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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.4

評価内訳

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紙の本

飛雄馬&ジョーの女房

2010/09/10 08:37

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 夫婦にはいろいろな形がある。
 春から始まったNHKの連続ドラマ『ゲゲゲの女房』(原作武良布枝)は高視聴率で終盤を迎えているが、漫画家水木しげるとその妻の、夫婦としてのありように好感がもたれているのだろう。
 その水木しげるが少年漫画雑誌の連載で人気漫画家になっていく同時期に、水木よりも数段人気を得た漫画原作者がいた。
 『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』などの原作を手掛けた梶原一騎(高森朝雄という筆名も彼)である。
 本書は若くしてまだ無名の梶原一騎と結婚し、その後一躍スター原作者となった彼と離婚し、数多くのスキャンダルと闘病で満身創痍となったその男のもとに再び戻った妻高森篤子が綴った、夫婦の物語である。
 『ゲゲゲの女房』ならぬ、『飛雄馬&ジョーの女房』だ。

 著者である高森篤子は夫梶原一騎のことを「私にとっての主人とは、夫であり師であり、そして父親的存在だった」と書いている。
 夫婦同等であるという考え方をもった人からすると、そんなことはありえないだろうし、だから夫がダメになっていくのだと考えるかもしれない。
 梶原一騎の強面(こわもて)な印象は、本書のなかに描かれている家庭内での怖い父親で裏打ちされる。例えば、幼い子供におしっこを教えようとする場面などは強烈である。おまるに座ったままおしっこの出ないわが子に苛立った梶原は子供の頭にカップラーメンをぶっかけてしまう。そのような仕打ちであっても妻の篤子は、梶原のことを「悪ガキのよう」とむしろ愛情いっぱいに描いている。
 篤子にとって、どのような夫であれ、梶原は「師」であり「父親」であり、従わなければならない存在であった。

 そのことは不幸であるかもしれない。しかし、篤子はそれよりも「夫」としての梶原に愛情をもっていたし、梶原の愛情を感じとっていた。さらに、『巨人の星』などの名作誕生の、「四畳半、卓袱台一つ」の、同じ時間と場所に立ち会った同志であった。
 「理想の夫婦になる前に、あの人は逝ってしまった」と篤子は書いているが、「理想の夫婦」など求めてえられるものではない。
 梶原一騎夫婦の姿は、水木しげる夫婦とはまったく違う。どちらが幸福でどちらが不幸ということではなく、それもまた夫婦という形だろう。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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紙の本

クリエイター(創造者)の妻

2011/07/12 22:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

スタートは四畳半、卓袱台一つ(ちゃぶだい) 高森篤子 講談社

 副題は、「漫画原作者梶原一騎(いっき)物語」となっています。わたしにとって彼は、黒っぽいサングラスをかけた強面(こわもて)の人という印象が残っています。作者は、19歳のときに彼と結婚、その後離婚して10年後ぐらいに彼と再婚しています。梶原一騎氏は25年前、昭和62年に50歳で自暴自棄な生活が原因で体を壊し病死しています。それをなぜ今出版なのかと首をかしげながら読み始めました。書中では、25年経った今、彼に会いたいと妻であった作者の心情が書かれています。作者19歳、夫28歳で結婚されています。新婚旅行は静岡県熱海、そして寡婦(かふ、夫を亡くした婦人)となった彼女は今、熱海港から海に浮かぶ初島をながめているのです。
 作者は亡夫について、その風貌とは逆に、やせて神経質な小説家志望の無口な人と表(あらわ)しています。漫画の原作者にはなれたけれど、本人が望んだ純文学の小説家にはなれなかった。
 作者はしあわせだったのだろうか。梶原一騎氏は、四畳半の部屋から「巨人の星」「柔道一直線」「タイガーマスク」「赤き血のイレブン」「愛と誠」などの名作漫画を生み出していった。その後お金持ちになって、軍艦のような豪邸で暮らした。通常であれば、家の大きさや部屋が大きくなったという出世話です。されど、小さな平屋暮らしは貧しかった。そして、豪邸での暮らしは作者にとって空虚だったとあります。DV(家庭内暴力)、アルコール依存、連続して浮気する夫に苦しめられて耐え切れずに離婚されています。別腹のこどももいます。亡夫には、自分がしたことを本妻はなんでも許してくれるという甘えがあります。されど、作者は夫にへばりついています。自分を虐待する男から離れられないのは奇異ですが、女性のよくある行動です。「男と女ですから」作者のそんな声が聞こえてきます。

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2012/08/14 22:21

投稿元:ブクログ

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