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ノウハウ本というよりも、森さんがどのようにして小説家になったのか、そして小説家になって体験したことのお話でした。
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本屋で立ち読みをし、読みやすかったので購入した。
ハウツー本は好きではない。
確かに基本は大事かもしれないけれど、芸術はその先にあるものが大事なのではと思っていた。
だから、この本は「とにかく書け」という視点でとても共感できた。
職業にするということの意味も、ストレートでいいと思う。何もオブラートに包んで話すことはない。
やりたければやれ、でもやるには作戦がいるんだよ、と。
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2010.9.18
森博嗣さんの小説はすごく面白くて、以前好んで読んでいたんですが、彼はなんと1冊を2~3週間で書き上げてしまうそうです。しかも、いきなり書き出して(つまり前もってプロットなどを考えないで)それであんな話を完成させてしまうのだから、いやはや……
私がこれを読んで目からウロコだったのは、「小説も商品である」という彼の持論。
小説も、お金を払っていただいて読んでもらっているのだから、読み手のニーズを考えて書くのは当たり前だろう、と。
まあ、確かに、言われてみりゃそれも一理あるね……
ファッション業界でも「プロダクトアウトからマーケットインへ」的なことを前々から言われてますが、小説界でもその発想を持てということですね。
期待せずに読んだんですが、面白かったです。
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タイトルにある「小説家」とは、「あこがれ」としての小説家ではなく、「ビジネス」としての小説家です。
相変わらずの森節炸裂。編集者や出版社に対しても毒を吐いています。
純粋に読書が好きで、本が好きで、「小説家になりたい」と漠然と思っているだけの人にとっては、かなりぐさっと刺さる本だと思います。
ただ、この本は小説家という職業の現実を示してもいます。たとえ賞をとることができたとしても、小説家としてのキャリアを5年、10年と積み重ねていくことの難しさ。
「小説家になりたい」と思っている人はたくさんいると思います。その「なりたい」は、「人気者になりたい」なのか「お金を稼ぎたい」なのか…
作家志望の方も、そうでない方も、ご一読をおすすめします。
森作品を図書館で借りて読んでいると、全作品を購入して手元に置いておきたいとよく思うのですが、私はまんまと策略に嵌まっていた訳ですね…
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ちょっと刺激的でとにかくわかりやすい本。この本自体が中で触れている技術を実践しているものなのだと思う。自分に対するマネジメントに関するくだりが特に印象に残った。
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基本的に小説家も仕事なので、変に期待せずにビジネスとしての向き合い方を考えていかなければならない。
ってことなんでしょう。
当たり前だけど、憧れの職業ってどうしても暗い部分を見落としがちになるから気を付けよう。
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面白かった。森さんに、小説家という職業に興味がある方におすすめ。本文中にもありますが、小説家になりたい方が「そういったもの」を期待して読むのはおすすめできません。
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小説家になる気などさらさら無かった私ですが、森氏の作品が好きなので、購入して読んでみることにしました。
森氏の「小説家という職業」の遍歴、森氏なりの「小説家という職業」に対する見方 (そういう意味では、タイトルに偽りはありませんね)
小説を書き、職業とするためのノウハウを記した本ではありませんが、そんなことよりもっと大事なことが書かれていると私は思います。
これから小説家を目指すべき人には必読でしょうし、小説家を目指さない人も、職業人であれば読んで損はないかもしれません。
最後に大変なめた話で申し訳ありませんが、小説を一度書いてみたいな、とこの本を読んで思いました。
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森博嗣の「小説論」。論理思考で、小説執筆をビジネスとして、成功するための考え方(やり方ではない)を述べた本。
1章 小説家になった経緯と戦略
→ 森博嗣が小説家になったときの流れ
2章 小説家になったあとの心構え
→ 小説家になって感じたこと。なぜ続かないか。
・最初の壁が越えられない
・読者の慣れ
・デビュー後のビジョンがない
3章 出版界の問題と将来
→ 森博嗣が感じた出版界の非常識
4章 創作というビジネスの展望
→ 小説をどういった風に書いていくかの考察
5章 小説執筆のディテール
→ 森博嗣が考える小説
・視点
・自然を自分の目で見ること
エッセンスを感じることができる作品。具体的なことは書かれていないけど、考え方のヒントが詰まった作品だと感じた。
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タイトルの通りの本で、なるほどと思うこと多し。
「小説家」を、文学だとか芸術だとかの数値化できない深淵部分を除いて、個人が選ぶ職業として著者がどのように書き、売れる本を出し続けるか、ということをラディカルに書いてある。
で、そのとおりにすれば誰だって小説家になれるよ~と言っているのだが、まあそうかもしれないけど、そうはならないでしょう(笑)
出版業界についての批判も面白かった。
こういう人が増えてEtoEのコンテンツ直売にみんな移行したら、出版社の既得権益は間違いなくあっというまに崩壊するでしょう。
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これを読んで、森博嗣は本当に引退してしまうんだなあ、と感じた。一般化して自分に活かせるないようも多く、読んで良かった。
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期待していなかったのですが珠玉の御託宣の数々。「人間というのは、自分が弱い部分を、相手に向かったときも攻める傾向がある」(87頁)、「貶す言葉は、ボクサでいえばパンチを繰り出すためにガードが下がった状態、つまり自己をさらけ出す瞬間に似ている」(71頁)の2フレーズで、私は幸運だったようです、森先生(16頁参照)。
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創作技術のカテゴリーに入れましたけど、実際はそういうこと書いてないです。っていうか、コレ読んでとりあえずこの人の作品なんか読んでみようと思ったら図書館で170冊アルヨってことですごいびっくり、しかももうお書きにならない(?)のかーと思うと、感慨深い一冊です。小説が書きたかったらこんな本(自著)読んでないでとにかく書けって、言われてみりゃそうなんですが、創作をビジネスとして展望を語ってらっしゃるところなんて、なかなか他の小説作法には(作法本じゃないですがw)見られない内容で、実に面白かったです。インデックス一杯貼ってしまったので、あとでもう一回読んでみようと思います。読者の興味を惹く為に作品の外(別の作品)に記号をばらまくって、確かにそういうのあるよなぁってしみじみ。
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新書らしく、伝えたいことがわかり易いし、しかも、「まえがき」だけで言い尽くされている。タイトルからも分かるように、「小説家」というのは職業の1つ。そう捉えることができる人には、ごもっともなことが書かれているし、反対に、芸術性や職人性を感じる人には、納得しがたいのでは。
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小説家の第一次審査のような本。
ネットの批評を喜んで読むのはすごい。
賛否の否のほうが自分の研究材料になるそうだ。
言うのは簡単だけどこれ実践できる人なかなかいないでしょう。
おそれいる。
独特な主張は他にも多々あるけれど、あくまで「僕は」というスタイルかつ、理由が明確なので読んでいて押しつけがましさは感じず、単純に面白かった。
そもそも小説家になった経緯が変わっている。
一般的に「なりたいな」と思うきっかけって
本が好き、書くことが好き、それが仕事になれば…てな具合と想像するけれど、
彼の場合はあくまでもビジネス。
資金繰りにいいのは何か、小説なんて準備が要らないし手頃でいいんじゃないか、というバイト感覚で始めて今やぼろ儲けである。
すげーな。
デビュー作を出版社に送って、その評価が返ってくるころには既に完成品がもう一作と、作りかけの3作目が手元にあって編集者にびっくりされたらしい。
とにかく書け、と。
まずは質より量。
量こなせて初めて質が生まれるのでしょう。
「言葉だけで片付けられない」ことをあえて「言葉を尽くして」表現するという矛盾が、小説家のお仕事らしいです。
インプットばかりです私の人生。