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紙の本
老いの自覚と死の覚悟
2014/02/12 19:24
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「治る」ことをあきらめるなんて、最近流行している医療否定本かと思いましたが、必ずしもそうではありません。どちらかと言うと、健康観や死生観を考え直してみようという本でした。具体的には以下のとおりです。
プロローグでは、中村氏の持論である「癌で死にたい」理由が説明されています。
第一章では、健康至上主義への疑問が提起されています。具体的には、「生活習慣病は治らない」ことを前提に治療を考えることや、薬や検査への認識の再考を勧めています。
第二章では、「老化は避けられない現実」と認識した上で、老いの意味を問う内容となっています。
第三章では、仏教の教えをベースに、ひとりで生きる心構えを説いています。
第四章では、自分の死を具体的に想像することで、「死体になるまでの生き方」を考えています。
全体としては、やや説教じみていますが、死生観を考えるヒントが詰まっています。医療の限界を認識した上で、老いの自覚と死の覚悟が重要だと思いました。中村氏の言葉を借りると、「繁殖を終えたら(定年、還暦頃)、死を視野に入れて生きれば、その後の人生は、随分と締まったものになるはず(3ページ)」ということです。
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