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紙の本
美術史の研究者でもあった作家の見識がすごい
2020/07/28 23:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、いまだ何者かが謎とされている東洲斎写楽をモチーフに、その謎解きが連続殺人事件につながってしまうというミステリー。「写楽」を取り巻く、江戸時代の浮世絵文化がとても詳しく展開もして、ミステリーの部分をおいても、非常に面白い本。
紙の本
少し古さも感じさせますが…
2001/01/29 09:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:愛・蔵太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
浮世絵と蔦屋に関係した人物の関係を語り、分析している手腕は見事で、特に「過去に写楽は誰であると言われていたか」という説明と、その反証は息を呑まんばかりの美しさ。ここの部分の解釈は、トンデモ系を出すでもなく、最新の研究によって裏付けされた「写楽学」の変遷を丁寧に語っていて、完成度が高すぎです。
出てきた古文書(古書)は、誰がどういう理由で仕掛けたのか、さらに浮世絵学界を巡る各人物の思惑など、小さい器で権力闘争をしている部分の、キャラクター的ディティールも、ありふれていると言えなくもないけれども、面白さ抜群で、収まるところに収まっている快感はけっこう楽しい。ラストの「文章」の出どころで、真実の底までが明かされる手腕も文句のいいようがない。と、褒める言葉しか思いつかないのだけれど、現実世界での殺人トリック(○○と△△をゴマかしてアリバイを作る方法)は、昭和30年代なみの古さで、古いけれども忠実に過去のミステリーをなぞっている以上の評価はしにくいところ。
歴史ミステリーとしては、『猿丸幻視行』(井沢元彦・講談社)と同じような手触りを感じるのですが、ミステリーの部分では井沢元彦のほうが若干手際のよさがあるみたいです。でもこれなら及第点を楽勝でクリアしてるな。満足できました。
(初出:「仮装日記」2000年12月14日)
紙の本
歴史ミステリ
2001/05/28 21:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸川乱歩賞を受賞した歴史ミステリ。写楽の謎に迫っていくところが抜群に面白い。同じ歴史モノとして「北斎殺人事件」がある。こちらも北斎の謎を小説にうまく融合させた傑作。
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おもろい!
2016/01/22 23:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tan - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸川乱歩賞受賞作中でトップレベルの面白さ。殺人事件より写楽とは何者かという謎がどんどん解けていく面白さ。ミステリの新しいアプローチであり最後までどんどん読める。お勧め。
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歴史ミステリー
2022/02/25 00:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
浮世絵には、あまり、知識もなく、関心もなかった自分ですが、読み進むにつれて、興味が出てきました。作者は、よく浮世絵について学習なさっていますね……。
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作者自身が
2015/11/16 17:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
浮世絵に対してとても造詣が深いのでそれがミステリーにとてもうまく融合している。読み終わる頃には自然と浮世絵にも興味が湧いてくる