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フロイトの精神分析を応用した批評は数多くありますが、その本人が書いたもの。フロイトの理論を知る助けにも、批評への応用の参考にもなります。これがまた内容も面白く読みやすい。
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<概要>
精神分析の祖フロイトの著書。
「不気味なもの」「ドストエフスキーと父親殺し」ほか、小論文数本を収めたもの。
神話とシェイクスピアに代表される小説に登場する人物の行動および出来事の分析を行い、人間の精神の動きに関する知見を得ようと試みる。
<所感>
以下の三つの点から、個人的にはフロイトの著書および考え方にはなじめない。フロイト自身より私が他の著書を読んだのが大分前だったのが問題なのかもしれないが…
①精神的疾病・異常行動の源泉を無暗矢鱈と幼児期の性的なコンプレックスに求める点。
②いくら名著といえども、小説の登場人物・出来事を精神分析のためのたたき台として利用することの是非についての議論がなされていない点。
③方法論?に関する異議。自身の診断に基づく経験主義的な知見を前提として議論を進めており(例:目を失うことに対する恐怖は去勢されることへの恐怖の表れである)、その知見が直感的でなく納得しづらいものであっても、診断時のデータ等が示されていないため読者に反証可能性が残されていない点。また対抗仮説の検討も不十分であるように思われるので「その可能性はあるよね~」くらいのふんわりした議論が積み重なっているようにしか思えなくて読んでいて辛い(この原因はフロイトが医者であるのに対して私の学問的バックボーンが社会科学にあることである可能性もある)。まあこの短さなら仕方ないのかもしれないけどさ~。
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いろいろな文学作品を精神分析的に解釈。それぞれの作品の説明もある程度されているけど、読んでないとわかりにくいかも。
『詩と真実』が気になったのと、「不気味なもの」のタイトルは聞いたことがあったものの未読だったので読んでみた。heimlichとunheimlich、反意語なのに意味のかぶるところがあるってのがちょっと興味深かった。
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ポリュクラテス王は少し調べよう。黄瀬くんでいろいろやるのに使えるかも…
実のところ頭にあんまり入らなかった。いままで文献に当たらずにきていた「父殺し」の原典に当たれてよかったなー、ぐらい。
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フロイトによる文学分析の論文集。「小箱選びのモチーフ」は、三人娘でなぜ末娘が選ばれるのかの謎を解く。「幼年期と市と真実」では、ゲーテが幼い頃の思い出を分析。そして、「ドストエフスキーと父親殺し」では、ドストエフスキーの性格分析と父親との関係を描く。いずれも興味深い内容だった。
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古典なれど最新。
フロイトの理論は、フロイトの物語として読んでいく視点も必要なのだろうと思われた。しかしそれでいて学ぶことは多い。
3人の女性のイメージは非常に興味深い。
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フロイトが精神分析的な観点から文学を読み解く論文集。「不気味なもの」が読みたくて購入。
一見意味のわからない作品でも、色んな知識があれば深く考察できていいなぁと思った(小並感)
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書き物のために急速に読んで急速に終わらせた感。
三大親殺し文学とか発想が面白すぎるだろフロイトさん。