紙の本
魅せられる
2014/06/13 11:33
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投稿者:violin - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙が 良い。
題名に 魅かれた。
神…可見(かみ) 何をするわけでもなく そこによりそい 見守る。
1のあとがきの「可見なのだ~」という水の可見(かみ)に 魅かれた。
ここかしこに いてほしい。
音叉(おんさ)が鳴る 神鳴り(かみなり) 聞いてみたい。
それぞれの登場人物も なかなかだが
やはりこの世界に 魅せられる。
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第5章終盤から先の流れは実に心地よい。
そしてラストの旅立ちのシーンは泣きそうになった。
多崎さんの作品の中ではコミカルな描写が多かったかな。
それはそれ、面白かった。
最終巻はカタルシスはあまりなかったけれども、登場人物の成長が見て取れて嬉しかった。
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イーオンの過去が明かされ、彼女のこれまでの言動の意味がわかったと同時に、ストンと落ちてこないところもありました。とはいえ、緻密に張り巡らされた伏線や構成は鮮やか。再読したらまた印象がガラリと変わると思います。
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別れの冬。
最終巻。しみじみとできるラストだった。和む。
イーオンの音討議で締めくくるわけですが、イーオンは伝説だから表に出ないのだと思っていたのでちょっと驚く。
それにしても、ごはんがとてもおいしそう。
前編通しでですが、せっかく和風なのに時々現代語が混ざるのがとても違和感ある…。
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最終巻。
イオンとヤコウの楽土の存在を賭けた音討議。
シン少年の成長と旅立ち。
少ししんみりとしつつも柔らかい終わりでした。
トウロウが多少不憫に思えるのですが(笑)、まあしょうがないですよね。
楽土を出たシンとトウロウの物語もちょっと読んでみたいなあ、と思いました。
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読めて良かった。
本当に読めて良かった。
このキャラたちとの別れは辛いけれど、読めて良かったです。
爽やかな読後感。すごい。幸せになる読後感でした。
イーオンも死ななかったし。さて彼女はヤコウとトウロウどちらを選ぶんでしょうか。わくわく。
あとがきに心打たれました。私事で恐縮ですが今ちょうど絶望の淵に立たされていて、切ないし怖いし悲しいし、でも、読めて良かったな、何かを受け取った気がするなと思いました。
これから多崎さん作品をぜーんぶ読み尽くしたいと思います。本当にCノベルスだけではもったいない方だと強く強く思います。
多崎さんのような小説を書きたい。
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40:多崎さんらしい、大らかな生命賛歌と緻密な世界設定が合わさった、とても清々しい細やかな物語でした。その分、「可見」とのかけあいシーンとか、コミカルな部分がちょっと浮いてるかなぁと思うけど、後半の音討議のシーンはすごくよかった。吹っ切れたようなイーオンも、トウロウも、シンもすごく可愛い。
表紙がすごく(哀しいほどに)綺麗だったので、そういう結末を予測していたけど……うん、いい裏切られ方をしました!
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統治者が、乗り込んできた。
半分まで読んで、もう疲れた、というのが本音です。
いや、面白かったのですが、何だかこう…疲れた、が
先に来た感じです。
楽しかった、というより、やり遂げた感いっぱいな。
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伝説のシン音導師(イーオン)と兄弟子ザイオン音導師(ヤコウ)の最初で最後の音討議、面白かったです。
でも、一番印象的だったのは、イーオンが弟子のシン少年に、自分の過去を語り、シン少年が真の楽土を出てひとり立ちする決意を固めるあたりです。
そして音討議3日目、シン音導師の語る言葉が私の中にも心地よく響きました。
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読了してしまった。とても、素敵なお話でした。 生きるのは、つらい。しんどいし、苦しい。きっとみんなそうで、私自身もそう感じてきたからこそ、夢中になって、のめりこんで読んだし、傷を負った人々を言葉で救ったイーオンに、幸せになってほしいと強く思った。 シン少年ではないけれど、どうか、彼女が末永く、平和に、心穏やかに過ごせればいいな、と思いました。