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文庫新刊コーナーにあったのでびっくり。再編成(編集?)本のようで昔より分厚くなってました。アンチヒーロー物として発想された小説。皇子だけどひ弱く、魔剣をもつときだけ元気。コルム・ホークムーン・エレコーゼとあわせてエターナルチャンピオンシリーズを構成し(キャラはエルリック、話はコルムが好きです。「紅衣の公子コルム」サーガを幾度読み返したことか)、大団円を読み終わった後、私はもうファンタジーを読めなくなってました。大団円後もエルリックサーガは英国で新刊が出つづけ、そのため今回の再編成本刊行になったようです。80年代日本のヒーローファンタジー物に多大な影響を与えてるとおもいます。
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『この世の彼方の海』
スパイ容疑をかけられ逃亡するエルリック。途中乗り込んだ船で出会ったエレコーゼ、コルム、ホークムーンの永遠のチャンピオンたち。未来への冒険。アガックとの戦い。海賊との戦い、新たな味方スミオーガン。メルニボネの貴族サクシフ・ダンの時を超えた恋と呪い。アヴァン・アストランの冒険。襲いくる謎の生物。アリオッホの求めた犠牲。
『夢見る都』
イイルクーンの裏切りにより「竜の島」が乗っ取られ愛するサイモリルは魔法をかけられる。スミオーガンなど新王国の軍勢を率いて攻撃を開始するエルリック。破壊される永遠の都。
『神々が笑うとき』
「死せる神々の書」を探す女シャーリラ。ムーングラムとの出会い。
『歌う城塞』
ジャコールの女王イシャーナの要請で城塞のい挑むエルリックとムーングラム。イシャーナの恋人魔術師セレブ・カーナの陰謀。城塞を支配する混沌バロとの戦い。
2010年6月1日読了
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解説で詳しく説明されているが、この巻の最初に収録されてある「この世の彼方の海」はエターナルチャンピオンシリーズの設定を飲み込んでないと辛いかもしれない。
この話は読み飛ばしても結構なので、次の<夢見る都>をどうぞ。
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二巻になると筆がこなれてきたのか、単に私がペースアップして読めたのか、さくさく楽しく読めた。
舞台が多重世界含めて広がったので、紡がれるストーリーにも深みが出た気がする。
サイモリルはもう少し描写が多くても良かったなー。
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エルリックサーガの二冊目。
メルニボネを後にして旅を続けるエルリックとストームブリンガーの冒険が描かれている。
このシリーズは異次元の平行世界でも同じような冒険が行われているという設定があるらしく、ここでその設定が初めて現れる。
ある国の海岸で今にも死にそうになっているエルリック(いつものことだが)の前に、船が現れる。その船には数人の戦士が乗っており、その戦士たちとともにエルリックは戦うことになる。その戦士たちの中に「お前にあったことがある」という戦士がいる。それが、平行世界の設定の一幕。
そうやって戦い続けるエルリックが、とうとうメルニボネに帰る時がやってくる。
それは彼にとって残酷で冷酷な現実をつきつけることになる。
そのワンシーンを読んで、「えっ!?」と声を上げてしまった。
詩的で想像力をかきたてる文章や読者をひきつける魅力があるシリーズ。
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再読。
こんな早い段階でアベンジャーズ的な話が来ることに驚く。
そして悲劇も早めにやって来る。
エルリックはシニカルな割には人を信じ過ぎてしまうあたりが複雑すぎる性格。またはお坊っちゃま気質というべきか。
相棒には恵まれるのもそんな複雑な性格のおかげ?
この巻の解説にさらっとネタバレされた気がするが気にせず読み進めていこう。
ささ、次巻へ。