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俳優、仲代達矢さんのエッセー。
無名塾を共に作ってきた愛妻の恭子さんを亡くして13年。
パートナーを亡くした悲しみが癒えることはないけれど、
彼女の遺言である、無名塾を続けること、俳優でいることを
守り続け、そこには日々新たな発見もあると記す。
今は赤秋、老いも人間にとって一つの進化、その深く透徹した境地を味わい
誇り高く時間を重ねる。精神の自由を失わず人間らしく生きることの回復に想いをこめて・・
老いは天然の厳粛なる変化なのだ。
冬の前に真っ赤に燃える秋を真っ赤に生きたい。
人生に真摯に立ち向かうひとりの俳優の姿、
ステキです。
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仲代さんの本では、以前に若手映画評論家によるインタビューを読んでいて、結構そことかぶるんですが、思いの丈を述べる、ってスタイルも同じですしね。ちょいと違うのは序盤の妻亡きあとの喪失感についてです。よほど持ちつ持たれつの関係だったのか、というかお互いを尊敬しあっていたんだなあと、こうした男女の関係を築ける夫婦はいったいいくらいることか、魅力的な人どおしが惹かれ合うというのは、めでたいことだなと。本の構成としては、一気に読めるけどでもなあというところはあります。役者でやっていけるのは何万人に一人!おそろし。