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ひさしぶりの大崎善生!
やっぱり、私はこの人の書く文章が大好きです♪
ロックンロール。
レッド・ツェッペリンの名曲。
ブリティッシュロックとひとつの小説を巡る、美しい物語。
小説の舞台はパリ。
マロニエの木、カフェ、美術館....
そんなパリらしさがいっぱいに詰まって、
ひとつの小説になってる。
大崎善生は何作か読んだけど、
この本がいちばんポップなところにあるような気がしたな。
いつもの「透明な」感じのきれいな文章だけではなくて。
俗語的な表現がかなり出てきて、なんだか新鮮だった。
大崎さんの書く物語は、今私がいる場所とは全く違う世界に、
完璧かつスマートに連れていってくれる。
日常の延長にあるような物語が好きな私でも、
大崎さんの本を読むとついつい引き込まれてしまって。
今回の舞台はパリですよ。非日常的すぎる。でもすごく素敵。
ツェッペリンとかジェフ・ベックとかビートルズとか、
ロックな音楽を聴きたくなる。
To be a rock, and not to roll.
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大崎善生の恋愛小説は主人公の設定など、どことなく似通っていると思うのは、自分だけだろうか・・・?小説単体として見た場合は、良質な恋愛作品に仕上がっています。ロックンロールを口ずさみながら、恋は転がってゆきます。
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大崎よしお、好きだけど。
この話はまぁまぁかなーぁ。
ある程度読むと、彼の小説もワンパターン化してくるね。
ロック。フランス。編集者。
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小説書き、編集者、フランス、ロック。
設定はいつも似通ってるけど、今作はうちとけやすい表現が多々あっておどろき。やっぱこの人の文章は、すうっときれい。
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読み始めてから、物語が動き出すまで、もたもたとしてだらけてしまうが、主人公の目の前に女性が現れて以来、話し自体が弾み、キラキラとしたものに変わる。この本は中年のみずみずしい恋の話しなのだが、この、恋をする前のだらだらとした文章も、今思うと大事な叙情の一環を担っているのだなと思った。いくつになっても、恋は人を、世界を輝かせる物なのだなと思った。自分が40代になったとき、こういう恋をしてみたい。
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決して悪くはないのだけど、何だか自分の妄想っぽくてちょっとゲンナリ。
中年作家と編集者の関係inパリ。という話。
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最近の作家さんで唯一読み続けているのが大崎善生です。
作品のトーンは毎回似ているんですが、でも、読み出すとしみこむように文章が頭の中に入ってきて、さくさくと読み続けることができます。
この作品の主人公が語った言葉にそのヒントが。
「僕にとっての小説の感動は、ストーリーや感情の起伏というよりも、もっと単純で文章そのものということが多いんだ」
「何でもいいからひとつのことを、正確で美しい、ということはつまり適切な言葉を使って表現する。その枝葉の積み重ねの先にある樹が小説なんだと僕は考えている」
これは主人公の小説家の小説感として描かれていますが、筆者自身の小説感ではないかと思うのです。
文章そのものの質。
それがこの人の特徴なんだと。
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陽気で激しい、明るい大崎作品。珍しく陰気な話題は無い。George Harrisionの「All Things Must Pass」、Jeff Beckの「哀しみの恋人達」が物語の鍵となる。
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他の作品でもちょくちょく目にしますが、フランス(特にパリ)・ドイツなどのヨーロッパ、ツェッペリン、ジョン・レノン、ポリス、クラプトンなどのロックが著者はお好きなようです。
関係していく女性がおまじないみたいに繋がるっていうのが今までにない感じでスキです。他の大崎さんの作品と比べて、暗くないのが新鮮。
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「僕達は、ただ欲望の坂道を転がっていけばいい。」
ロックンロールをBGMに。
大崎善生いいな。
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6/? 初めに読んだのがいちばんおもしろかったなあ。可もなく不可もなく。前半と後半のつながりもイマイチな気がしたけど。おもしろい部分もあったけど、うーん。。。
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大崎善生らしい、リリシズムに満ちた私小説っぽい小説。
ただ、どことなく、抑制が効いていず、『パイロットフィッシュ』などに比べると凡庸な出来だと思う。
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コレ読んで、私が大崎さんの小説が好きな理由が分かりました。ロックンロールという話自体にも思い入れはありますが、それ以上に後半に書かれていた主人公の語る小説の評価の方法に凄く共感しました。共感というか、自分が小説に求めること・言葉への姿勢がそのまま形になってました。
「パリのカフェに夕陽があたっているというシーンがあったとする。文章を書くということはその場面を描写するための言葉を選ぶということでもあるわけだ。たったそれだけの場面を描写するにしても、言葉とその組み合わせは、きっと信じられないほどの数になるだろう。そのときにその組み合わせの中から、ピッタリと嵌った言葉を抽出して、過不足なく書ければ、僕にとってはそれでいいわけで、小説を書くという作業はきっとそれに近いことの果てることのない繰り返しに思えることがある。」
ほんと、その通りだと思います。
言葉の選び方に人一倍慎重で、これ以上ないっていう表現を使ってくる気障な大崎さんの小説大好きです!!
ポケットに小石を持っている人間と持っていない人間がいるとしたら、私もきっと小石を持っているんだろうと思いました。石になれ、しかし、けして転がるな。とはよく言ったもの。
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うーん、やっぱり私はこの人の小説が好きだ。
世界観とか、そんな大袈裟なものじゃないかもしれないけど
ちょっとしたところでとっても近いものを感じ、嬉しくなる。
ロックンロールの教え。
諦めないこと、悔やまないこと、振り向かないこと。
転がり落ちる石ころのように、運ぶままに身を任せる。
ずっとそうなわけじゃない。
けど、石が転がり始める瞬間って誰にもある。
そんな瞬間を意識してしっかり心に刻み、
思いっきり楽しんで前を向いて転ぶような生き方がしたいと思う。
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6冊目。
完全に大崎食傷気味。
舞台がずっとパリなのも苦手な要因かも知れぬ。
心なしか女性目線が強かったのも原因かも。
この人の文章は春樹と比較されるらしいが、彼と春樹の文章で大きく違う点は
「わからないことに意味を求めないこと」
だと思う。
様々な葛藤に悩まされる主人公の「わからない」は、春樹の小説に出てくる、何もかも俯瞰したスーパー人間よりも余程説得力がある、と個人的には思う。
でも飽きた。