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「寅さん」が愛した汽車旅 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

とかく西に行きましても東に行きましても

2008/06/29 20:36

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画「男はつらいよ」シリーズ全48作を観終わった。
 今まで録りためていたDVDをようやく鑑賞できたのも「無所属の時間」があればこそなのだが、毎日寅さん(説明するまでもないが、渥美清演じる主人公)が例の啖呵口調で「よぅお、元気か」と聞いてくるものだから、ついこちらも「あにきーぃ」って感じで寅さんの世界にはまりこむはめになる。考えてみれば、寅さんこそ「無所属の時間」を生きた見本のような人物だ。だから、旅に出、恋をし、ふらりと故郷に戻ってきては、またぷいと旅に出ていけたのだ。なんという贅沢は生き方だろう。寅さんに限っていえば、失恋も「無所属」であるがための方便かもしれない。(全作をご覧になればわかるが、寅さんというのは失恋ばかりしたわけでなく、何人かのマドンナからは寅さんの方が恋の成就を求められている。そのたびにひょいと逃げてしまうのは寅さんの方であった。気弱というより家庭をもったときの不自由を寅さんなりに理解していたのだろう)
 映画「男はつらいよ」の第一作が封切られたのが1969年。渥美清の死で、最後となった第48作は1995年。この26年という期間は、日本が高度成長期からバブル期、そしてその破綻とまさにめまぐるしく変化した時代であった。その中で、どうして多くの観客が映画「男はつらいよ」に笑い、涙したのか。寅さんの破天荒な行動に笑いはするが、実は多くの観客が最後には「馬鹿だよな」といって寅さんの生き方そのものを決して肯定しなかったのは、寅さんがもっていた「無所属」そのものがうらやましかったからかもしれない。できうるならば、寅さんのように生きたいと思いつつも、そこには「無所属」を拒否する時代背景があった。(いくつかの作品で会社勤めに嫌気がさして寅さんと同行する男たちが登場するが、やはり最後には元の世界に戻っていく)
 そのように映画「男はつらいよ」は色々な見方ができる作品(その一端は本書の中でもいくつか描かれている)だが、書名の示すとおり、著者が焦点をあわせたのは、寅さんと汽車旅である。その視点に感服。著者が書くように「寅さんの旅にはいつも鉄道があり、寅さんは小さなローカル線を愛し、温かい目で鉄道を見つめていた」(まえがきより)のである。まさに鉄道写真家としての著者だから書けた一冊だ。そして、著者も廃線や廃駅に対して多くのオマージュを捧げているが、鉄道も寅さんの生きた時代とともに盛衰した産業といえる。あるいは、新幹線に象徴されるように格差社会の縮図がそこにもある。寅さんに喝采したのは寅さんにあこがれながらなれなかった人たちだけでなく、グリーン車など乗ったこともない人たちであり、若い人たちに去られた老人たちであった。著者のように鉄道からの視点でみた場合、時代の変遷が理解しやすい。映画「男はつらいよ」は、日本の格差社会の誕生を描いた作品群でもあるといえるのだ。
 書評子の場合、この本を読んだのが、全48作を観終わったあとだったが、「寅さんが只見線の越後広瀬駅で」(奮闘篇)とか「函館本線を走るデコイチ」(望郷篇)とか書かれるともう一度初めから観たくなる。これから「男はつらいよ」を観ようと思っている人はこの本を読んでから観るのも楽しいかもしれない。でも、やっぱり観てから読むのがいいかな。「まあ、どうかねえ。まあ、このへんでお開きということにしますか」(もちろん、これは寅さんの決めゼリフです)

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紙の本

いわれてみれば

2008/04/28 17:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やかん - この投稿者のレビュー一覧を見る

思い出してみると、たしかにあの映画には駅や汽車の出てくるシーンが多かったようです。駅の待合室やホームのベンチでうたた寝なんて数えきれないほどあったし、ストーリーの展開上はずすことができない要素になってたこともありました。都会の駅も田舎の駅も、京成電車、国鉄の汽車と電車、地方鉄道、もうほんとうにたくさん出てきます。そうしたエピソードを、ひとつひとつ丹念に拾い上げ、鉄道写真家(文筆家)が思うところを語ります。いままでとりあげる人がなかったのが不思議に思えました。

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紙の本

変化する家族観

2009/02/13 22:41

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

寅さんが愛した汽車旅 南正時 講談社+α(アルファ)新書

 この本を効果的に読むには、映画フーテンの寅さんを見たことがあることと日本の地理に詳しいこと、そして、鉄道に興味があることです。挿入されている写真の1枚はわたしにも見覚えがある景色です。毎年何度かは見ている九州にあるわたしの実家に近い駅でもあります。写真撮影の年月日が古いのか、現状とは風景が一致しません。景色は月日の流れとともに変化していくものです。
 記述にある函館に行ってみたい。いかめし、かにめし、食べたいな。
 鉄道へのこだわりが記されているのですが、わたしは鉄道でも航空機でも気にしません。ただ自家用車での移動は好きではありません。方向音痴ですし、右目が悪いので運転が疲れます。ビールだって飲みたい。
 本の中では、映画のストーリーを中心にして、「家族」への想いが面々と綴られています。家庭の平和=幸福です。家庭というものは、こどもがちいさいうちはまとまりがあるのですが、その成長につれて、お互いの連携は薄くなり、やがて同居していてもひとり一(いち)家族のような形態へと変化していきます。それぞれが自分の興味があることを楽しみ、自分の夢をかなえていく時代になりました。高齢者の世代にとっては不快なことでしょう。寅さんタイプの映画やドラマが流行らなくなったのは、大家族の形態が少なくなってきたことにあると察します。平均寿命は伸びて、女性は85歳、男性は79歳ぐらいまで、死にたくても死ねないようになってきたようです。わたしは最近、配偶者にはやさしく接して、仲良く支えあって生きていきたいと思うようになりました。
 本の内容は、映画のシナリオを読んでいるようでもあります。沖縄に過去、鉄道があったというお話は初耳です。驚きました。北海道から沖縄までの風景表現を読みながら、日本人は人工的な構築物を美しく創造しながらも自然を消滅させてきたことがわかります。わたしが生まれてからの50年間をとおして、新しく生まれたモノの成長とそのピーク、続いて衰退が描かれています。人間にしても国土にしても老いていくということは、今まで身近にあった存在を失っていくことだと感じました。

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2010/10/03 15:45

投稿元:ブクログ

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