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複合汚染(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー49件

みんなの評価4.3

評価内訳

49 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いまこそ読むべき本。有吉佐和子ってこんなに面白かったのか! という新鮮なオドロキを感じる知的刺激に充ち満ちた一冊

2011/05/01 15:13

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 知的刺激に充ち満ちた一冊。文庫本の600ページを全然長いと思わせない面白さ。最後まで読ませる、小説であって小説でないような、一人称語りのノンフィクション。

 いまからすでに、37年も前の作品だが、古さをまったく感じさせない。

 本書は、初版が1975年、元は1974年に朝日新聞に毎日連載されていた「新聞小説」だったというのは、さらにまたオドロキだ。「数年前から連載小説を書く約束をしていた朝日の学芸部に、私からお願いして、こういう内容だけれど必ず読者を掴まえて見せますからと公言して書かせて頂いたもの」(あとがき)だそうだ。

 1974年は石油ショックの翌年、「高度成長」時代を突っ走ってきた日本が、さまざまな問題をつうじて、高度成長のひずみが一気に噴き出した時代である。当時は「環境問題」ではなく、「公害」といわれていたが、カネミ油症事件や水俣病などだけでなく、日常的に光化学スモッグなどにさらされてきたのが日本人である。私自身も、子どもの頃にそんな時代を過ごしてきたのだが、著者の表現ではないが、世界から「人体実験」の場と見られてきたのも、けっして誇張ではない。今回の「原発事故」による放射能漏れにかんしても同じなのではないか、という気持ちにさせられるのである。

  殺虫剤、農薬、工場排水、排気ガス・・・。それらに含まれる一つ一つの化学物質についても、危険度が完全にわかっているとは言い難いのに、さらにそれらが「複合」しているのであれば「汚染」の度合いはいったいどうなのか? ほんとうのところ、いまだによくわかっていないのだ。

 読んでいて思うのは、この国の「近代」とは、いったいなんだったのかというため息にも似た感情だ。農業もふくめてすべてを「工業化」するという発想にもとづいた政策。この政策はが現在でもまったくゆるまることがないのは、「原発事故」に際して露呈した、監督官庁と産業界と御用学者との癒着に端的にあらわれている。一言でいえば「消費者不在」に尽きる。果たしてこの国は先進国といえるのだろうか??

 有吉佐和子の作品は『恍惚の人』など、タイトルのうまさが流行語になるので、名前は知っていたが、じつはいままでまったく読んだことがなかった。本書は、有吉佐和子ってこんなに面白かったのか! という新鮮なオドロキを感じる本である。

 著者は、この本を書くために参考文献を300冊以上読み、何十人もの専門家に会ったという。これだけの筆力のある作家が、自分が生きている時代に起こっていることに対して、問題意識と好奇心のおもむくままに突撃取材を積み重ねた内容。これが面白くないはずがない。そうでなければ、科学技術と工業、そして農業や漁業との関係を扱った本が当時のベストセラーとなっただけでなく、現在でもロングセラーとして読み継がれているはずがない

 さまざまな感想をもつことは間違いない。それだけ、知的な満足感の強い、面白い作品なのである。

 化学物質による「複合汚染」だけでなく、さらに「放射能汚染」問題が加わったいまこそ、ぜひこの機会に手にとって読み始めてほしいと思う。

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紙の本

自分の身を守りたいならば読むべき作品

2003/06/04 13:33

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:亜李子⇔Alice - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕がこの本と始めて出会ったのは、ほんの数ヶ月前である。それまでは有吉女史の存在すら知らなかった。この本の中に出てくる市川房江女史や紀平悌子女史にしたって、名前程度しか知らなかった。彼女達がどんなことをしたかなんて、以ての外だ。確か教科書に載っていた気がするが、それほど印象は強くなかった。
 もし、この作品が教科書に載っていたならば、テキストとして使用されていたならば、彼女達の印象はもっと違っていたかも知れない。それよりも、もっと環境に対して興味を抱くことがあったかもしれない。
 どうして「社会科」では環境問題を取り上げているのに、日本人にとって切実たる現実を見せないのだろう。海外の銅像が酸性雨で溶けている写真を見て、どれほど環境汚染に興味を持つ子供がいるだろう。
 これを読めば否が応にも自分の置かれている環境を振り返らざるを得なくなってくる。

 読み始めは選挙問題やらが拘ってきて、そこで飽きる人もいるかも知れない。ならばそこを飛ばして読み始めても全く構わないと僕は考える。
 だが、作中にも出てきたが、選挙活動をしている最中のこと、それまで自分には関係ないような顔をしていた往来の人々が、環境汚染によって人体に——つまり当の本人達の健康に影響が及ぶと聞いた途端、顔色を変えたという場面が出てくる。
 僕らはきっと切実に自分達に関わりがないことに関しては、どこかで黙殺してしまう傾向にあるのだろう。今の政治然り。

 本書の中ほどには、実際密接に健康に影響を及ぼす野菜や穀物についての話が出ている。
 日本人の主食の米でさえその例外ではない。
「我々は水銀を食べているのだ」という云い得て妙な表現すら出てきた。
 この意味を知りたいのならば是非この作品を手にとって欲しい。

 環境問題の本としては、レイチェル・カーソン女史の『沈黙の春』が有名だが、僕は日本人には寧ろ『複合汚染』をまず読んで欲しいと思う。『沈黙の春』は確かに切実に訴えかけるものがあるが、こちらは日本のつい20年ほど前のことを如実に描いている。
 そう、更に読んで欲しい理由としては、これはほんの20年前に書かれたものだということだ。20年が長いと感じる人もいるかも知れない。だが、この本を読むと20年前と現在は大して変化していないのではないかと思える。
 20年! 20年だ! それだけの時間がありつつも何も変わっていないじゃないか。
 年号が変わっただけじゃないのか。世紀が変化しただけなのか。
 これは長期にわたって新聞に連載されてきた物語だ。読者も多かったろうと思う。
 けれども、そんな風に環境問題に対して注意を喚起してきたにも拘らず、現代の日本は全く変化していないように見える。
 環境サミットだなんだとやっているわりに、現実問題どこがどう変わったのか、明確に解らない。現に温暖化の傾向はやむところがなく、けれども国民は自分達の贅沢過ぎる暮らしを省みようともしない。

 つい先日、厚生省は、キンメダイやメカジキに含まれる水銀が胎児に影響を及ぼすからと、妊婦には摂取を控えるようにと発表した。
 だがしかし、「妊婦以外は問題ない」というのは一体どういうことであろうか。
 これを鵜呑みにしていいものかどうか、この本を読んでよく考えてみて欲しい。

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紙の本

現代に通じる啓発の書

2016/10/29 20:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

有吉佐和子の先見の明に驚嘆せざるを得ない。農薬、化学肥料、合成洗剤、排ガス……。私たちの生活を取り囲む化学合成品がいかに人体や環境を蝕むか、にもかかわらず国や企業はそれらの有害性に目をつむり、あるいはごまかしながら産業の名のもとに大量生産してきたか。そして戦争との密接なつながり。有吉佐和子の筆は、それらをかみ砕き、平易な言葉で解き明かすことに成功している。現在の放射能汚染もまた同じ構造だと感じた。

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2005/11/25 03:34

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2007/08/28 17:05

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2006/03/28 00:00

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2006/06/08 16:42

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2006/07/22 21:26

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2006/08/22 22:50

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2007/07/01 17:53

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2007/03/22 10:22

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2007/08/16 23:03

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2011/08/12 01:44

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2013/03/20 01:10

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2009/04/17 14:48

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