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父と兄が相次いで亡くなり、15歳で一家の戸主となった夏子。
病弱な夏子がお金を稼ぐには小説家になるしかなかった。
貧困、借金、恋、病気-24歳で夭逝した樋口一葉生涯を描く。
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樋口一葉のその人となりが、「小説」ではあるけれども垣間みれたような気がする。
もっと「儚い」人かと思ってたけど、結構したたかに生きた人なんだなぁ。
お金に苦しんだ一葉が今、5000円札を飾ってるっていう…、
本人が知ったらどう思うんだろう…。。
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新五千円札の顔、樋口一葉の生涯を描く。
若くして戸主となった夏子(一葉の本名)は、両親が必死の思いで手に入れた士族という身分を誇りに、どうにかして貧しさから抜け出そうと苦悩する。やがて見つけた道は、“閨秀作家”として世に出、家族を養おうというものだった。そして、師としてその門をたたいた桃水を生涯愛することに・・・。
自分はお金のために書くのか、名誉のため、文学のために書くのか、もしくは愛のためか・・・、日々懊悩する夏子。しかし、そのどれもが夏子の小説にとっては重要な動機だったに違いない。
繰り返される“閨秀作家”ということば。その響きの通り誇り高く、しかし愛すべき女性として彼女は描かれている。