紙の本
無料が大好き!
2022/06/17 14:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
株式投資で勝つためのヒントがあるかもしれない
という動機で読みました。
人は、状況に応じた選択行動をします。
それが分かれば株に勝てるのではと思いました。
読んで見て、ここに出てくる選択行動は、
私自身がとる行動と同じでした。
特に、無料という言葉に弱いという点は
万人共通で、人は損をすることがなにより
嫌いなようです。
紙の本
行動経済学の具体的研究の紹介書
2018/05/13 16:21
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年ノーベル経済学賞で行動経済学が注目されている中、本書は『ファスト&スロー』やセイラ―博士の著作と毛色の異なった書籍である。著者も世界的に有名な行動経済学研究の権威であり、自分の研究と過去研究を参照し、日常体験に即して行動経済学の研究の具体的な側面を描いている。読みやすさで言えば、本書が行動経済学の書籍の中でも上位にランクインするくらいである。
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本書はベストセラー行動経済学入門に、新たに2章を書き下ろし、旧版刊行後の反響を受けた考察を追加した増補版であります。量的なものと、中に書かれている事例の豊富さに圧倒されてしまいました。
本書は以前から気になっていたので、手にとって読んでみることにいたしました。本書が刊行されて以来、『行動経済学ブーム』だったのだそうです。ベストセラーとなった本書が増補改訂版として、新たに書き下ろされた2章と、刊行後の反響を受けた考察を追加して再登場したものであります。量的な分厚さと、内容の濃さに思い出す際にげっぷをしそうになりながら、キーボードをたたいております。
さて『これまでの経済学では、人は合理的に行動するものと考えられてきた。だが、本当にそうだろうか』という前提で、詳細な実例を元にそれを検証していきます。本当はおなじ味でも、雰囲気のいいカフェのコーヒーにはファストフード店のコーヒーより高いお金を払っていないだろうか?これは本書の中でも取り上げられておりますが、スターバックスに入ってコーヒーを飲んだことを思い出し、コーヒーそのものに加えて、あの『サードプレイス』と呼ばれる『空間』作りにあの会社はあの手この手を使っていたなぁということを思い出しました。
また、上等の靴下が必要だったのに、一足ぶんおまけされていた安物の靴下を買ってしまったことは?ということに関しては安物の靴下しか僕ははかないのでそれはよくわかりません。とにかく、人間は経済合理性とはかけ離れた行動を往々にしてとる場合が多いのだ、ということを本書は教えてくれます。その不合理さを研究、解明するのが、行動経済学という新しい学問の分野なのだそうです。
ここでは、個性的かつ詳細な実験を重ねることによって、人がどのように不合理な行動をとるのかを系統的に予想することが可能になっている。と説いております。そこまで予想されるとこっちとしてはなんだか気持ち悪くなってしまいますが…。
そして、行動経済学の原理を応用することによって、、「おとり」の選択肢や、価格のプラセボ効果、アンカリングなど、人の理性を惑わす要素を理解するときに、ビジネスや投資、政治の世界でも、驚くほどのチャンスを我々にもたらしてくれるのだそうで、優れたテキストはいくつもの読み方ができる、というのが定説ですが、たとえばここに書かれている知識を応用して多大な業績を上げて立身出世を目指すのか?それとも経済的に仕掛けられた様々なものから自分を守るための『盾』とするのか。それはその人次第です。
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人間は不合理な存在である。行動経済学の分野からその行動を説明している。人間の不合理性を理解すれば、よりうまく世の中の流れを掴める気がした。
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行動経済学の本は新書で十冊くらい読んでみたが、本書は最高ランク。人間がいかに不合理なのか、しかもランダムに不合理なのではなく特定の傾向に偏って不合理なのかを、おもしろたのしく教えてくれる。考えさせてくれる。
わからなかったのは、アンカリングと慣れの関係。アンカリングとは、あることを直前にインプットされると、(本人の意識と無関係に)その後の判断が左右されてしまう現象のこと。例えば、自宅の電話の下二桁を想起してもらってからワインを試飲してもらい「いくらなら買いますか?」と聞いた時、電話番号の数字が小さい人は安く、電話番号の数字が大きい人は高く値付けするということがわかっている。えー、そんなバカなと思うが、手を替え品を替えての実験で同じ傾向が観察され、確かなことらしい。十戒を思い出してからカンニングし放題のテストを受けてもらうと不正が減る、など。
このアンカリングを聞いて私が思い出すのは、従業員が朝礼で一斉に「ありがとうございます」と唱和させられている風景。あれ、効果があるんだろうか。店に行くと、店員が顔も見ずに反射的に大声で叫ぶ「いらっしゃいませ」とか。
本人の意識と関係なく効果を発するんだろうか。それとも慣れてしまって効果がなくなるんだろうか。
わからない。
このように、行動経済学の知見は、とても面白いがいつどこまで他の事象に当てはめていいのかわからない。研究者でない身には実験もままならない。
というわけで、行動経済学の本が出ると買わずにいられない。
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タイトルに惹かれて購入しました。
非常に興味深い内容でした。
アンカリング、現在バイアス、所有効果、プラセボ効果、
などなど人間がいかに不合理に選択する生き物なのか、
ということが膨大なサンプル実験で明らかにされていきます。
ただ、ちょっと冗長でしたねぇ・・・
正直、解説を見るだけでも十分かも?などと
不謹慎なことを考えてしまうくらいに、
若干クドイ本でした。
あ、でも面白かったですよ。それと読みやすいです。
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読みやすいと聞いたので購入。TEDというサイトで著者であるダン・アリエリーさんのセミナーも合わせて観るとかなり頭に入るし楽しめます。
読み終わりました。
カテゴリごとにわかれて色んな実験をもとに分かりやすく解説があり飽きない!
特に気に入ったのは社会的規範と市場的規範についてで、例えば手を貸してくれたお礼を表すとすると、
社会的規範⇒プレゼントでお礼をする
市場的規範⇒時給(現金)を支払う
という事。
なんとプレゼントでお礼をする方が相手も喜ぶし効果的だと言う事実。
最近アグリー・ベティという海外ドラマを見ています。
ファッション雑誌を取り扱う出版社で働く女の子が主人公のお話。
持ち前の行動力と知性で大仕事を次々とこなす彼女に感謝している上司は本人が忘れた頃に彼女や彼女の家族の為にファーストクラスの飛行機チケットをプレゼントしたり、クリスマスツリーをプレゼントしたりします。
でも物語の中で彼女は上司にお給料上げて欲しいと言っているシーンがあります。
本人は昇給や昇格を希望しているのになぜプレゼントを贈るのか謎だったのですが、丁度並行して読みすすめていたこの本で理由が分かりました。
感謝を表しつつ最高のパフォーマンスと忠誠心を引き出すために上司は市場的規範ではなく社会的規範を適用したのですね。
実にアメリカらしい^^
日本の会社ももっと見習うべきだと感じました。
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最後まで読んで、あー、なるほどね、だから入門書。要は、人間特有の主観が入るからそう上手くはいかないよ、とゆー事例が馴染みある社会事例で書かれておりました。で・も!だから、どうなるの?は入門書だから書いてなくて、ちょっと消化不良。。でも、行動経済学があってこその、マーケティング/ブランディングの活躍の場があるってことはわかりました。理論経済だけじゃ出番なし♡٩꒰′ ̫ ‵๑꒱۶不規則の癖、みたいなものですね。
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TEDを観てからずっと読みたかった。
予想に違わず面白かった。
ダン・アリエリー氏の聡明さに惚れる。
ただ。
ハヤカワ文庫さん、
文庫サイズを変えないで。
文庫を持ち歩くときに使っているカバーに入らなかった。
加えてサイズが違うのに気づかないで
無理に入れようとして表紙に皺をつけてしまった。
どうしてくれる。
もーハヤカワってこういうところ嫌いだ。
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タイトルに違和感がある。「予想どおり」になるためには、それに対する規則性などの「論理」があり、その「論理」に従うという「合理性」があるということである。決して「不合理」ではない。本書の中で一貫して述べられて、解説にもあるように、「伝統的な経済学」においては「合理」的でないように見える現象があるという意味の「不合理」である。理屈はあるのである。社会科学は合理性と現実とのせめぎあいの中から発展してきた。経済学が基礎科学たりえんとするところから、苦しい部分が出てくる。現象把握・理解に努めてきたにすぎないことをもっと謙虚に心得ておくべきである。その反省のケース・スタディー集として本書は読んでいて面白い。
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人間がものを選択理由を科学的に説明。
比較対象にひとつ加わることで一気に選択されるものが決まっていく心理的なもの。
無料のものに対する人間の行動等をつぶさに検証している。この応用が経済を動かしていることに気づかされた。
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実例をあげて人間の判断や行動が不合理であると説明する内容。
個人的には、
12章 不信の輪
13章 わたしたちの品性について その1
14章 わたしたちの品性について その2
がいろいろ考えさせる内容でした。「あ、なるほど。あれがここに繋がってくるのか!」ってね。
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これは読みやすい。行動経済学の入門書なのか?
行動経済学のエッセーなのか?
日常で、感情や環境や様々な要因に影響されて
しっかり考えれば正しい判断ではないと疑うべきことを
「やっちまう」のか、様々な分かりやすい実験をまじえ
実証、分析、解説してくれる。
読んで、考えることで自分が誤った判断を下すのを
防ぐことになるかもしれないし、他人を正しく誘導することも
できるかもしれないし、他人を陥れることもできるかも。
でも、やっぱりあとから考えてまた「やっちまった」になりそう。
あと、他人の行動や結果には合理性を求めながら
自分の行動の不合理に目を瞑っているのではないか
という疑いも持つ。
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内容はすごく興味深いし、面白いと思うのだけど、なんか読みにくくて進まなかった。
「先延ばしの問題と自制心」を1番興味深く読みました。
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イグノーベル賞を取った著者による、心理学に関する本。著者については、NHKの白熱教室で講義をしていたのを見て知りました。全部をみたわけではないのですが、講義内容が非常に面白かったのでこの本を買って見ました。
著者による、幾つもの実験の結果とそれについての考察が多くの事例で紹介されています。無料の商品の魅力や、社会規範と市場規範での人の考え方が変わる点などが非常に興味深かった。
この本を読んで人がどういった時に、不合理な行動をしてしまうかをわかれば、自分自身や周りとの関係をより良くするヒントになると思います。