紙の本
色々と工夫しなきゃ。
2018/07/12 11:28
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気に胡座を掻くことなく、新しい表現や情報を得ていく努力は常に欠かせないのを教えてくれる。お題を出して、作家志望の人たちの作品を寸評していくのが面白い。
紙の本
作家に成りたい人は直ぐ読め、皆読め、読んで大作家になれ。
2013/04/12 11:33
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投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
安倍蚤糞がどう奇怪な幻想を振り撒こうと相変わらず不景気が進行しているけたくそ悪い状況にめげず、初志貫徹をめざすえりすぐりの作家志望者を集めてかの「新宿鮫」の流行作家が角川書店で敢行した即席作家養成指南講座がこれであるぞよ。
作家に成りたい人は直ぐ読め、皆読め、読んで大作家になれ。
しかしながら、晴れて新人作家になったとしても想像を超える冷徹な現実が諸君を待ち構えている。超ラッキーな君が1年掛けて書きおろした1冊1800円初版4000部の本の収入は印税10%でたったの72万円。よほどの幸運が訪れない限りこれっきりでジ・エンド。コンビニのバイトのほうがよほど実入りがよろしい。
1800円の65%が出版社、35%が取り次ぎと書店の取り分になるが、出版社は作家の印税、制作費、宣伝費、社員の給料、紙代、印刷代、製本代などを支払わなければならない。出版社が儲かるためには初版4万部くらい刷れる作家でないとダメだが、現在わが国にそおゆう作家は20人!くらいしかいないんだそうである。
直木賞受賞者でも初版1万部程度が沢山いるそうだが、これが純文学になると3000.4000等のもっとお寒い状況にならざるを得ないから、大方は教員とかテレビ出演などのアルバイトで食いつながざるを得ず、そうなると作品の質と量にも大きな影響が出てくる。映画を撮らない、撮れないあのチョビ髭オヤジ映画監督のように、書かない作家とか書けない作家も出てくるという訳だ。
このように市場はますます厳しく、プロでも喰うや喰わずの貧民がウジャウジュしているのに、それでも小説が死ぬほど好きで作家に成りたい人にとってこれほど具体的に役に立つ指南書はないだろう。
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デビュー作だけで消えていく作家、今でも最前線で活躍する作家、作家の技術について書いてはあるけど、それ以上に作家として生きていく生き様について読ませてもらった気がします。でも、作者の本を少ししか読んでいないので、これから他の本も読むことにしようと思います。
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2015年5月27日読了。大沢在昌が雑誌上で連載した小説講座の書籍化、12人の生徒たちの課題作品を講評し、小説の細かい技術はもとより「この世界で生き残っていく」ための心構えや覚悟について伝える。一番大切なこと、「オリジナリティを持つ」「アイデアが枯渇してもとにかく書く」などのことは結局誰にも教えられないことなのだろうが、推敲の重要性や視点の統一などの技法の解説は参考になるし、各文学賞の位置づけや編集者との付き合い方など「小説を書いた」「デビューした」先を見据えた講座内容には、なんというか大沢氏の誠実さのようなものを感じる。「元・野球選手などはいても、元・作家はいない」というコメントは重い。そういう仕事なのだろう…。
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エンターテインメント小説を書きたい人にはとても有意義な本だと思います。
また、単に本の内容を楽しんで読んでいた人(私もそんな感じ)は、この本を読むと本の読み方が少し変わってしまうかもしれません。
払ってもいい金額:5,000円
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「新宿鮫」で知られるハードボイルド作家の大沢在昌氏が講師となった作家教室。「野生時代」での連載の単行本化。
デビューの素質がある力のある受講生を選び、本腰を入れた本気の講座集です。
現役作家ということで、自身の経験を交えながら実践的な解説を行っていく様子は本格的。
編集者も数名交え、講師と受講者の本気がほとばしるガチンコ勝負のような講座が毎回繰り広げられていきます。
キャリア30年の大御所である著者ながら、大作家の偉さを見せつけることもなく、受講生に添削と指導を行う様子などから、真摯に取り組んでいる様子が伝わってきます。
彼のようなゆるぎないプロの作家でも、状況に甘んじることなく常に努力し続けており、その姿勢が彼が作家たる所以にもなっています。紹介されるさまざまな技法上のコツは本編に任せて、彼の創作姿勢が何より印象的。受講生にとって大きな刺激になったものと思います。
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他の方の本棚を見て、とても興味を持った一冊。ほとんど衝動買いで密林をポチりました。
でも、開いてみて最初に感じたのは、『やべぇ、本格的か?』と。
作家という仕事の背景、作家として生きることについていきなり第一回の講話が始まります。
別に作家になりたいとかではないので求めているものが違うかな、と少し後悔しましたが、読み進めているとすぐにその作家云々の話は終わり、本題に入りました。
というわけで、作家になりたい人だけではなく、『うまくなりたい』という人全般に向いている本じゃないかなと思います。
内容は、感想として書けるほどあっさりしたものではなく、むしろ視点やキャラクター、プロットや描写など、みっちり書いてありました。色々書いてありますが文章自体がわかりやすくて、その上二色刷でポイントは赤字になっているため、いろんな意味で読みやすいです。
どういう言い方したら近いんだろう、参考書というより教科書、という感じでした。こういう書き方本て他にも読んだことありますが、この本はよくも悪くもお手本的という感じでした。私の読解力に問題がある可能性もありますが、今まで見たものと比べて『講師』の個人的な好みや癖や自尊心みたいなやつがそぎ落とされていたもののように感じたので。
内容に触れるなら、個人的に、一人称についてものすごーく目から鱗がぽろぽろした気分です。ああ、やってるやってるこれやってる!、と。
読んでみて、勉強になるなぁ、というのも確かにありました。だけどそれ以上に、単純に面白かったです。昔懐かしいト○ビアの泉を眺めていたときのあの気持ちに似ているかも。
読んだからって上手くなるわけじゃないですが、書きたいなぁ、と、素直に思える本でした。
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大沢在昌すごいwwww
なんというか、防衛線を張りまくりなところはあるんだけれど(売れる本を俺が書いてます!と胸は張りにくいよね、確かに)、今まで手書きで原稿を仕上げてきた人のみが持つであろう気概を感じる。
うん。
手書きだと物理的に書くのが大変だから、書き続けるためのハードルは上がるし、筆が乗らない時の重さもハンパ無い。だからだろうか。
正直、最近の新宿鮫にはおいて行かれて居た気持だったが、また読もうかと思いました。
この門下生のみなさんがデビューするとしたら楽しみだ。
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作家になるためには、作品を書くには、という
本気で作家になりたい人のための講座内容。
関係ない所では、受講生の偽名はどういう付け方なのか、が気になります。
一体何を書きにして書くべきか。
何を書かずに、何を書くべきか。
小説を書く点において、気を付けなければならない点は山の様。
ものすごく頭を使う職業です。
昔やった人生ゲーム(PS)で、どうしてこれほど頭脳がいるのか謎でしたが
ものすごく納得、でした。
…多分注目点が違いますがw
当然やっている人間が『作家』なので、全てにおいて
納得以外の何物でもないです。
小説を読む事、追い込む事、仕事を選ばない事。
最後のひとつは、なってから、の話ですが。
編集者も出てきたりで、ものすごくためになる内容でした。
本気で作家を目指しているならば、読むと何かを掴めるかも知れません。
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もちろん、こういう本を読んだからといって、小説を書いてみようなどという大それたことに挑戦しようことでは毛頭ない。
「新宿鮫」シリーズをずっと読んできて、それを書いた作家が小説を書くということをどのようにとらえているのか(コンセプト)ということに興味があったことと、実際に文章を書くときにどんなことに注意して書いているのだろう(技術)ということを知りたかったのである。
文章を書き、それを自らの生業にしているというのは、あらためて大変なことだと実感させられた。
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書籍に詳しい知人が「創作やるならこれ読んどけ」とオススメしてくれたのでさっそく買ってきました。いやー、スゲー。
「星を描くのではなく星を浮かび上がらせる」「人の視線の先を見る」「あえてルールのぎりぎりを狙う」「『隠す会話』のテクニック」「逸脱を恐れるな」「小説の『トゲ』とは何か」「クライマックスは二度用意する」「描写に困った時の虎の巻」…etc。何より「(アマチュアでうまくない人は)読書量が圧倒的に足りない」が真理すぎて何も言えなくなった。
書く側の立場から言えば読んだだけで満足したらまったく意味がないと思うので、血肉にできるように本棚に置いておきます。
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著者による小説講座。
実際に、生徒を前にして講義するという形式なので読みやすいし、こんなに手の内を教えちゃうなんて、なんて太っ腹なんだ。
そして、プロでも、コレできて無い人いっぱいいるなと思った。
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小説を書くための技術が一冊の本に凝縮できるのならば小説家の仕事はそうたいしたものではないと考えるか、この内容をもってしても本来売れる小説家になるためには足りず+αは自分の才能だと思えるか。まあどちらに関してもそう考えていたら売れるレベルには到達しないだろう。
それよりも大沢在昌という小説家の存在技術をこの生徒たちが証明したのかどうか知りたい。デビューできた人たちがいるのかいないのか?
一人称の書き方
強いキャラクターのつくり方
会話文の秘密
プロットのつくり方
小説には「トゲ」が必要
文章と描写を磨け
強い感情を描く
課題
一人称で書く 原稿用紙30
ラストで「ひっくり返す」物語を書く 原稿用紙40
自分の書きたい世界を書く 原稿用紙50
テーマ競作 「バラ」と「古い建物」を入れた物語を書く 原稿用紙40
テーマ競作 「恐怖」の感情を書く
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色々小説を読んでいると、これくらいの話なら自分でも書けるわ、と生意気なことを思ってしまう(笑
しかし、現実は当然そんなに甘くない。
作家で飯食ってる人ってほんの一握りだ。
大沢氏の生徒への鋭い突っ込みがよかった。
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「新宿鮫」などのハードボイルド小説で有名な著者が、小説家志望の生徒に向けて行った講義の内容を本にしたもの。小説家向けとは言え、ビジネス向けの文章作成にも役立つヒントが含まれている。