紙の本
思わず頬がゆるむ納豆レシピ、あれこれ!
2012/01/19 14:01
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ毎日、夕食には納豆を食べている私。
納豆に添えられたタレとからしを混ぜて、ご飯にかけて、ぐるぐるかき回す。そうして、ちょうどいい具合に混ぜ合わせたところを、ほおばる最初の一口。毎度のことながら「く~しあわせ~」と思います。
先日のこと、なにげに納豆に福神漬を混ぜて食べてみたところ、その美味しさにおののきました。「おおっ」(ここ赤字にしたいくらい) …とまぁ、納豆の話をしているだけで、思わず頬がゆるんでしまう私なのですが、この「逃避めし」を読みながらも、頬がゆるみっぱなしでした。
漫画家の吉田戦車さんは締め切りが迫る非常時になると、なぜか創作料理を作ってしまうのだそう。そんな創作料理レシピを美味しそうな写真と面白い話&イラストで紹介した一冊!その料理たちは非常時に創作されるゆえ「逃避めし」と呼ばれ、その1の「奥州 しょうゆ豚弁当」から、その79の「魚醤そば」まで、実にバラエティ豊かラインナップを誇ります。逃避めしであるからにして、料理手順はいたって簡単、材料もどこのおうちでも常備しているようなものが多く、それが魅力なんですね~。で、この逃避めしには、材料としての納豆が頻繁に出てくるのです。だから頬がゆるみっぱなし!嬉しいじゃありませんか。
その11の「トマト納豆」は納豆にトマトを混ぜ、味付けは生醤油と辛子だけ。おお!福神漬け納豆が美味しのだから、これも美味しいに決まっている!
その14の「夕やけ番長」の納豆ご飯は、納豆めしに味噌汁をぶっかけたもの。おお!これもすぐに出来る…。
その61の「味噌納豆 伏兵添え」、これはネギに味噌をとき、納豆、削り鰹を入れてかき混ぜる。これをご飯にかけて食べるのだが、茶碗の底に醤油をちょろりとたらすのがポイント!考え出した吉田戦車さんは、私から表彰状ものですよ~。ちょっとここの部分を引いてみますね。
味噌納豆をぶっかけて順調に食べ進み、うまいことはうまいがなんとなく脳が納得しない感じのそのとき!
最後に口に入ってくる、醤油がしみこんだごはんの喜び。
「おおっ!」と、思わず頬がゆるむ。安上がりなサプライズ。
思いついた自分の軍略を絶賛したい、すばらしい伏兵であった。
この一冊、『ほぼ日刊イトイ新聞』連載を加筆修正し、再編集して書籍化したのだそうです。連載時にはちっとも知りませんでしたが、まさに本になるべくしてなった連載ですね。吉田戦車さん、おいしい納豆レシピをありがとうございました(^-^)(^-^)
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買った 読んだ 読み終わった
某書店で在庫なし
店員が冷たいので取り寄せせず
諦めてあまぞんで買おうと思ってた
悪あがきで古本屋へ行ったら
あるじゃない!即買う
そんでさくさく読む 面白かった
なめこインサマーが絶版らしい
100円で売ってた(笑)
誤植があった 奥付を見て納得 初版だった
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参考にしたいのは、自分による自分のためだけの調理を楽しみたい、という心意気。伊藤理佐がチラチラでてくるのがうれしい。
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吉田戦車、という名前を聞いただけで期待いっぱい。締切が近づくと台所に逃げ込み、創作料理にいそしむという・・・。レシピ本、という形では使えないけれど、お腹がすいてくること間違いなしのエッセイ。
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話題の本と聞き、タイトルと著者名に非情にインパクトがあったため、読んでみました。
著者のことは全く知りません。著書も、一冊も読んだことがありませんでした。
締め切りに追われる人気漫画家の、現実逃避の食事だと、タイトルから簡単に想像がつきました。
パラパラと本をめくってみた写真を見て、大ざっぱな男料理かと思いきや、だしやスパイスなどになかなかこだわりを見せて、意外にも(失礼)きちんとした料理を作っていることが新鮮でした。
妻の出産後は、家事を担当しているというのがすてき。
子供の頃の思い出のノスタルジーで、ジャンクなものを作る時もありますが、基本は化学調味料を使わず、自分で下味を作っているこだわりぶり。
ただ、食材や調味料の量は全く問題にしておらず、原材料も食品名だけで、分量や焼く時間など、まったく記載されていないのが、男の人らしく豪快だなと思います。
調理だけでなく、小腹が減った時用に仕事場にこどもカレーを常備していることも語られていました。
油脂類少なめのため、非加熱でも食べられるのだそうです。
「奥州しょうゆ豚弁当」なるものを作った上に、駅弁っぽく包装紙まで自作したという所がさすが漫画家。
池波正太郎の著書『食卓のつぶやき』、水上勉の『土を喰う日々』、壇一雄『わが百味真髄』、子母澤寛『味覚極楽』など、食エッセイものの本を多く読んでいることが伺えます。
江戸時代の料理書『豆腐百珍』を読んでいたり、故・丸元淑生のレシピも暗記していたり。
今の愛読書は、農文協刊の『聞き書ふるさとの家庭料理』と言うから本格的。
大石内蔵助が討ち入り前に食べた鴨入り卵かけごはんのところでは、「私以外でも作ってみた人は多いことだろう」と書かれていましたが、やはり男性でも、そういったくだりを読むと、自作したくなるものなんですね。
『ひとまねこざる』は、昔の巻では、こざるのジョージがいたずらしたのは、スパゲティーではなくうどんと訳されていたと知りました。
はじめ、伊藤理沙先生と称して、らっきょうや梅干しの話が紹介されており、仲良しかしらと思って読んでいたところ、どうやら伊藤氏は著者の奥さんだということに、途中で気付きました。
ちらし寿司の章で語られた、お雛様の刀へのこだわりのエピソードが、楽しくて吹き出しそうになりました。
原料高により、ちくわの穴が広がっているという2008年の悲しいニュースも、この本で知りました。
手回しミンサーを、ミンチではなく、ずんだを砕くのに使っているというのが新しい感じ。
ピーマンの味噌汁は、これまで考えたことがありませんでした。驚きの組み合わせです。
そうめんのめんつゆに目玉焼きを入れたそうめんというのも初めてです。
また、東北でハモといったらアナゴのことだという、微妙な違いも知りました。
トマトと納豆を混ぜただけのトマト納豆、今度試してみたいと思います。
また、味噌焼きおにぎりを丸めるのが面倒ということで、グラタン皿に入れて焼くというシンプルなアイデアに、真似をしてみたくなりました。
著者は、相当魚焼きグリルをフル活用しています。
次回は魚焼きグリルを使った料理本でも出せそうです。
また、ホタテの貝の殻をコンロに掛けて、鍋を楽しんだ章を読んだら、誰でもやってみたくなることでしょう。
気軽に作れそうな、身近な食材に簡単(適当)すぎる調理法が記録されており、自分でも応用できそうだと思うものがいくつもありましたが、何よりも収穫だったのは、かつて自分が持っていた猿のぬいぐるみが「ぴっきいちゃん」というキャラクターだとわかったことでした。
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現実逃避したい気持ちだったからでしょうか?それとも、吉田戦車という名前に懐かしさを感じたからでしょうか?まぁどちらもなんですが、そんなこんなでたまたま手にした本書は、「ほぼ日」連載コラムのまとめ本らしい。
(「ほぼ日」って贅沢なサイトだな)
ちんまりまとまった男メシって感じで、地に足ついた感がなんとも言えず◎。
挿絵の脱力ぶりもやっぱり◎。
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2021/09/05
「一度食べたいと思ったら、がまんできない」いじきたないつわりの症状!今だとアウトな表現(笑)
つわりではなくても、女子には生理というものがあり、、生理前はいじきたない排卵の症状というものがある。
わたしはドーナツ、からあげ、インスタントラーメン、トンカツなど絶対食べたい!何がなんでも食べたい!となる。
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食べ物エッセイを探してたら出会いました。
なんや楽しそうやな!そして適当だがちゃんと作ってはる。
ほぼ日で連載してたものやそうです。
「味覚極楽」読もう。
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なぜ伊藤理佐の話がよく出てくるんだろう…と思ったら奥様だったのか(爆)気づいたの半分くらい読んでからorz
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料理の写真は、普通の料理本みたいに美しいとは言い難いが…文章は料理を作って食べる喜びと幸せに満ち満ちていて、楽しい気持ちになる。
料理が苦手で料理作れるようになりたいな〜と思っている人にオススメかも。
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読みたくなるタイトルでしょう。厳密にレシピではないんだけど。やりたくなる。自宅仕事派の友人にオススメしたくなる。逃避は人生の甘露なり。
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漫画家吉田戦車が、〆切り前の現実逃避につくるめしに関するエッセイ。文章がおもしろいのでついつい読みふけってしまう。現実逃避に注意!
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わたしはかつて、試験前には部屋の模様替えをしたくなっていた。そんな時に吉田戦車は飯を作る。それが逃避めし。
もしかしたらこの人はものすごく本能に忠実な人なのかもしれない。
ありあわせの物で、時に時間をたっぷりかけて作る謎な男の料理ばかり。
しかも詳しいレシピなんて一切ない。
作った食べ物に関するエピソードやストーリーを吉田戦車のシュールな視点から読ませる。それだけ。
この本を読んでいると、吉田戦車にとって料理が日常になっているんだなと強く感じる。
言うなれば主夫目線とかになるんだろうか?
料理が好き!とかそういうんじゃなく、淡々とオリジナル料理を作って食べる。それを淡々と吉田戦車が書くから面白い。
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ものを創造しながらちゃんとめしをつくって食う人は無条件でよいと思う。なんでこの本を読もうと思ったのか、まったく覚えていないが、とてもとてもよかった。愛の本。
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逃避めし、とは漫画家である吉田戦車が仕事場で作るごはんの数々。これが意外にもだしやら材料やらちゃんと手をかけられてつくられているのです。忙しい漫画家さんでもこんなに手をかけてるならもっとがんばらなきゃなぁ、とか思っちゃった。
挿絵がかわいい。