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紙の本
8割という数字は完全にはうなずけないが、健康にはなる
2007/07/10 18:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私事になるが、昨暮れと今年の1月と立て続けに、従兄をがんで亡くした。二人とも私とは一回り以上、歳が離れていたとはいえ、いくらか動揺はある。私は大丈夫だろうか。“すんなり”死ねればまだしも、苦しむのはいやだ。何とかして避けたい。そんなときに本書が出版された。
がんの予防効果があると医学的に証明されたデータとして[タバコをやめる…21.0%][塩分摂取量を一日10g以下にする…13.7%][肝炎ウイルスの感染を予防する…9.1%][レントゲン検査をうけない…3.2%][肥満を解消する…2.5%][アルコールをひかえる…1.9%][浮気をしない…0.6%][紫外線をさける…0.5%]の8項目がある。この数字を足し算すると、52.5%になる。だから、それだけで5割は予防できるし、[野菜・果物を十分にとる」など、原因となるのは明らかでも、実際に発がんに関与していた割合がはっきりしていないものを加えれば、8割のがんが予防できるという理屈である。
著者の専攻は「予防医学」。でこぼこ道で転んで膝をすりむいて「治療はどのようにしようか」ではなく、原因(でこぼこ道自体)をなくせば「転ぶ可能性は少なくなるから、治療の必要も消える」という立場。それはいいのだが、ひょっとすると数字のマジックで、極端にいえば“詭弁”ではなかろうか。「タバコをやめる」「塩分摂取量を一日10g以下にする」などを単純に足していいものかどうか。どこかしこりが残る。
その「足し算」を棚上げにすれば、各項目には、概ね、納得がいく。ただ「浮気をしない」は何で発がんと因果関係があるのか、分かりにくい。それは、ある種のがんのウイルスが発がんの要因となるのは、肝炎から肝臓がんと進行する(「肝炎ウイルスの感染を予防する」)例が珍しくないことで分かるだろう。子宮頸がんの発がんは、ウイルスがきっかけになるものもあるのだという。もちろん、ウイルスは自然発生するものではない。まず感染ありき。子宮なのだから空気感染は考えられない。つまり保菌者と性交することで、感染する。だから、浮気をしなければ、感染の危険は軽減するわけだ。
いま流行のサプルメント(サプリメント)はがん予防には役に立たないという。徹底的に追跡調査をしても、服用者と服用しない者との間に、役に立つというデータは見られない。むしろ、過剰摂取をすると、がんではないが、肝硬変など、さまざまな副作用が発症する危険も。
問題は「レントゲン検査をうけない」である。レントゲン検査はわずかなりとも放射線照射である。発がんのきっかけであるのは周知だ。著者は検査という名目で放射線を浴びると、かえって発がんを引き起こす。つまりがんの検査自体が、がんのを誘発しかねないというのだ。悩む。
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防ぐ?
2019/06/27 01:32
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、がんが防げたかどうかの立証が難しそうですよね……そもそもがんでなくても、人間いつかは死ぬものですから。がんを予防したい人は読んでみてもいいのでは。
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