紙の本
注意:読んでもバカは治りません
2009/03/14 14:31
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野蛮人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
辞書で「バカ」を調べてみます。広辞苑には《おろかなこと。社会的常識に欠けること。》、新明解国語辞典には《記憶力や理解力が世間一般に比べてひどく劣っているととらえられること。社会通念としての常識にひどく欠けていること。》とあります。以前、正確に言えば1991年6月に「バカ」が問題を起こしたことがあります(バカな人がではありませんよ)。栄養ドリンクのテレビCMで、女優の桃井かおりさんの「世の中、バカが多くて疲れません?」とつぶやくセリフが、”お利口さん”からの”お願い”で変更されました。変更後のセリフは「世の中、お利口が多くて疲れません?」です。本当に●●が多かったのですね、お疲れさまです。
さて、本書の「バカ」はちょっと違います。本書では《哲学とか数学とか、抽象的なことが苦手、という人》が「バカ」とされています。抽象的すぎてバカなボクにはよくわからない定義ですが、でもだいじょうぶ、わかりやすく言ってくれています。本書の想定読者(バカ)は《いちおう学校を終えてしまって、しかしただのベストセラー小説を読んで生きるような人生に不満で、けれど難解な哲学書を読んでもわからない、というような人たち》のことです。少しだけわかりやすくなりました。
早速「バカのための読書術」を教えてくれます。
・「バカ」は歴史をまず学べ!
抽象的な歴史ではなく、《高校で習うような『日本史』『世界史』の類のこと》です。蓄積がものを言うから歳は関係ないし、《歴史のあれこれを知っている子供などいないのだから、ガキに大きな顔をさせずにすむ。しかも、歴史にある程度通暁〔つうぎょう〕すれば、頭のいい学者のでたらめも見抜けるのである。》。ちょっとケンカ腰です、いつも闘っているのですね、小谷野さん。
どんな歴史を知っているといいのか、例を出してくれています。キス(接吻)は「口吸い」と言われセックスの一種だったから、日本人は人前でキスすることを恥ずかしいと感じるらしい、という”歴史”。ん・・・高校の『日本史』では教わらないけど(たぶん)。《私が「歴史」と言っているのは、こういうことすべてを指しているのだ。》ですって。
1988年夏、「あなたがバカだからです」事件勃発!これがおもしろい。東大でのシンポジウム(聴衆の前で、特定の問題について何人かが意見を述べ、みんなで質疑応答を行う形式の討論会)で、壇上の教授に学生が質問をします。《「何で大学の先生の言葉遣いってのは、こんなに難しいんだろう、と思います》と。教授はすくさまこう返しました、《「なぜ難しいか、それはあなたがバカだからです」》。ちょっとカッコいいですね。こんな話も本書にはあります。
こんなことも言っている、《よく、世間知らずの学者のことを「専門バカ」などといって侮辱するけれど、だからといって素人が正しいと思うのもまた大いなる錯覚である》。ボクはバカである、もちろん錯覚である。
さて、もどって読書術のはなし。
・「難解本」は読まなくていい!
・新聞は読め。まず朝にサラッと読んで、さらに1週間寝かして熟読しろ!
・新書は必ずしもいい入門書ではない!
・読まないでいい本を決めろ!
・歴史は小説でもマンガでもいい、とりあえず大筋をつかめ!
・新刊はい1~2年待って評判がよかったら読め!(評判の調べ方は教えてくれない)
・「賞」は信用するな!
・書評を信用するな!
では、どんな本を選んで読んだらいいのか?書評はあてにならないからダメ、自分が興味を持った本に紹介されているものを読むこと、これがいいらしい。でも「インテリ病」(いわゆる見栄)に罹っている人だと「難解本」を勧めたりするから難しい。インテリの「面白いよ」と、「バカ」の「面白い」は違うからまたまた難しい。そこで本書は、本邦初「読んではいけない本」ブックガイド付きである。必ず確認すべし、ただ、見たら読みたくなります。
読んではいけない本だけじゃない!オススメ小説リストもちゃんと書いてくれています(なぜ小説だけ?)。題して「バカのための年齢、性別古今東西小説ガイド」。選考基準が「バカ」には嬉しい。
●難解なものは入れない
●マンガも入れる
●国籍、時代を問わない
●むやみに長いものも入れない
●現代日本の人気作家は入れない
●読者の年齢、性別で分けてみる
♀25歳以下の女
♀25歳以上の女
♂25歳以下の男
♂25歳以上の男
そういえば「難解でない歴史入門ブックガイド」も書いてありますよ。
終章も必ず読んでほしい。著者も言う、《この章は、バカには難しいかもしれない。けれど、何度も熟読玩味してもらいたい。》と。バカなりに受け取ったメッセージは、「何かを言いたければ、根拠を示せ」「考えているふりをする前に、事実を調べろ」ということでしょうか。
《事実に、歴史に立ち返れ》
本書の、バカが学ぶべき読書術はこれに尽きます。テレビの”お利口”なコメンテーターの”意見”を鵜呑みにするのではなく、難解なことばで語る学者さまの”意見”をありがたく拝聴するのでもない。まず事実・歴史を知る、まず事実だ!!
おまけとして、《バカには難しいかもしれないあとがき》付きです。言い忘れましたが、本書を読み始めるにあたって著者から注意事項がありました。《ただ念のために言っておくが、私は「バカの味方」なわけではない。繰り返しになるが、「バカ」といってもいろいろあって、私は「難解な哲学などわからない」という人にはかなり同情を寄せているし、自分自身そういうバカである可能性も否定できない。けれど、私は「無知」とは「怠惰」に対しては極めて厳しい。「頭が悪い」のを克服するのは難しいけれど、無知は努力によって克服できるし、それをしようとしない、「怠惰」は、犯罪的だと考えているからである。私はむしろ、無知なままに生きる者たちを嫌悪していると言ってもいいくらいだ。そのことをしっかり頭に入れた上で、よろしくおつきあい願いたい。》
そうですか、本書を読んでもバカは治りませんか・・・。
電子書籍
歴史を学ぶことの重要性
2022/02/03 12:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり歴史を学ぶ事は大事なんだと、改めて感じさせてくれた。ただ、自分はまだまだ歴史に対して無知なんだなぁと気づかせてくれもしました。あくまで事実に依ることが大事だと。
歴史を学ぶ入り口としては、面白いものがいい。そして素材は大河ドラマや漫画でもいいと。
それと難しい本に安易に手を出すんじゃなくて、その前に自分には読むべき本が他にあるんだと思わせてくれた。読んでて面白かったです。
紙の本
バカはこじらせたくないから…
2001/04/04 19:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「バカをこじらせないために」この帯に載っていた一文で「ああ、バカはこじらせたくないねぇ」と思って手にとってしまった一冊。
読んでみて大正解。つまりこの本は自分がバカだという自覚があって、なおかつバカをこじらせたくないなと思っている人のために書かれた本なのだ。
バカのために書かれているわりには専門的すぎる話もままあるものの、それでも読みやすい文体は私のようなバカでもすらすらと読ませてくれるし、著者の体験談をふまえたわかりやすい説明がなかなか笑える。
特にバカは読まない方がいい本リストやバカにすすめる本リストがありがたい。
私のようにバカは読まない方がいい本リストにあがっている本を既に読んでしまっていたといって大ショックを受けるのもまた一興では?
投稿元:
レビューを見る
何かを学びたい、という知的好奇心はあるんだけれども、買ってくる思想書は前書きとあとがきしか読まない(読めない)人のための勉強法指南。小谷野が提案するのは「事実」の集積である歴史を学ぶことにより教養を深めていこう、という方法。歴史小説、歴史漫画をとっかかりとして、歴史的な知識を蓄積し、教養を深めていけばいい。思想と違って歴史的事実に関しては「はやりすたり」がないから、学んでソンは絶対ない、と小谷野。思想や文学に接するのはその後でもよいということなのだろう。
小谷野が歴史の学習を勧める背景には、次のような問題意識がある(と思う)。八十年代のニュー・アカデミズムの流行は相対主義を知の領域に蔓延させた。ニュー・アカデミズムというとフランスの現代思想を核とした学問のスタイルのことだけれども、フランスの現代思想がやって来たことというのは、乱暴な言い方かもしれないが「絶対的真理」とか「客観的事実」という概念の破壊だった。こうした概念の是非を問うことは確かに意味のあることだが、俗世間ではこうした「高尚」な問題について考えてみないままそのスタイルだけが受け入れられてしまい、「ほんとうのこと」をまじめな顔して議論することを恥じる風潮や、歴史に対する無関心を生み出す一因となった。でも、知的な議論というは、たとえそれがカッコ付であっても事実を基盤をせざるをえない。例えば、太平洋戦争について議論する場合、皇国史観であれ、左翼の史観であれ、色が付いていてもひとまず手にとって読まなければ議論さえ成立しないのだ。つまり、小谷野が促しているのは、どんな方法であれまず土俵に上がること、知の現場に足を踏み入れることと言っていいと思う。
ところで小谷野はこうした文脈とは別に「知的な」書物は、「明晰に」、つまり判り易く書かれるべきであると書いている。こう書くと実に当たり前なことなのだが、近現代の知の領域では必ずしもそうでないんだな。デリダやドゥルーズ、ラカンの書くものはきわめて難解で、非論理的な書かれ方をしており、小谷野自身も「解らなかった」と言う。この本にはこうした思想家に対する批判もある。小谷野の批判する文体とはどのようなものなのか。去年読んだ本から面白い例を紹介しよう。
「肛門・男根…は価値を奪われた換喩的隣接性の中で機能し、男根状の糞塊という概念は隠喩的代置の領域の中で機能する」(『サイエンス・ウォーズ』 金森修 東京大学出版会 2000)
これは『サイエンス・ウォーズ』(大変面白い本なのでそのうち内容を紹介します)にある現代フランス思想の文体のパロディの一例なのだが、一体何を言おうとしているか理解できるでしょうか?
「肛門とペニスはすぐ隣りにあるのに形は似ていないが、肛門から出てくる大便はペニスと形が似ているときがある」
…アホらしくなってくるが、思想の領域では実際にこういう文体がまかり通っている。
小谷野はこうした明晰でない文体、論理を厳しく批判する。こうした発言からも『バカのための…』における小谷野自身の学問観は保守的、あるいは古くさいと批判されうるものかもしれない。だが、僕自��は小谷野の議論はまっとうなものだと思うし、「面白さ」のみを追求するきらびやかでおしゃれな「思想の戯れ」は無内容と紙一重だとさえ僕は思う。 インテリの文体という事に関して付け足し。易しいことを難しく書くことなら誰でも出来るが、難しいことを易しく書くのはインテリの義務だぜ、と僕は思うのだ。だから、上のような文体で書かれた文章がいくらすぐれた内容を持っていたとしても、批判されなければならない、とも思う。だが、わけのわからん文章を書く人にはその人なりの理由はあるらしい。最近こんな文を読んだ。
なにしろ、文化が「文化財」「文化価値」として商品化され、市場で安易に消費されていく時代、そうした文化のあり方を批判する「文化批判」そのものでさえ、簡単に商品化されかねない。それを拒否しようとするアドルノや、彼の属するフランクフルト学派の人たちの批判の文体は、いやでも安易な理解をはねつける難渋なものにならざるをえない。めったに使われない言葉を選び、文法を無視し、わざと読みにくく分かりにくく書くという戦略がとられる。(『哲学以外』 木田 元 みすず書房 1997)
アドルノはデリダやラカンとは全く別の思想的文脈に属するドイツの思想家だが、この人の書く文章もきわめて難解で翻訳がちぃともでない。上の引用はアドルノの文章のわからなさを説明してくれているが、本当にアドルノがこう思っていたのだったら、アドルノ間違ってるよなあ… 消費社会と戦うためにはそんな方法しかなかったんかい、と僕は思ってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
ナナメ読み。本に対するコメントがいちいち面白いのはいいんだけど、「これからは統計学!」とか言ってんのがなんとも胡散臭い。『読んではいけない』のも、なんで読んではいけないのか、ある程度読書量をこなさないとそれすら分からないという罠。それも勉強のひとつだとおもうんですがね。
投稿元:
レビューを見る
難解な哲学書を読んでもわからなくて、でもただのベストセラー小説を読むだけの人生には不満な人、というターゲティングにばっちりはまった。tips的な読書術は頷けるもの多し。ブックガイドとして使えるかは、おすすめをもう何冊か読んで、嗜好の合致度を判断してから。
投稿元:
レビューを見る
学問をする上で必要になる難解書の読み方や入門書の探し方などが書かれている。あらゆる分野の入門書を提示してくれているのはありがたい。たぶん読まないけど。
投稿元:
レビューを見る
歴史から手をつけることの有意性はわかる。しかし、歴史は物語であるという知識を私は捨てきれない。正しさの問題にもかかわる。
投稿元:
レビューを見る
呉智英にも影響受けたらしき著者による読書論。文章が長い。比喩や余談が無作為に混入される。論点が不明瞭。内容平易なのに、読みづらい。見下す論調や、引用を権威主義的に扱う文章には首肯しかねるが、いくつか読んでみたい本を見つけたので良しとする。しかし著者は、文章表現や構成までは呉智英の影響を受けてなさそうだ。
投稿元:
レビューを見る
読みたい本と読まなきゃいけない本の膨大さを前にして萎縮、というのはあらゆる学問の初学者が経験する、一種の通過儀礼だと思うのだけれど、「媚びぬ、退かぬ、省みぬ」の小谷野敦の(省みはするか)、辛辣の極みにある文体で「ドゥルーズやアドルノを読んでもなんだかわからないけれど、読まなければいけないような気がする、と思っているなら、読まないことをお勧めする」「読まないでいい本を決める」などと啓蒙されれば、曙光に等しい救いを得られるように思う。一般的ないわゆる必読書や読書術に代わって小谷野が提示する方法論がすべて正しい、というわけでは決してなく。
投稿元:
レビューを見る
勉強法とかのハウツー本ではなくて、どっちかというとブックガイド的な本。バカといっても少なくともガチで大学受験した程度の教養はないと、全く役に立たない上に何言ってるか分からないはず。
まぁ小谷野ファン向けの一冊ですかね。
100円。
投稿元:
レビューを見る
この本はとても、共感できる本だと思いました。そうなんだとかとても納得させられる本でした。とても楽しかったです。命の大切さやバカはバカなりに、どうするか?など、感動あり、笑いありでした。題名の通り読書術。よくわかりました。この本は、ほんとにお勧めですとてもとても楽しかったです。ぜひみなさんにも読んでもらいたいと思いました。たくさんのことが分かる本です。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとオタクっぽい文章で、軽いタッチなのだが、なかなか言いことを言っている部分も多く、一気に読んだ。事実をねじまげず、事実にたって意見を言う。事実と意見を取り違えてはいけない。作者の言葉ではなく、紹介として掲載されていた渡部昇一のまずは書いてみると読まなければいけない本が見えてくるというのはなるほどと思った。なお、ここで紹介されている本にはも少し挑戦してみようと思う。
投稿元:
レビューを見る
あまり書棚に並べておきたくないタイトルですが、あえて挑発的な題名にした意味を知りたくなり、(バカな私向きの読書法を教えてくれるんでしたら!)と、読んでみました。
大きな出方をしているだけあって、著者の読書範囲は幅広く、批評精神にあふれています。
知らなかったことも結構ありました。
例えばユング心理学は、アカデミズムの世界では心理学としては認められておらず、オカルト扱いだとか、フロイトの学説も、仮説のみで検証がなされていないため、科学的か疑わしいなど。
文学畑だったので、彼らの説には普通になじんできましたが、科学畑からはまだ完全に評価された領域ではないと知りました。
ギリシャ神話でペルセウスに救われるアンドロメダは、エチオピアの王女で、黒人ではないかと言われている話なども。
概して伝説上の登場人物は、実際の国とは無関係に思えてしまうものですね。
舌鋒鋭い、作家泣かせの書評がずらりと並んでいますが、きちんと敬意を払っている本もあります。
デュルケーム『自殺論』などは手放しの礼賛で、統計的資料のもとに明快に論じられたものを著者はお好みのようです。
太宰の『走れメロス』をさんざんにけなし、漱石の『こころ』や鷗外の『舞姫』は文章が難解だとバッサリ斬りながら、私の専門、ラディゲの『ドルジェル伯』については、恋愛心理が複雑で高校生にはわからないと評しているため、著者を嫌いにはなれませんでした(笑)。
ここのところ、作家によるお勧め本や書評本を読んできましたが、やはり文芸批評家の切り口は前者とは異なるものでした。
自分が物語を書かない立場だと、産みの苦しみや、同業者との関係などとは関係なく、ザクザクと、好きなように斬っていけますが、表現法など細かいディテールに関する言及は、やはり作家の書評に及ばないものがあります。
「買ってはいけない」ならぬ、「読んではいけない本」コーナーがあって、笑ってしまいました。
フリーダムすぎやしませんか?(笑)向かうところ敵なしですね。
その中には、いくつか、私が好きな本もありました。
でも確かに、著者の指摘はズバリ的確で、納得がいきます。
最後に、読者の性別、年齢別のお勧め本リスト、という、ソフトなコーナーもありました。
今までハードボイルドに論を進めて来たのに、ここで突然おバカになってしまったのでは?と思いましたが、著者からは「バカ者、これこそバカ向けの情報なんだ」と言われそうです。
一冊一冊へのコメントは、概して短いため、熟読するよりは、ざっと一読して、彼の批評傾向を抑えるのが良いかと思います。
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』についてのコメントは、「世界的記号学者が小説を書いた、それだけ。」と、あまりにもそっけないものでした。
前々から難解だとは聞いていたので、彼のアドバイス通り、読むのはやめることにしました。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
現在、「知」は混迷状態に陥っている。
インテリたちはかつてないほど熱心に西洋の新理論の輸入に血道をあげ、難解な言葉と言い回しに身をやつしている。
その一方で、有名大学の学生がフランス革命の存在を知らなかったりする。
では、この両極の中間に位置する人は、何をどう読めばよいのか。
学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。
そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針とし、インチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。
本邦初「読んではいけない」リスト付き。
[ 目次 ]
第1章 「難解本」とのつきあい方
第2章 私の「知的生活の方法」
第3章 入門書の探し方
第4章 書評を信用しないこと
第5章 歴史をどう学ぶか
第6章 「文学」は無理に勉強しなくていい
終章 「意見」によって「事実」を捩じ曲げてはならない
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]