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主人公と準主人公の女性計3人をもてあそぶこの男はなんなんだ!!
女性作家の作品なので下巻できっとこの男に天罰が下るはず。うぅ。
男性作家にはないこの文体が好きだわ。
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大阪船場に生まれ若くして両親を失った大庭式子は、三人の若い弟子たちと甲子園に聖和服飾学院の新校舎を建設する。一方、学院に出入りし、さまざまな場面で式子をサポートする八代銀四郎は、東京の名門大学を卒業し、一流会社に就職しながら、一年でサラリーマンに見切りをつけた経歴の持ち主。銀四郎の商才にたけた巧の手腕で、式子は虚飾のファッション界の階段を昇っていく。
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山崎豊子の初期の作品。
これほど不快になる小説はかつて無かった。
とにかくエグくて、内容の全てが、「負」を前提に書かれている。
読んで得るものが何もないと断言してしまう、最低作。
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山崎豊子の一番最初の新聞連載小説だったという「女の勲章」。
新聞連載ものだけあって短いスパンでヤマが設定されており、
一気に読まずにはいられない内容でした。
しかし・・・衝撃のラストに愕然。
いつこの「男性マネージャー」が痛い目をみて主人公が女性の
幸せを掴むのかが気になって気になって、
一気に朝まで読みふけってしまったのに、
最後がこれじゃ、あまりにも悲しすぎる・・・・。
解説によると、山崎豊子は「究極の現実主義」なのだそう。
結局現実はオンナを弄びながらビジネスのダシに使って、
上手く立ち回る者の勝ちなのか???
・・・悲しすぎる(涙)
でも、ビジネスの世界を知るという意味では、勉強になる部分も多い
内容でした。
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そうなのか?これはひょっとしてそうなのか?と思ってたら、
やっぱりそういう結末。
わかっているのにとまらない。
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後味の悪い作品でした。
「女って哀しい・・・」って思ってしまった。
騙されるのも騙すのも両方が悪いのかもしれないけど。。
ただ、本の中ででてくるヨーロッパの風景の描写は
とても良かったかなと思いました。
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昭和のドロドロ愛憎劇。
華やかな世界でもつれ合う、一人の男と4人の女達の意図…。
失礼ながら、これなんてギャルゲ?
古風な言い回しや大阪弁が楽しい。
山崎豊子さんの作品は「大地の子」や「沈まぬ太陽」など、
シリアスなテーマを扱った作品ばかりかと思っていたら、
ちゃんと娯楽(?)的なものも書いていらっしゃるのか!
と新たな発見をしました。
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第二次世界大戦で両親を亡くした船場の絣問屋の娘がお店を親戚に渡し、洋裁学校を開設。経営をパートナーの男性に任せながら、デザイナーとして活躍する。
「沈まぬ太陽」を書いた山崎豊子の著作と思って読んだが、期待したような当時の業界を写実的に描く面白さは全くない。残念。
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久々に山崎豊子さんの作品を読んだが、おもしろい!
大阪の服飾学校を舞台に繰り広げられる女性の戦い。そこにつけ込み、女性たちを翻弄する銀次郎。
下巻でどんな展開が待っているのか、楽しみだ。
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2011.5.17 読了
あらすじを見る限り主人公•大庭式子
の出世欲の話みたいなものを
想像してたが
実際わ女三人銀四郎の掌で転がされ
利用されている。
感想だと銀四郎が酷い的なものも
見るけどこれが銀四郎が女性で
男性を利用して金銭を得る話に
変わったらみんなの見方わ
変わるんだろうなぁって思った。
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読了。NHK朝ドラ「カーネーション」と平行して読んだ。ファッション業界の黎明期。ミシンとトルソーと型紙と・・・・・かなり入れ込んでる自分がいる。
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「女系家族」「華麗なる一族」と比べるとちょっと安っぽい昼ドラのような雰囲気…。「これは下巻は読まないかも」と思いつつ読み進めるうち、後半3分の1くらいのところで俄かに面白くなってきた。下巻では富枝も銀四郎の手に落ちるのかがポイント?!
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船場のいとはん、こいさんものが何故か好きなわたくし。
この作品は新聞の書評ではない欄で「船場のいとはんもの」として紹介されていたので知りました。
知ってしまったら早く読みたい。某お急ぎ便も待ちきれなかったので、本屋さんの店頭お取り置きネットサービスで在庫確保し、取りに行きました。
(このサービス、すごく便利だけど、カウンターで本のタイトルを告げるのがちょい恥ずかしいっす)
この作品は、なみいる巨編をお書きの山崎先生においては上下巻と、規模としてそう大規模ではない作品に該当すると思われます。
しかし、これが新聞連載の小説だったと知り、驚きました。
こんなに悶々とする展開、毎日小出しにされるのをリアルタイムで読んでいたのでなくてよかった・・・!と胸をなで下ろしました。
昭和30年代の洋裁学校ブームが物語の背景。自分の母親も洋裁学校を出ており、当時どんなに華やかで勢いがあったのかを聞かされたことがあります。今ではそのほとんどが洋裁学校としての姿を消してしまったけれど、そんな当時の事を知りたくて読みたかったということもありました。
阪神間の洋裁学校を起点に、大阪、東京そしてパリへ・・・と華やかな成功の階段を登る、若く美しい船場のいとはんデザイナーと、その蔭で経営の実権を握る商魂たくましい年下のやり手男性。先生に仕えながらも、いつか自分が・・・と眼光鋭く隙を伺いみる助手たち。ビジネスチャンスを見込み渦巻く服飾界の欲望と野望、女のプライド。
など、これでもか~というぐらいに絡み合い、気の休まる暇がない。
唯一、船場からついてきてくれたヒロイン式子のお手伝いさんだけが心の平安でした。(式子さんもきっと同じ気持ちだっただろう・・・)
上巻の前半あたりは、まだ業界の掟もわからぬ駆け出しの式子が先輩にやっかまれ妬まれ小意地悪をうけつつも、軽やかに跳ね返し、小さな成功をおさめて行く段階が爽やかで心地よいのですが、その後、あれよあれよと言う間に虚飾の渦に巻き込まれていくのです。
船場の商家のいとはんとして生まれた式子のプライドを上手にくすぐり次の一手をもちかける銀四郎(ってまた、このワルそうな名前ったら!)。
当の本人式子さんも、このまま行くと危険だということもうっすら理解はしてはいるものの、しかし変なところで鷹揚なお嬢さん性質と、持って生まれたいとはんのプライドによって自分で呼び込んだ運命でもあるのがまた・・・。
読んでいて、「もういい加減にいち抜けた、したらええのに」と思いつつ、「でもそれはもう無理やわなあ」と、ある程度予想のできる結末に向かって進むしかなく、砂をかむような思いでお伴することになるのでした。
どこまでもまつりあげられ、まさにジェットコースター、いや、フリーフォール並みにおそろしい。
そんな気の抜けない展開におけるちょっとした楽しみは、随所に当時の関西での暮らしや文化が垣間見られるところでした。特に心斎橋や阪神間において、実際の店名や地名が数多く登場するので、当時はそこ、そんなに盛り上がってたのねぇ・・・と現在の姿を思い起こしながら読むのも関西人ならまた楽しいかも。
当時の人にとって、夏の六甲山ホテルへ避暑に出かけることや、心斎橋をぶらぶらする(いわゆる心ブラ!)は、なんとも憧れのことだったんだなあ・・・そう思うと、今は閑散としている六甲ケーブルが夏は満員だったなんて、信じられません。
それから、三人の弟子がそれぞれ個性の異なるタイプで、それぞれやっかいに絡んでくるのでおもしろい、いや、おそろしい。
いちばん、やらかしてくれてくれるのはいったい誰なのか・・・
なんて展開も楽しみにしつつ、下巻へ続きます。
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野心、育ちの良さ、人間の厚みなどが会話の言い回しで伝わってくる昭和感がたまらなく面白い。3人の女を同じ手口で意のままにする銀四郎は下巻でどんな運命をたどるのか。
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手持ちの豊子先生未読本はこれが最後。読むのがもったいなくてずーっと積読でした。
ファッション業界という華々しい世界を描いたのは珍しい。女性が活躍し女性が多い場所で、生まれるものは斬新なアイディアだけでなくドロドロの愛憎劇だった。
ドロドロのまま下巻へー。