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現時点でベストなCSSのリファレンス本
CSSのリファレンス本として,「CSS辞典 第5版」が対抗馬としてあった。しかし,こちらの本が自分にはよかった。理由は以下2点だ。
1. 電子書籍としてPDF版の存在。
2. 本のサイズ。
1.について述べる。リファレンス本はPCで作業するため,電子書籍であることが望ましい。また,電子書籍であってもEPUBは避けたい。EPUBはPDFと違い,注釈やハイライトなどユーザーによる書き込みができなくて使いにくい。PDFであれば,自分が気になった箇所をハイライトしたりコメントを書き込むことができ,利便性が高い。
2.について述べる。「CSS辞典 第5版」は辞典という名前から,本の大きさも辞典と同じくらいになっている。これにより,ページあたりの情報量やレイアアウトの自由さが制限されてしまう。この本はだいたい「CSS辞典 第5版」の1.5倍くらいの大きさとなっており,余白を余裕をもって取れている。ページあたりの大きさが大きいことで,詳細なサンプルを盛り込め,読みやすさを考慮したレイアウトができている。
カラフルで,サンプルも豊富であり,使い方のちょっとしたコツも書かれている。たとえば,書籍冒頭のセレクタの説明であっても,この本は「CSS辞典 第5版」よりもサンプルを多く掲載し,わかりやすくなっている。他にも,目次にプロパティ名を併記するなど,リファレンスとしての利便性が高い。ページ数は「CSS辞典 第5版」の方が多いが,内容や利便性は劣っていない。
CSSを学ぶならひとまずこの本を持っておけば当分はやっていけるだろう。