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紙の本
片耳うさぎのいる大屋敷
2020/10/10 15:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の舞台は、関東北部の小さな村に営々と続く名家の大屋敷。玄関は、三和土広々、立派な上がり框と、入口からして威風堂々、長い廊下でつながれた部屋はいったい何室あるか不明な感じ。加えてこの大屋敷、隠し階段やら、隠し部屋、天井裏...など、泣かせる小道具大道具。旧い屋敷好きな読者は、冒頭から、もう気分盛り上がりまくりです。夢中です。
主人公は、内気な小学生女子と好奇心と行動力バッグンの美少女中学生という組み合わせ。とある村の旧家・名家のミステリィ-といえば、横溝正史...とかのおどろおどろしい世界を想像しがちだけど、もちろん全然そうならない。
ベーシックには、運命に翻弄される一族の話ではあるのだけれど、そんなものは笑い飛ばすかのような清々しいエンディング。
大崎梢さんの本は、いつも最後に救いがあるなと思う。
紙の本
どきどきわくわくの大冒険
2010/01/15 20:31
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本好きにとって反則技ともいえる書店を舞台にしたミステリ『配達赤ずきん』の著者の文庫最新刊。
本書の主役は小学六年生のなっちゃん。大人の事情で父の実家である古いお屋敷(豪邸)で居候をしているなっちゃん一家。お母さんのお母さんの具合が悪くなったために、火曜日から週末まであのお屋敷の居候部屋でひとりで寝なければならくなった。これは一生に一度の大ピンチ。なっちゃんは気難しくて口うるさい祖父や大伯母がこの上なく苦手なのだ。
そこへ助け船が現れた。クラスメイトの祐太のねえちゃんことさゆりさんが泊まりに来てくれるのだ!しかしこのさゆりさん、強い好奇心の持ち主で、お屋敷探検をはじめてしまった。はじめはさゆりさんの後ろに隠れるようにくっついてお屋敷を探検していたなっちゃんだったが、隠し階段に隠し部屋、お屋敷に伝わる
「片耳うさぎ」の噂など色々なことが分かってきて…。
うーん、いいなぁ。「青春ミステリ」と言うにはちょっと幼いか。しかし、ほんっといい。
小心者のなっちゃんと好奇心旺盛で度胸が座っているさゆりさん。探検中に出るわ出るわの隠し階段に隠し部屋。
小学生が主人公と聞いて舐めてかかっていた。なっちゃんとさゆりさんの冒険に一緒になってどきどきはららら、そしてわくわくしてしまった。
本書では人は死なない。誰も傷つかない。いや、むしろ癒される人さえいる。読後感があったかくって爽やかで…好きだなぁ、こういうの。
こういう後味のよいミステリって誰にでも受け入れられうような気がするのだけれど、もしかしたら読む人を選んだりするのだろうか。小学生が主人公――ここがネックかもしれない。小学生が読んでも楽しいだろうけれど、ここは大人に読んでもらいたい。なっちゃんが経験した「どきどき」と「わくわく」を共有したくてたまらないのだもの。
紙の本
釈然としないなあ
2017/04/17 19:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうにも舞台設定に頼り過ぎた作品だと思いました。いくら地方だって今どきそりゃ無理だよと言いたくなります。