えるな」…そうでないと「おまえはダメだ」
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アスクヒューマンケアさんの本。
ACが育ってきた家族背景の説明とともに
自分が今何に苦しんでいるかを一緒に見つけていく一冊。
わかりやすい説明とワークで心の回復を手伝ってくれる本です。
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読みやすく、分かりやすい本です。
自分がACだと気付いたことをきっかけに、自分なりに自分を癒してきたつもりでしたが、それでも時折涙が出ました。
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セルフケアーから相手のケアにも使える具体的な自分との向き合い方があります。
アダルトチャイルドって、誰にでもある側面だと思うので、
アダルトチャイルドだからというのではなく、
自分を振り返ってみると、
より自分らしく楽にありのままに過ごせる手助けがあるかもしれません。
順番にゆったりと進めていくと良いかなっと思います。
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アダルトチャイルドだった著者が渡米のたびに自分の課題に取り組んできた体験から書かれたものでただの知識ではない実体験によるもの。
自助グループの連絡先なども載っているのでサポートが必要な方にお勧めです。
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自分がそうなのではないかとなんとなく思い購入した本。
中にはワークが沢山入っていて、自己分析できるようになっている。自分がなぜ辛いのか、どういう過去があったのか。わかる。人生を変えていく本とセットがいいと思います。
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途中泣きながら課題に取り組んだ。内容が簡潔で読みやすく、それでいて具体的で分かりやすい。もともと日本語で書かれたものだからというのが大きいのだろうか?
一晩明けてノートを読み返してみましたが、最後にこんなことが書いてありました。「大丈夫、私はいつでもそばにいるよ。ずっとずっと味方だよ」
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自分がACという自覚はずいぶん昔からあって、この手の本もずいぶん読んできた。内容は目新しさはないものの、やさしく心に響く語り口に思わず涙し、実際に何をすべきかという「ワーク」も改めてやってみようと思わせてくれた。良心的な本だと思う。
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“失敗したり悩んだりしながら生きてきたひとりの人間として、親を見つめてみることです。そして自然な流れの中で、いつか共感のチャンスがくるかもしれないと信じてみることです。”
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自分がストレスを受ける原因が幼い頃にあるのでは?
と思い、読み始めた本。
結果、私の場合家庭にはそこまで問題はなく
けれど、学校にあったのでは?と感じた。
小学生の頃、いじめがあった。
そんな激しいいじめでは無いが「無視」が多くあった。
自分は対象にはあまりならなかったが、
いじめられる子を助けられなかったという後悔、
自分の番が来るかもしれないという恐怖、
そんな感情から人を怒らせることを恐れていた。
いじめられる子をそこまで好きじゃなかった。
けれど、無視するぐらい嫌いでもなかった。
いじめる子は嫌いだった。
でも、ポジションを誤ると好きな友達も離れていった。それが辛かった。
ひたすらに「嫌われないよう」過ごそうとしていた。
幼い自分には仕方なかったんだという許しと
外部の力(大人の力)を介入させるという手段に訴える知恵が必要だった。
嫌われる理由が全て自分の中にあるわけでないという理解も必要だった。
これを読んで少し癒された気がする。
弱い部分を1つ克服できた気がする。
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この本と続編の人生と向き合う本で、家庭だけではなくて社会の影響もあると指摘されていたのは類書にはあまり見られなかった良い点だと思う。あと一人っ子は複数の役割を背負いがちっていうのも、他では抜け落ちていたけど、すごく頷けた点。書かれたところで救われないけど、今まで分かってもらえたことがなかったので。うーん、全体としては当事者の立場に寄った役に立つ内容と思うけど、やっぱりどうやって仲間やサポートにつながるのかが難しい。嘆かなければいけないことがまだまだ山積みな気がしてしんどい。死ぬまでに終わるのこれ。。
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まずは一気に完読。気持ちがモヤモヤした時に読んだから、初めから涙が止まらなかった。次はワークをしながら読もう。アダルトチャイルドの人は援助職に就くことが多いかぁ、分かる気がする。でも他人との境界が曖昧だから頑張ってしまう。自分と同じ境遇を味わってほしくないと思いつつ。でも自分の境遇は変わらず辛いという負のスパイラル。自分の境遇を強い意志で改善していかないと他人の基準を当てはめたり、他人に使われる状況は変わらない。
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子どもの自分をイメージして、抱きしめてあげた時、涙が止まらなかった。
でも悲しくて辛いというより、心が温かくなるような感じがした。
本に書かれているように、無理をせず、今まで頑張ってきた自分をいっぱい感じながら、少しずつワークを進めていった。
前半はフラッシュバックが起こったり、悪夢を見ることもあった。
後半は、どんどん心が軽くなった。親に対する怒りや憤りが薄らいでいった。あの時のせいで…とばかり過去に目を向けていたのに、今や未来に視点が向くようになった。
1番心に刺さったのは、『過去の自分がほしかったものは、今の親からもらう必要はない。仲間やそして何より、あなた自身がそれを与えてあげることができる』という言葉。
今まで、自分が今でもトラウマになっているほど幼少期が辛かったことを親に何とか理解してもらいたいと思い続けてきた気持ちが一瞬にして消え去ったように感じた。
今自分が自分を理解してあげること、仲間や新しい家族に理解してもらうことで、私は幸せなんだと気付いた。
読み終わった後、親と話す機会があったが、心が晴れ晴れとしていて、何を言われても動じない自分がいた。親の良い面に目を向けて、素直に応じようと思える自分もいた。
また、揺り戻しが起こる可能性も高いと思うので、ワークの記録を読み返したり、心に刺さった言葉を読み返したいと思う。続編もぜひ読みたい。
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アダルトチャイルド(AC)とは、子どもの頃の体験を消化しきれないまま大人になった状態のこと。
家庭環境に大きく左右される。
例えば家族が虐待、アルコール依存症だった場合、家族をなんとか維持させるため
秘密を守ろうとすることに必死になり、自分の意思は後回しになってしまう。(共依存)
共依存とは、周りの人に合わせることに必死になり自分の本当の気持ちがわからなくなってしまい、人の人生を生きてしまうということ。
また、一般的に良い家庭に見える家族でも実は共依存というケースもある。
幼少の頃の辛かった出来事を思い出し、その時どう思ったか、本当はどうしたかったか考える。
大切なのは、その時点では精一杯の行動をしていた自分に「頑張ったね」「偉かったね」「辛かったね」と言葉をかけ、抱きしめてあげること。
そして過去に向き合った自分を褒めてあげること。
そういったワークを繰り返すことで、受け入れ進むことができる。
ACが、人を支援する仕事に就くことが多いということに驚いた。
自分もそういった傾向があるので、向き合っていないだけでACなのかもしれない。