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紙の本

子どもを選ばないことを「選ぶ」、とは?

2003/08/27 15:56

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

障害を持つ子を産んだとき、多くの母親は、自分を責めてしまう。そこで臨床遺伝医の長谷川知子は、「おかあさんがよかったから生まれてきたんですよ」と話す。母体がよかったから、障害のあるこどもも流産や死産にならず、自然淘汰を乗り越えて生まれてきたのだ、と。すると母親自身だけでなく、母親の母親もほっとすることがある、という。
親は、表向きは、障害を持って生きるこどもが将来困るから、と理由をつける。だがほんとうは、
「たいていの母親は最初に自分のことを考えるのだということを、共感をもって理解した方がいい」
「自己防衛がいけないというのではありません。人間はそういう立場になれば、当然、自己防衛するものだということを明るみに出したらいいのです。そこから始めないと、解決の糸口は見つかりにくいでしょう」
共感をもって語りかけられ、耳を傾けられると、母親が自分の気持ちを語りだす。そして、障害を持つ子の親同士の会話などを通じて、だんだんと、自分たちなりの親子関係を築いていく。
既に障害のあるこどもを育てている人が、出生前診断の相談に来ることがある。初めから、障害が見つかれば中絶するとはっきり決めて来るわけではない。漠然と、障害が出ないようにできるのではないかなどと期待して来る。そして、出生前診断を受けるということは、もし障害が見つかれば中絶するという選択肢もあるとつきつけられて、たじろぐ。
夫が遺伝性の病気を持つ夫婦が相談に来たときに、長谷川はこう話した。
「健康な子どもがほしいのであれば、お腹の赤ちゃんの遺伝子を調べることになります。もしあなたから子どもに伝わる遺伝子が見つかれば、あなたと同じ遺伝子を持つ子どもを中絶することになるかもしれないのです」
 もし中絶してしまうと、それはその遺伝子を持つ男性自身にとって、
「あなたのご両親が、あなたがお腹の中にいるとき、こういう子はいらないと排除したことと同じではないでしょうか」
「五体満足な健康な子で生まれてほしい」という気持ちと、「どんな子が生まれても慈しんで育てる」ということとは、矛盾しない、と、産科医の大野明子は言う。しかし、そのためには、産科と小児科とが連携して、母親を支援することが必要だ。しばしば、連携が悪く、充分な支援がないために、母親が自分もこどもも受け容れられずに、苦しむ。小児科医が障害に理解がないだけでなく、不充分な知識に基づいて発言して、ますます親を混乱させることもある。
大野は、障害を持って生きるこどもの母親たち、父親たちにもインタビューして、産科や小児科での体験や、保育や教育についての思いを聴く。ある母親は、こどもが知能が低いとか養護学校に行くことが嫌だと感じ、「有名私立校に入らないこどもを嘆く親と同じだ」とわかってもなお乗り越えられない。しかし、時間が解決してくれて、こどもがたまらなくいとおしくなった、という。
 大野明子は、産科医として、自分の産院では中絶手術をしない。このことは、USAなどで、障害胎児の中絶に最も徹底して反対の論陣を張るのが、中絶そのものに反対する宗教団体であることを思い出させる。中絶そのものは認めるというのなら、障害を理由に中絶することだけに反対するのはなぜかという問いは、答えにくい。大野は、中絶を認めないわけではない。しかしそもそも、不妊治療も人工妊娠中絶も同じ場所でおこなわれる産科医療というものに大きな矛盾を感じている。自分の産院では、「すべてのいのちは待ち望まれて私たちの手の中に滑り出てきてほしい、これまでに生まれてきたいのちの大きなエネルギーに包まれて、これから生まれてくるいのちが守られる場所であってほしい」と願っている。それは大昔からの、出産に望む人々の願いと同じなのかもしれない。

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2006/03/25 18:08

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2008/02/17 08:32

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2013/07/31 22:19

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2010/07/22 00:22

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