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少し…辛口になってしまうかもですが、最大の難点としてこの本のターゲット(対象者)が分かりません。
そのため、ターゲットを仮定して考えてみました。
本の紹介では「自分自身が動くことで会社は変わる。」とはありますが、内容を読んでみるとすでにIT構築がされていることを前提の人の動きであるので、この本は個人をターゲットにはしていないだろうと考え、次にBCPもしくはディザスタリカバリ、クラウド担当者の場合を考えました。
ただ、このターゲットである場合、あまりにも「BCP」「クラウド」を使う上での基本的な概要しか記されておらず、担当者がそんな概要を知らない訳がないだろうと思ってしまいました。
特に「クラウド」という言葉が流行る前ならともかく、本発行時ですでにクラウド自体もう5年程度は使われ続けていると思います。IT担当者・経営者・(IT)経理(に関る人)にこの言葉を知らない人がいるとも私は信じられないのです。
つまり担当者への題材としてはナンセンスです。
また、取り上げている会社の事例紹介も少なく(機密上仕方ないことはあるとして)、すでに商品化されているツールの紹介も、ネット検索すれば直ぐでてくるものから、「うーん、微妙」という感想を個人的に思ってしまうのです。
人生の先輩である筆者に対して大変失礼な物言いですし、見る方によってはこの本はとても有益な情報の可能性もあると思うので、あくまで一顧客の意見として…。
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大木豊成『社員が出社しなくても仕事が止まらない会社のつくりかた』目次
はじめに
第1章 会社に行けなくなったらどうするか?
——オフィス機能の一極集中を見直す
1 震災でも仕事ができた企業とできなかった企業
・大量に出た〝帰宅難民〟
・携帯電話がつながらない
・ツイッターが威力を発揮
・音声通話もネット経由のスカイプなら通じた
・Gメールも生きていた
・震災でも仕事が続けられる仕組み
2 自宅勤務&モバイルワークを可能にする
・「サテライトオフィスに行きます」
・震災4分後には災害対策本部を設置
・常時、世界中のどこかで問題が発生している
・自宅勤務で実働時間が増える
・非常時の対応力の差は普段の取り組みから
3 もうひとつの〝働く拠点〟を確保する
・レンタルオフィスで初日から業務スタート
・期間限定でオフィスを間借りするという発想
・共同オフィスでコラボレーション
・大規模プロジェクトごとに拠点を確保する
・勤怠管理も業績管理も遠隔で
[コラム]業務連絡の手段ともなったツイッター
第2章 社内システムをクラウド化する
——どんな状況でも業務を遂行するために
1 クラウドコンピューティングとは何か?
・停電で社内サーバがダウン
・クラウド上にデータを保存
・自社サーバよりも安全なクラウドサービス
・クラウドを導入するメリット
2 企業向けのGoogle Appsを使いこなす
・グーグルのサービスはすべてブラウザ上で完結する
・Gメールも独自ドメインで
・送信済みのメールもクラウド上に保存
・社内でカレンダーを共有する
・オフィス文書も「ドキュメント」で
3 さまざまなニーズに対応するクラウドサービス
・無料のトライアル版を試してみる
・中小企業の力強い味方Zoho
・年間数万円で便利な機能を手に入れる
・Zyncroで社外メンバーとコラボレーション
・共有ファイルの全文検索もできる
・社内外に関係なく最適なメンバーと仕事をする
[コラム]クラウドを直感的に理解しやすいDropbox
第3章 企業でもできるノマドワーク
——iPad&iPhoneでオフィスいらず
1 オフィスを飛び出せば別の世界が待っている
・ノマドは身軽な人たちの特権か
・すき間時間を有効活用、移動の無駄をカット
・カフェやラウンジも立派なオフィス
・オフィス環境を再現するための仕組み&ツール
・部下を管理できなくなるという不安が障害に
2 iPhoneが時間の使い方を変えた
・家に帰ってメールをチェック、がなくなった
・すき間時間の有効活用で仕事をきっちり終える
・デバイスを使いこなして時間を確保
3 iPadはプレゼンと起動の速さを生かす
・スマートフォンでできる仕事とできない仕事
・iPadは少人数相手のプレゼンで威力を発揮する
・スリープ状態からの復帰が速い
4 ノートPCとiPadをどう使い分けるか?
・社員にどちらを持たせるべきか
・迷うぐらいならダブルで持つ
・iPadはノートPCの代替物ではない
5 iPadの導入事例
・営業部全員がiPadを持つ
・重い資料がiPad一台におさまった
・iPadを機動的に使いこなす
・スタイリッシュに仕事ができるとモチベーションも上がる
第4章 外で仕事をしても大丈夫なのか?
——ここまで進んだセキュリティ対策
1 自社に合ったセキュリティポリシーを策定する
・セキュリティ対策は大丈夫か
・個人情報を扱う部署には厳しい制限を
・カードキーは他人に貸与しない
・セキュリティ意識を高めるための教育
・一律の禁止は業務効率に悪影響を与える
2 外部アクセスを許可する情報としない情報
・個人情報と機密情報の取り扱いは要注意
・会社のデータにアクセスする4つの方法
3 最終手段は遠隔操作でデータを完全に消去
・外に持ち出したパソコンは監視対象外
・紛失したノートPCを起動できなくするインテルのvPro
・iPhoneやiPadをなくしたときは
[コラム]自宅で仕事をするときのアドバイス
第5章 ノマドワーキング導入の手順
——新システム導入の問題点とコスト
1 情報システム部門への丸投げは逆効果
・情報システム部門は〝おまわりさん〟
・技術的なアドバイスとその実現、日々の運用に特化する
・外部ベンダーとのつきあい方
・独自システムは高くつく
・人件費、サーバ代、メンテナンス費用が不要に
・大事なのは、価格とサービスの中身のバランス
2 経営者のコミットメントが成否を分ける
・コンピュータはわからない、では済まされない
・経営者が関与しないと時間がかかり、方向性も曖昧に
・全体を俯瞰する視点が求められる
3 ノマドワークに向く社員と向かない社員
・「2:6:2の法則」はどんな組織にも当てはまる
・上の2割をさらに伸ばし、中間の6割を底上げするために
・ノマド向きの社員に選択肢を与える
第6章 働き方を根本から見直す
——部門別クラウド化とワークライフバランス
1 クラウド化により活性化する営業部門
・「1対n」から「n対n」へ
・添付ファイルは意外と読まれない
・何十人もの日程を共有するフィードパスカレンダー
・何のためのクラウド化なのか
2 管理部門の社外勤務は可能なのか?
・外注できる業務なら、社外勤務も可能
・オンラインストレージで外注先とのデータのやりとり
3 在宅勤務制度で働く女性をサポート
・簡単に代わりが見つからないベテランを逃さない
・社員と企業、双方にメリットがある
4 ワークシェアリング=コストダウンではない
・ワークシェアリングが賃下げの正当化につながっている
・業務の整理と細分化でポジティブなシェアを
おわりに
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日本IBM サテライトオフィス
クラウド 自社サーバー不要で身軽でいられる。
インテル vPro 盗難対策
経理 在宅勤務 出産後の女性の活用
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クラウド化する際のメリット、デメリット、考えないといけないことが分かりやすくまとめられた一冊。
分かりやすい文章なので入門書のように感じられるが、次のステップとして読む本は思いつかないので後は組織ごとに考えればいいと思う。
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著者はソフトバンクの方、同社では在宅勤務以外の方法によって節電対策を十分に行えているということで、在宅勤務は規模を縮小していると小耳に挟んだが、それでも一定のソリューションを持っており、その考え方に興味があったので購入。
2011年3月11日の東日本大震災の話から始まり、BCP(事業継続計画)の観点から、テレワーク(ノマドワーク)という場所を選ばない働き方の提案、オフィスのクラウド化、iPhoneとiPadを使った仕事のやり方、会社に導入する方法、セキュリティ、新しい働き方への提案へと展開していく。
内容的には紹介+α程度だが、大枠としてテレワークを理解するには分かりやすい。より深い専門的知識を得るには足りないが、入門書としては合格。
業務をテレワークで行おうと考えている方への入門書としておすすめします。すでに一定の知識がある方には、やや物足りないかもしれません。
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完全に業務を一般化することで誰が欠けても止まらない職場を構築する。
そんな話だと思っていた。
内容はIT化だった。
しかし、営業本としてはかなり面白かった。
少なくとも、パソコンや情報機器に対して失った興味が大分戻った。
面白かったのは情報システム部が抵抗勢力になると言う話。
彼の仕事も大変なのだろうと苦笑い。
抵抗勢力に関しては色々と同調するところもあるのだが、ともあれ楽しく読めた。
時間があるなら一読していい本。
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ワークライフバランスという言葉があるが、仕事とプライベートに時間配分だけを意味するのではない。精神衛生上も、自分のやるべきことが時間内に完了し、プライベートの場では心から寛げることが重要なのだ。(p96)
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数年前に買った本を引っぱり出して読む。
当時は革新的だったことも、
すでに常識になっていること、もはやなくなっていったもの、
まだ世の中に定着していないことetcいろいろある。
こう思うと、いろんな人とアイデアを交流すること、
疑問を感じても、まずは実践してみることの大切さを感じる。
フリー・非正規雇用・正規雇用・公務員...がっちり区切られた働き方でなく、
その間のグラデーションにもっとバリエーションがあるし、
それらの秘める可能性を感じた。
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11/8/15 平成進化論
⇒『社員が出社しなくても仕事が止まらない会社のつくりかた』
大木豊成(著)
http://www.bizpnet.com/book/2011/08/tomakai.html
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■ノマドワークについて書かれています。
とくに、企業がどうやってノマドワークを導入するかということが
書かれています。
企業のノマドワークの導入に参考になると思います。
▼ ここに注目 ▼
「まず、クラウドサービスの導入は必須である。外出先から、あるいは自宅
に帰ってからも、つねに最新のデータにアクセスできる仕組みがなければ、
オフィスにいるのと同じ環境とはいえないからだ。」(p.087)
■クラウドサービスを利用する
個人であれば、すでに利用している人は多いでしょう。
企業においても、クラウドサービスを利用したいところです。
同じ環境で仕事ができれば、場所はあまり関係なくなりますから。
▼取り入れたいと思ったこと
いくつか興味深いサービスが紹介されていました。
それらを、試してみたいと思いました。
■企業が、クラウドサービスやノマドワークを取り入れるのは、むずかしいと
言われることがあります。
セキュリティなどの面から、個人よりも、難易度は上がるでしょう。
そのあたりのこともわかりやすく書かれています。
中小企業が、これからクラウドサービスなどを全社的に導入する際に、
まず読んでおくと、実行しやすくなると思います。