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紙の本
興味深いアメリカの出版事情
2020/07/02 22:40
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの出版ビジネスは日本と随分違ってそこが面白かった。本書は2007年刊と少し古い本で、今は少し変化しているかもしれないが、日本の出版界よりフレキシブルで、ダイナミックなところはそのままなんだろうな。
たとえば、出版社と著者を結ぶエージェントの存在が大きく、著者の利益を守るためにビット(=入札)の制度まである。日本のような再販制度がないから本の販売・流通の仕方も全然違う。ゲラの段階で製本(=バウンド・ギャリー)しサンプルとして、書店や書評の専門媒体へ大量に配布したり、プレゼンテーション、セールスカンファレンスなどの事前イベントも多数。
本好きのための「ブッククラブ」という制度があって、そのクラブと契約した「ベテラン編集者が選んだ本を読む、その時点で、最良の本を入手できる」なんて記述もあって興味深かった。
一度面白い企画がスタートすれば、海外版権、舞台化・映画化権、雑誌の掲載権なんてのまであり、利益は相当大きく膨らむ可能性を持つ。
このダイナミズムは残念ながら日本にはないだろうなぁ。
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