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9/15 ホストにはまってたよりは書いてることが気持ち悪くなくなってた。やぱあれは色恋、と認めたくないババアの気持ち悪い自意識大暴走だったんだろうなあ。
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中村うさぎといえば、滅茶苦茶な浪費生活とモテ・若返り願望による美容整形をネタ(?)に、みずから"女王様"と名乗ったエッセイを書き続けているババアである。
しばらく予約待ちしていた『ババア・ウォーズ』が届き、家事・子守ヘルプで妹宅へ出動した行きの電車(眼によくないが)と乗り換えの待ち時間で読んでしまった。
巻頭の「中年ホストよ!」を読んで、お、この察知センサー分析はオモロイ、と思い、次の「変態雛」を読んで、中村うさぎが「随分とジェンダーレスな育てられ方」をした話に少しばかり親近感を抱いた。
察知センサー分析はこんなのである。
▼… ホストは、客の心の襞に入り込む術を心得ていなければならない。それには、他者の心に対する感情移入能力が必要とされるのであり、たいていの男はその能力に著しく欠けると、女王様は思う。ノンケの男よりも女やオカマのほうが、こういう商売には向いているのだ。相手の心の微妙な動きを察知するセンサーが発達しているからである。それはおそらく、女やオカマが「自分は他者の目にどう映っているか」を常にチェックする機構を脳内に育てているためだ。… (pp.13-14)
そして、ここから、ビジュアル(見た目)へのこだわりがイマドキの若い男子で強くなっているのは、女やオカマのように「他者の目に映る自分」意識が増大しているからであろうと推論する。そのぶん、人間対応力も優れている。つまり、中年ホストが嫌われるのは「年や容貌のせいではなく、他者に対する読解力と人間対応力のお粗末さゆえなのだ」(p.14)と一刀両断。
最近の『We』で沼崎一郎さんが書いている「草食系」男子の話にも通じるような気がする。
うしろのほうの「色ボケ中」「堪えられない地獄」「丸ごと愛して」あたりの、恋愛と評価の話、自己評価の低さと金の話もおもしろかった。
▼ たぶん、男に貢ぐ女って、皆、こういう自己評価の低いタイプなんだと思う。たとえ年は若くても、貢ぐ女の精神構造は一緒さ。たとえば風俗嬢がホストやウリセンにハマって金遣っちゃう心境も、きっと今の私と似たようなもんだ。彼女たちは、自分を評価できないの。金を払うことでしか、自分の価値を男に提示できないのよ。女王様はババアだから仕方ないとしても、若くて魅力的な彼女たちが、そんな痛々しいほどの自己評価の低さを抱えて必死で恋してる姿を見ると、本当に切なくなってしまう。ねぇ、どうして一部の女たちは、堂々と自信を持って生きられないのかしら? 誰が彼女たちを、そんな女にしちゃったの? (p.181)
さいごの福岡伸一との対談では、福岡が今度生まれてくるときは「アメフラシみたいなものになりたい」というのを読んで大笑い。
▼中村 あっ、いいねえ。雌雄同体ですね。
福岡 ええ。ややこしいジェンダーからフリーになって、水に揺られながら暮らすのもいいと思いませんか?
中村 楽しそう。オス、メス両方できるんですよ。なんだか贅沢ですよね(笑)。(p.237)
水に揺られながらというのは、私もあこがれる。
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うさぎさん、元気かなぁなんて、2週間に一回くらいふと思い出します。5時に夢中とか見られない地域なので。
今勤めているところになじめません。
教職について馴染めたことなんて未だかつてないんですけど、中学校は特に馴染めません。
今日班変えがありました。(担任してます)
好きな班に取り敢えず立候補してグループ組んでくんですが、
一度も手を上げず、どこにも入りたくない、一部を除いてクラスの人、嫌いだし!という女の子がいました。
「だって仲良しグループができてるとこになんて、入りたくないもん。わたしどこでもいい!」とヘソまげて手を上げなかったそうです。
クソめんどくせぇっすわ。
「どこでもいい」なら空いてるところに手を挙げて入ればいいだけの話。敢えて口にする必要もない。どこでもいいなんて思ってないから、手もあげずに黙ってうつむくんじゃん。
でさぁ、自分が傷つくのが怖いし同情されると泣いちゃうから、「クラスの人、嫌いだし!」とか言うんじゃん。そんなこと言ったら余計仲良くできなくなるのに。
マジでダルい。
おかげで決まりかけた班もう一度決めなおすことに。
それって教師の役目なんだろうけど、
マジでダルい。
不服を自分の中で解決しようとしないで、「気に入らないから先生何とかしてよ。」的な態度がダルい。
とか思う時点で教員失格なんだろうな。
わたし、この本読んでる時点で、「クラスにいたら浮いた存在」な気がするのよ。別に仲間作るわけでもなくさ、でもまぁ一人ってわけでもない、みたいな。
「一人でいる自分をみじめだと思っている人」って、ほんとめんどい。いや、言葉が足りない。別に思っていてもいいんだ。みじめだから、友達を大切にしたいとか、仲間づくりを最優先事項に考えて行動するとかさ。それなりに行動してりゃまぁいいじゃん。めんどいのは行動もせずグチる人。現状にふてくされる人だよ。
そこをどーにかすんのが、中学校教師でしょ?か。
あー、めんどくせぇ。
がんばるか…。
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中村うさぎさんのエッセイ
かなり文体を含めて全体的にライトな印象です
文章自体は重くないのに内容はドンと響くものがある
この人は自分というものと切に向かい合い過ぎている
が、故の自虐なんだろうというのをひしひしと感じます
だからこそ痛々しく、それを隠すようにバカ明るく振る舞う
そこまで複雑になってしまっていることに悲しさを感じます
脳科学の茂木先生とうさぎさんが話していて
恋をしている時の脳は親バカと同じ状態だという話が
とても興味深かったです
そのほかにも研究者の人と話している内容が載っていて
中村うさぎさんって絶対研究者と話が合う人だなと改めて思いました
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中村うさぎの「自分を若く保ちたい」っていう気持ちは分かるなあ。そして実年齢と自己認識年齢がかけ離れているからこその、整形とかの力技でその溝を埋めたい、っていう気持ちも分からんではない。むしろ、金があったら自分もやりそうw
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まあ、ふつう。女王様の借金はとどまったのかと思いきや、直ってなかったのね。と思いました。ブランド服を古着屋に売ってはどうなのかしら。そして、さらに整形するとは!欲望はとどまることを知らないのだなあと思った。しかし、整形して望んだ20代後半男子との合コンで相手のまぶしさにクラクラして撤退するあたりが、いいなあと思った。ある種のオヤジだったら美醜関係なく、20代後半のキレイな女子に言い寄るもんね。やはり、美醜よりも謙虚さが人にズカズカ言い寄れるかどうかを決めるような気がした。
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グィグィいける、うさぎさん。
最高に面白いです。笑えます。
どんな状態でも「このやろー」と言えるような人。
悲観に暮れるわけでもなく、
人生このくらいなきゃつまらん!
と堂々としてるうさぎさんはホントにカッコ良い!
大好きなマツコデラックスが登場してる箇所もあり、
本当楽しめました。
「もしも女王様が死んだら、夫よ、
ルイ・ヴィトンの棺桶を発注してちょうだい。
死者とともに焼かれるためだけに作られた
ブランド品・・・・・・ねぇ、これ以上に無駄な浪費が、
この世にある?
人も物も、すべては灰になるべき存在。
そのような無常、そのような空虚が、私は好き。」
なんて言いながら、
美容整形の手術台で、催眠状態の女王様は
「私の前世はね、中国のアサリ売りよっ!」と言い放つ。笑
はー、楽しかったぁ♪
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47歳になっても、親に借金のお願いメールをして、詐欺かと疑われてしまう女王様。中村うさぎ、好きだ。巻末の福岡伸一氏との対談も興味深かった。
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☆3.8
タイトルに惹かれて借りました(笑
50歳目前にして未だ借金を抱えながら美容整形を繰り返し、10年前に買ったブランド物に身を固めながらも新しい毛布一枚変えない始末・・・。なんじゃこりゃ、むちゃくちゃ破たんしてんな~~~!!でもなんていうか、悲壮感がまるでない。そこがいい。しかしイタイなー笑