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企業経営の本かと思ったら、それだけではなく、後半はグローバル経済について書かれている。デリバティブに関する説明なども分かりやすく、現代のマクロ経済をより理解するのに役立つ。
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日本に帰化した元アメリカ人社長による、ユニークな会社経営。どちらかといえば古くからの日本式経営を範とした、雇用を守り、社員を大切にする経営を実践する。解雇はしないかわりに減収はあり得るので、「消費中毒」に陥らない生活を推奨する。できるだけ自給自足を目指して農業支援を行い、就業方法も週4日勤務など新たな形態を模索している。ビジネスの拡大のみを目指さない、新しいタイプの経営者が続々と出てきているように思う。
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勉強になった。規制緩和がどれだけの犠牲を出したか、酷い話だと思った。一部の投資家の為に世界が成り立っているなんて、さっさとおしまいにしないと、地球そのものが危ういだろう。
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言っていることは、分かる。が、しかしながら上に立たないと、そもそも金を稼ぐべく誰かにつかえていれば流されなければならないだろう。
雇われる側は、年収6割で週休4日でいいよ、という人が居なければ、そこには居られないのだ。雇い主は週休0で年収9割で働いてほしいものなのだから。
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共感すること多数。そういえば、最近うちの社長も同じようなことを言ってた。社長もこの本を読んだのか? それとも時代の流れなのか?
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ある経営者の思想を本にしたものだが、普通の社長と違うところは、アメリカ人が日本に帰化していること、日本人よりも日本のことが詳しいことか。
後半はタイトルとはあまり関係ない世界経済、金融世界のレクチャーになったりしている。
それはそれで勉強になった。
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何だか色々とツッコミたくなる本だった。タイトルに期待して読んだけれど、著者の会社が実際に年収6割・週休4日を実践しているわけではなく、あくまでその可能性に備えて週休3日を始めた段階。また日本の古きよき企業経営を崇拝しそれに学ぶといっているけれど、当時と今とではまるで状況が違うのでは…。後半は米国を中心とした「カジノ経済」批判とそれに対する提言だけど、書いていることは必ずしも間違いじゃないにせよ、日本の経済の沈降を全てその所為にするのは無理があるのでは…など。
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タイトルでちょっと損をしている気がします。「楽して儲けよう」的な話ではなく、これから経済が縮小していくことを見越して、収入が6割になっても生きていける暮らし方をしてみよう、という本です。
家庭菜園で半自給自足をしたり、モノを買うことを減らして修理して使ったり。著者のアシスト社長 ビル・トッテン氏も実践しているそんなダウンシフターズな暮らし方、これからもっと普及していくのでしょうか。
同様の暮らし方として『減速して生きる』という本もあります。
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これほど素晴らしい経営理念と、全体・日本の将来を考えた意見を持つ経営者は珍しいのではないだろうか。
大量消費社会に警鐘を鳴らし、「カジノ経済」への対策、日本を滅ぼさないための方針を示してくれる本。
ご本人が実行していることばかりなので、説得力がある。
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今後、日本の経済が縮小して年収が6割に減ってしまうかもかもしれないことに備えて、消費中毒から抜け出し、これまでお金を払ってやってもらっていたことを自分で行うことで対応しようということが説かれています。自分でできることとしては農業が紹介されていました。
内容はそんなに多くありませんでしたが、いざというときに備えて支出を減らそうというのはその通りだと思います。
後半の日本経済に対する指摘は経済が上向いてきている現在(2015年)では少し内容が古く感じました。
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ビル・トッテン氏は昔から気になっていた人の一人です。アメリカ人が日本で会社を経営しているというのは、それほど珍しいことでは無いと思いますが、その彼が日本的経営と言われてきた終身雇用(リストラなし)を貫いてきたというのが凄いことだと思います。
アメリカ的経営を今までの著作の中でも批判されてきていて、本来の母国であるアメリカ入国の際には苦労したそうです。そんなアメリカに愛想を尽かして最近日本国籍を取得されたそうです。
エコを貫くために自宅のテニスコートをやめて農作物を作っているという内容には驚きましたが、年収が6割になっても耐えられる生活を今から実践している姿が見習うべきと思いました。
ショックだったのは、暮らすのに必要なお金の総額は為替取引全体の1%(日本では2%)に過ぎないという現実(p133)でした、近い将来に見直しがあるかもしれませんね。
民間銀行が信用創造というシステムによって日本で流通しているお金の8割程度を作っている事実(p172)、40年間の国債発行総額の25%しか本来の目的に使用されていない(残りは借金返済等)事実(p180)には驚きでした。政府紙幣の是非も考え直す必要があると思いました。
以下は気になったポイントです。
・いかなる活動も、それに必要とされるエネルギーは活動速度の二乗で増加、化石燃料の消費を70%減らすには、活動速度を半分にする必要がある(p14)
・日本経済が大きく縮小する可能性がある理由として、1)エネルギー問題(供給量を上回っていて足りなくなる)、2)環境問題、3)金融問題、4)グローバルエコノミー(バブル)の問題、がある(p15)
・6割経済の時代には、給料を4割カットする代わりに、労働時間も4割カット(週3日勤務)とする必要がある(p23)
・ケロッグは1日6時間勤務を1980年代半ばまで実施してきたが、社員自身が時短よりも収入増を望むようになり終焉した(p28)
・会社が資本金を増やす理由は、1)設備投資の資金確保のため、2)株式上場のため、である(p38)
・日本経済を引っ張ってきた偉大な経営者は、財務・法律家ではなく、技術者やエンジニアであり研究開発、製造、社員教育を重視していた(p66)
・経済が縮小したときのために準備できることとして、1)今よりずっと少ない収入で暮らす、2)消費中毒をなくす、3)自分でできること(野菜づくり、衣服を繕う、修理する等)を学ぶ、である(p77)
・自然災害のときに使えなくなる携帯電話、電子メールのために、アマチュア無線を活用する(p85)
・日本の国民一人当りの生産性は過去40年間で20倍になっているのに40年前よりも忙しくなっているのは、大量生産・消費・廃棄社会に取り込まれているから(p91)
・世界貿易(旅行含む)に必要な金額は、外国為替取引全体の1%に過ぎない、残りの99%は博打のために取引されている(p133)
・日本の年間貿易額は157兆円@2007、これは4日分の日本円の為替取引額に相当する、日本の製品・サービス決済に必要な円は、外国為替取引の2%である(p134)
・企業の株式による資金調達額は、株式取引全体の1%未満、株式市場は資本を集めるのには極めて非効率、10年前では日本の全証券取引所でGDPの4分の1に相当する金額が取引、この10年間にGDPは変化していないが株式売買代金は6倍増になりGDPの1.5倍になった(p142)
・円の売買に1%の税金をかけるだけで、日本政府は132兆円の税収を得られる、この額は地方税と国税の合計額(100兆円)を超える(p156)
・根肝の株式売買高752兆円(2007)のうち、2.1兆円(1%未満)が企業が新規株式を発行して集めたもの、残りの750兆円はすでに発行された株式の取引(p160)
・アメリカ財務省のHPによれば、2009年7月時点で日本全体で7245億ドルの米国債を購入している、政府分、企業、個人分の内訳は不明(p162)
・日本で流通しているお金のうちで日本政府が作っているのは、10~20%のみ、残りは銀行の信用創造によって民間銀行が作り出している(p172)
・経済が毎年成長しなければならないのは、社会に流通するお金の80~90%が、貸付を通じて作られたもので、利子とつけて返済する必要があるから(p175)
・1968年度以降の40年間の国債総額は555兆円、借金返済にあてた総額は417兆円(75%)、国・国家のために使われたのは借りたお金の25%(138兆円)、40年間で138兆円なので、毎年3.4兆円の政府紙幣を発行していれば国債発行は不要(p180)
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このお方凄まじいな。
読み終わった後に、著者の経営している会社調べちゃったよ。
新卒前に出会いたかったです。
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アクシスの社長、ビル・トッテン氏の著作。今後、縮小していく日本市場の中で、私たちが働くという意義を経済やエコ、老後という様々な視点から分析し、提言してくれる。お金を稼いで、それを消費し、日本をよくするというのはもはや幻想だというのは経済の仕組みが変わった通用しないことがよくわかる。その中でも生きていくために私たちが、そして会社がやるべきことを切々と語っている。自活、エコの部分では共感できないところもあるが、経済成長期とはやはり違った働き方というのは十分に模索されて然りだし、やはり会社もそれをバックアップしないといけないと感じる。社会人には読んでもらいたい作品。
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ビル・トッテンさんに夢中。「経営者」の声を知ることってこれまでなかったけど、こんなすごい人がいるのかと希望が持てた。政治でも経済でも、トップの人たちは遠い人で溝があるような気がしてたから。「小欲知足」。今の世界に足りないものって、これなんだろう。あるいは、「中庸」。声をあげてる人はいると思うのだ、「これがいい」と。けれど、それを見て言うのは「元気がない」、「積極性がない」などなど…。世界のスピードがえらいはやくないか?と思ってた。けれど、まぁ、それについてかなきゃいけないんだろうなと諦めて。世界が「成長」やそのための「競争」をえらく評価しすぎじゃないかと思ってた。でもそれは、20年ちょっと生きたわたしには到底わからない理由があるのだろうと納得してた。でも、たぶん、ちがうのだ。もう、今は必要ないことに入りつつあることだってきっとたくさんある。見極めがむずかしいけれど。自分が大事だと思ったことは、大切にしていきたい。何よりまずは、自立。
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無限の成長を想定した今の経済に対する警鐘には頷ける部分が多々あり。これだけオートメーション化が進んだ現代で、人々は未だにあくせく働き、ひいては自殺の遠因ともなっているというのは、なんとも本末転倒ではないか。後半の経済政策の話については、もっと勉強してみないとなんともいえない。