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死の影におびえる
2018/05/14 03:27
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
熟年期を迎えた男性の悩みが、赤裸々に伝わってきました。如何にして自分らしく人生の最期を過ごすことができるか考えさせられます。
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これは怖い。ほんとうに怖い。
そして筒井康隆は天才。
ある意味、アルジャーノン的な小説。
なんで、「、」が無いのかな?
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渡辺儀助、75歳を脅かす敵とは何なのか。老醜を晒す前に自裁を決意した元大学教授の死を前提とした生の光陰を緻密に描き、残酷なまでに衰え崩れゆく意識の襞の襞までを見すえた長編。
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単行本発売当時に読んで以来久々に読み返すが、そのとき読んだときより面白く感じられるのはこちらも年をとったからだろうけれど、小説の主人公と同年齢くらいにまた読み返したら今度はまた違う感想を抱くのは確実で、やはりツツイヤスタカはすごいと再確認でき、氏のブログによると新たな長編にとりかかったそうなのでまた再びツイツイヤスタカマイブームが到来しそうである。
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バーコードの無いハードカバーの図書はブクログ検索に引っかからない。暫定的に新潮文庫版を登録していたが、裏技を用いてハードカバーの書影を拾う。(装幀 新潮社装幀室)
読点を排し、擬声語・擬態語を当て字にした独特の文体で独居老人の常住坐臥・日常茶飯事がトリヴィアルに描かれる。
75歳には間があるとはいえ、預貯金が尽きたところで自裁するという決断は身につまされる。一つの尊厳死。
「アルジャーノンに花束を」のように、老耄が進行するにつれ、文体が壊れてゆくものと予想していたら、さに非ず。現実と妄想の境が不分明になってゆくのだった。
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著者よりやや上の世代の元大学教授の「死の受容」をテーマとした小説。戯曲研究を専門。ドタバタは夢想の中でだけ。低金利が高齢者の生活を直撃していることは知っているが、いじましい(若年の生活はもっと苦しい)。主人公には子も無い。妻に先立たれて「早くこっちにおいでなさい」と夢の中で言われたりする。もっと子供な部分があっていいように思うのだが、75歳という設定では枯木か