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骨董品をあつかう旗師・冬狐堂シリーズ。
中短編4編からなるのでさくっと読めます。
シリーズとはいえこれだけ読んでも大丈夫です。個人的に「陶鬼」の逆説風な論理が好きです。
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美貌の旗師冬狐堂の陶子さんの活躍がかっこいい。他の北森氏のシリーズより長編なのは気合が入っているからか。特に奇炎円空などはとても普通の作品ではない気の入れようだ。ますますはまります。
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古美術ミステリ。
円空とか知らないなぁ。奥が深そうでそこに目をつけた作者のチャレンジ魂に感服。
義侠心に熱い陶子さんが好きだ。
搦め手をも絡めてしまう策士ばかりの世界。
陶子さんが作り手を諦めた話とか好きだな。共感できる。
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k_16)おもしろかったです。骨董のお話もでてきて楽しいの。
冬狐堂のシリーズが他にもあるようなので、また読んでみるつもりです。
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2009年2月18日購入
かなり5に近いが最近5が多いので自粛。
とはいえかなり面白かった。
狂乱廿四孝に比べると
ずいぶん文章が読みやすい。
きっとこの人は短編が上手なのだと思う。
カナリヤシリーズもそうだし。
短編でないと登場人物が収拾がつかなくなるのだろう。
この本の最後の話はことに面白かった。
こってりである。
伏線もきちんと張ってあって
ラストまで納得の展開。
その他の話がどうも将棋の投了のところで終って
素人にはほんとに詰んでいるのかよく分からない感じが残っただけに
これが最後でよかったと思える。
うんちくもたいへん面白い。
古美術はほんとうにそれらしく思えるから
小説家にはうってつけの素材なのかなと思う。
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旗師・冬狐堂シリーズの短編集。
このシリーズの長編も面白いと思うが、このくらいの長さだと勝負が早いので個人的に◎。
短編だが手を抜いてない感があって、なかなかの秀作。
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もしかしたら前にも読んだことがあるのかしら?とも思わなくもないですが。
この人の本はさくさく読めて良いですね。
陶子さんは、凄腕だの目利きだのと言われていると書かれているわりには、結構贋作を掴まされてたり、手付けではなくいきなり前金で全額払ったりと抜けている部分が多すぎて、この人物像はちぐはぐな気がします。
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旗師とは店舗をもたない古物商。
骨董業界を舞台に、冬狐堂こと宇佐美陶子が数々の事件を解く。
解くつか、巻き込まれます。
作中で友人に「トラブルメーカー」呼ばわりされてましたが、ま、そんな感じ。名探偵コナンぐらい巻き込まれてるよww
北森鴻は民俗学者那智を主人公にしたシリーズもあって、それも面白いけど、私はこっちのほうが面白かった。うん、那智の男言葉がねぇ、なんか無理があってさ。ドラマ化されて、それをつい見てしまったゆえに、余計に…。
陶子は年齢も40過ぎ(?)でPTOもしっかりしてるので、そのあたりは高感度たかい。でもって、離婚暦もあるんだけど、その話はまだ出てこないので、次を楽しみにしております。
トリックも、骨董ゆえにってところが生かされていてよかった。なかなかお勉強になりました。でもって、○○ってあると某TV番組を思い出して、そーいやあーいうのあったなと、具体的に映像を結ぶことができるので、ある意味これも時代が生んだ作品ってことなんでしょうかねぇww (映像を全く感じられないと、ちっと辛いかなって思うよ)
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北森 鴻 は、いいですね。
旗師の宇佐見陶子が、様々な問題に巻きこまれ(というより、自分で招いているような気がしますが)ながら、謎を解き明かしていく物語です。
ミステリに分類されるものかもしれませんが、ヒューマンドラマのといったほうがよいかもという気がします。
漫画で言うと、人間交差点のような・・・
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旗師・宇佐見陶子シリーズの連作短編集。緋色のタペストリーを偶然見かけたことから、盗作疑惑に足を踏み入れることになる表題作「緋友禅」をはじめ四編を収録。★感想★出版社が違うと思ったら、こちらは短編集だったんですね。長編ほどの迫力は感じられないものの、どの作品も骨董の世界に生きる者の執念を描いていて惹き込まれました。中でも「奇縁円空」は力作。このシリーズはある程度のページ数があった方が読みごたえがあります。
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シリーズ第3弾(前2作は講談社から出されてます)
本作の主人公は旗師(店舗を持たない美術商)
冬狐堂という屋号を持つ宇佐美陶子(うさみとうこ)。
知らない世界を覗き見てるみたいで始終ワクワクしました。
そして登場する作品達のなんと魅惑的な事。
それに反して取引に纏わる裏の世界のなんと恐ろしい事。
人間の欲の深さと執念は、まさに魑魅魍魎。
作品の作り手の思いもまた時に純粋で時に悪意に満ちている。
しかしジっと動かずに獲物を狙う冬の狐のごとく
ずるく、賢く立ち回り、陶子がその思いを拾い上げる。
古美術に対する陶子のブレナイ姿勢がなんとも凛々しい。
「緋友禅」が一番興奮したかもしれない。
相手を追い詰めていく過程がドキドキしました。
好きなのは「奇縁円空」
真作と贋作を見分ける手がかりを求めて動き回ったり
円空自体に焦点を当てて迫っていくところは
ものすごく興味深いです。
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店舗を持たずに骨董を売買する人を旗師というそうです。女一人、骨董の世界で生きる旗師、宇佐見陶子のシリーズ。
各章に出てくる骨董や蘊蓄も興味深いですが、陶子の突っ張り方がいかにも女探偵で目が離せません。信じるものは自分の腕のみ。仕事に妥協はしないし自分の正義は絶対に曲げない。クールなくせにおせっかいで、疑問を持ったら納得いくまで追い続ける。心身ともにタフで、そのくせとんでもなくもろい部分を持っている陶子のキャラクターに多少違和感を持ちつつも引きつけられます。
タイトルにもなっている「緋友禅」も好きですが、やはり出色は「鬼炎円空」。その言葉はなにを意味するのか、同時に円空とは何者だったのか。歴史的な謎が説かれる、その場に居合わせたような興奮を感じられました。
このシリーズには長編もありますが短編の方がいいと思います。無駄もないし長編だと陶子の女臭さが気になるので。もっと彼女の活躍を読みたかったです。
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表題作より、「陶鬼」、「奇縁円空」が好き。
通りいっぺんのよい人は出てこず、みなどこかぞくりとする凄みがある。
……続編読みたいなぁ。
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旗師・冬狐堂シリーズ第3弾にして初の短編集。
「陶鬼」では陶工、「「永久笑み」の少女」は盗掘屋の掘り師、「緋友禅」は染物職人、「奇縁円空」は銘木屋の職人芸にまつわる四篇で構成されているが、どの話も専門的であっても素人にも分りやすい..が奥は深い。
「緋友禅」での相棒カメラマン、横尾硝子とともにあの手この手で攻める泥仕合の描写も未だに忘れられない。
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骨董をあつかう旗師という未知の世界にハマった。
小品ごとのメインの骨董品に主人公陶子が食いつく理由がよくわかる描写で、特に緋友禅のタペストリーなんか見近にであえないかしら…とか真剣に考えた(苦笑)
次作“瑠璃の契り”も先ほど読み終わり、切り子椀への憧れがつきぬ今このひとときです。