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投稿者:ARN - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編読むにはなかなかに長かった。
長さと内容の重苦しさもさることながら、死ななくても物語の進行に大差がないような登場人物がばたばた死んでいくのも心臓に悪い。
主役たちが特殊能力を発動するための呪文がなかなかに気恥ずかしく、居た堪れない気分になることは必須。
童話の背景考察が楽しい代物。
電子書籍
甲田作品は結末が美しい。
2018/04/16 05:25
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投稿者:紙魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Missingリアタイ世代のアラサーですが、グロが苦手だった為このシリーズは発売当時、人魚姫下巻で脱落しておりました。高校生の時だったかと思います。
おばちゃんになってグロ耐性もついたので、大人の財力で全巻イッキ買いのイッキ読みをしました。
結果グロの飽和状態になりました。
字面通りのグロテスクさと言うより、次々出てくる痛みの描写や残酷な描写にやられてしまいました。このシリーズが当時どの層に人気が出たのか推して知るべしといった感じです。
少なくとも私は想定されてるお客さんではなかった模様です。
それでも文章は前シリーズより洗練されて美しくなっておりましたし、描写力も格段に上がって怪奇現象の様子はありありと想像できて、物語への没入感はすごくありました。
優しい男の子と強い女の子という主人公とヒロインのキャラクター設定も面白く、前シリーズでは居なかった助けてくれる大人の存在もあり、いい意味で対比になっているかと思います。
「味方の大人」の存在が、シリーズ後半の崩壊と喪失感をより加速させていて、いい登場人物設定だなと感じました。群草老人の退場や鹿狩屋氏の崩壊は清々しい程見事です。
巻数が多いため登場人物が多く、感情移入する対象がバラけてしまって読者置いてきぼりになる場面もちらほらあります。リカさん笑美さんの断章についてはもう少し掘り下げて欲しかったです。2人とも好きだったので、個人的にはもっと必然性が欲しかったなと思います。
人はたくさん死にましたが、ハッピーエンドかと思います。
アリスと女王の前途に幸あれ。
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蒼衣の過去、雪乃の想い、消えた少女たち……。
そして、全ての結末は――!?
鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、ついに終幕!
「正直僕も、白野君をどれだけ追い詰めればいいのか、手探りなんだよ――」
叫ぶ雪乃。咄嗟に動けない蒼衣。
神狩屋はあくまでも優しくそう告げた。
日々苦しみ続けていた蒼衣の過去の悪夢の真相、雪乃が抱える様々な想いや誇り、そして神狩屋から消えてしまった颯姫と夢見子……。謎が謎を呼び、混沌としていく神狩屋で、また一人『白雪姫』の悪夢に巻き込まれ、騎士たちが消えていく。だが全ては、蒼衣の過去より、始まるべくして始まっていた――。
蒼衣と雪乃、そして悪夢の結末は――!?
甲田学人が描く悪夢の幻想新奇譚、ついに最終幕!
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全巻図書館から借りて読了。
これは下手なホラー小説よりもグロいしえげつない。
Missingとは比べもんにならないわ-。
よく読み切ったと自分をほめてあげたい。
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断章のグリム完結…!
葉耶と風乃の対峙とか、夢見子ちゃんの断章で皆やられてしまったりとか、
白雪姫の泡禍の真実とか…兎に角気になる事がいっぱいあって、
ドキドキしながら読み進めました。
葉耶と話をしている時の風乃の台詞は全て印象的で、
やっぱり素敵なキャラクターだなと再認識しました。
後味のほろ苦い物語でしたが、とても面白かったです。
Missing以上に断章のグリムが好きです。
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逃げていった先、連れ去られた彼女達。
その頃、過去を思い出していた彼。
そうして、封印されていた過去が、出てくる。
あらびっくりというか…年の差を考えると
ものすごく彼女ちっさくないですか!?
そして予想通りなスプーン一杯。
両親の所でぞっとしてしまいました。
想像禁止! です。
狂い具合がすごい自然でした。
とか言ったら、意味が分からない、と言われそうですが
どうしてこうなった!? という疑問がわきませんでしたし。
しかし、最強は彼女だったという切り札に驚きです。
うん、これは確かに分かったら「殺せ」と言われそう。
そういや出てくるのかと思っていた彼も、一応登場。
ざまぁみろ、とか言ってる己は、殺人の手助けですか? と
聞き返したかったです。
これほども、人に責任転嫁しているのもすごいです。
結局、人魚姫の<断章詩>は謎のまま。
それがちょっと心残りです。
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可哀そうでしたが思った以上のバッドエンドでも無かったです。少し未来の希望を感じる終わり方をしてくれて良かった・・・
また外伝とか書いてほしいな(´ω`)
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最高のバッドなハッピーエンド。
不思議の国の配役を考える作業にはいります。
雪乃さんのツンデレ大好きだ。
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「白雪姫」後編、そして断章のグリム最終巻
何も始まらず、内側に抱えた終わりにただ翻弄され続けたお話
ごちそうさまでした。
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衝撃の展開と結末!「Missing」の結末がイマイチ納得のいかないものだったことと比べると、これは納得のいく終わり方だった。しかし……相変わらず、グロい。
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途中から予想した陰惨な終わりとは違いハッピーエンド?
ホラーの定番らしい終わり方だった。
そしてひたすらグロい
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完結。
一応はハッピーエンド。
主人公以外全滅すると思ったのに、ヒロインまで生き残ったか。
まあ、そうとおくない将来に破滅しそうな予感を感じさせるエンド
だったので、由緒正しいホラー小説、という所か。
なんにしても、読むのに悩む本ではある。
いや、すぷらったはなぁ。。
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シリーズ最終巻。
蒼衣の断章の力を利用してこの世に別れを告げることをもくろむ神狩屋は、颯姫と夢見子を連れ出します。蒼衣たちは彼のゆくえを追いますが、神狩屋は蒼衣の力の発動を誘発するために、けっして許されない行為に手を染めていきます。
神狩屋の陰謀の背景を蒼衣が「理解」し、事件に最終的な結末が訪れることになるのですが、登場人物たちの魅力がじゅうぶんにえがかれることのないまま物語の終結がやってきたような印象を受けてしまいました。多少活躍の場面を見せた勇路も、いささかスケールの小ささがめだってしまいますし、それなりに複雑な背景をもっていたはずの笑美やリカはモブキャラのようなあつかいになっています。なかでも、入谷と夢見子はとつぜん物語の中心に引っ張り出されて、たいしてめだつ活躍もないまま結末にいたります。
わたくしのような読みかたをする読者ばかりではないことは承知していますが、本シリーズはライトノベルなので、もうすこし登場人物たちのキャラクター性を掘り下げてほしかったと感じてしまいました。
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物語的にはバットエンドというよりトゥルーエンド寄り・・・なのかな?
物語の集大成ともいえる出来でした。飽泡そのものが控えめですが、それが余計人間である神狩屋さんの狂気を引き立たせる。色んな人たちが死んでいく。まさか神狩屋さんが一般人にまで手を出すなんて・・・。『人魚姫』の巻を再び詠みたくなる。大人たちもバシバシ死んでしまいうわあああ、。そして蒼衣と夢見子の繋がり、葉邪と風乃の話、物語が一気に収束しました。
最終的に日常に雪乃を引き戻そうとした白野と雪乃は共に非日常の世界を二人で歩んでゆきます。ハッピーエンンドではないがバットでもなく比較的しっくりきた終幕です。
グロ耐性ある(ココ重要)ホラー、童話好きには読んでほしいシリーズです。
この作者の特筆すべきところは、描写による音が、文字が、痛い。想像力豊かな人ほどハートフルボッコになる(それがクセになる
童話好きだけどハッピーエンド好きや痛い描写苦手な人にはものっそい向かないシリーズだと思います
(あと最近のグリム童話系だけどエロは全くといってないよ!)
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神様の悪夢はこの世にあふれ出して来ると恐怖に変わる。だがしかし、その恐怖を加速させているのは一体誰だったのか? 「白雪姫」をモチーフに、終に悪夢は蒼衣の日常を浸食しはじめた。そうして――
続きを楽しみにしていたシリーズが……!終わってしまう……!
新作を待つ。