紙の本
トラベル・エッセイの新機軸
2004/12/21 20:18
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやー、これは楽しい。エッセイ・マンガにもさまざまな種類があり、いまやグルメマンガ、育児マンガ、日記マンガなどは立派な一つのジャンルになってきている。マニアックなところでは、ジャズコレクター・マンガなどというのもあるが、鉄道ファン(いわゆるテツ)に焦点を当てたマンガはこれが最初ではないだろうか。
売れない女性マンガ家キクチが、トラベルライター横見を紹介されるところから話は始まる。マンガの連載ができるだけでなく、会社持ちでガイド付の旅までできるなんて、と大いに盛り上がったキクチであったが、世の中はそんなに甘くなかった…。
彼女を待っていたのは、久留里線全駅乗下車(第一旅)、長野鉄道「木島線」最終日(第四旅)、大垣夜行で行く有田&紀州鉄道(第六旅)、…等々の何ともディープな鉄道趣味の世界だった。
一口に鉄道ファンといってもさまざまな流派があるそうだ。「テツといっても、興味の対象は人それぞれだからね。時刻表好きや写真好き、車両好きや模型好き、俺の知りあいには切符好きもいるよ!」(82頁)
本作に登場する横見浩彦氏は駅好きで、日本全国のJRすべての駅を制覇しているそうだ。第一旅の久留里線全線乗下車とは、その路線のすべての駅に降りてすべての駅から電車に乗ることなのである。
そんな鉄道旅につきあわされる主人公キクチの落胆や動揺の表情が見所だが、旅を続けるうちに少しずつ自分自身も微妙にテツ化していく。生真面目な描線が話に実にマッチしている。
マンガのよし悪しは再読したくなるかどうかで計られる。これは結構繰り返し読みしたくなる作品と見た。続巻も楽しみ。
紙の本
エッセイ鉄漫画
2017/06/28 09:49
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイ鉄漫画。
描いている漫画家が鉄にはさほど…なのでツッコミ担当となってます。
鉄の男性、横見さんのキャラがマイペースでおもしろい。
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「鉄」、それは、鉄道オタクのこと。日夜鉄道に乗り、研究にはげむ、鉄道を愛する人たちのことです。そんな‘鉄‘の中でも特に強烈なひとり、横見氏と共に、作者であるキクチ女史は今日も鉄道に乗るのです。
この漫画は旅漫画ではありません。鉄道漫画です。鉄道に乗って遠くまで旅しても、観光らしい観光はいっさいしないのです。どっちかっていうと横見氏のキワモノっぷりを楽しむ漫画かも。キクチ女史の容赦のなさも気持ちいいです。
ただ遠くへ行きたい、そう思ったことのある人は、この旅を真似てみるのもいいかもしれませんよ。
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「鉄」の夫と娘を持つ友人Oにすすめられ借りて読みましたが本当に面白い!抵抗しながらも徐々に「鉄」の世界に漬かっていく主人公の漫画家と友人Oが重なってみえました。
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鉄道の旅がしたくなる1冊。このマンガを読んでから、駅のホームで電車の写真などを撮っている人を温かい目で見る事ができるようになりました。
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200506 前から気になっていて、初めて読んだらなかなか面白い。ここまでの「鉄」は周りにはいない・・・
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テツ(鉄道愛好家)の中のテツ、横見浩彦と、鉄道なんて、単なる移動手段としか考えていない作者、菊池直恵。
そして担当編集者の3人(時々特別ゲストも。)で、日本全国津々浦々、ハイテンションな横見さんに
なかば引きずられるようにテツな旅をする、鉄道旅行ルポ漫画。 もちろん完全ノンフィクション。
オタク文化のひとつの頂点、鉄道と、旅の楽しさを伝える旅行ルポ、そいつにギャグが折り重なった
新たなジャンル。 N.Y.Cityのおすすめ、です
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ホントにもう、鉄ヲタの世界は
広すぎてついてけません。
ただまぁ、「スウィッチ・バック」は
大好きです(笑)
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著者自身が作中に出てくるノンフィクション鉄道旅漫画。著者自身ユルめ。逆にハイテンションな鉄ヲタ横見さんとのギャップ、旅に同行する編集者の中立的な言動をギャグとして楽しむマニアックな作品。そこがまたよい(鉄道好きとしても楽しめる良作)。5巻まで出てる。よくキクチさんついていってるなあ(笑)
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一番大きく描かれてる眼鏡さんが鉄子さんだと思ってましたorzちがいますからね!押角駅の見開き表現が素晴らしかった一冊。
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がぜん「鉄」に興味がわいてきました。
これは、漫画家がうまいから面白いんだと思います。
菊池さん、絵もストーリーも上手ですよね。他の作品ないのかな?
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テツとは、鉄道マニア、鉄道おたくのこと。 アニメ、マンガ、ゲーム、映画、ドール・・・
いろんなジャンルに「マニア」だったり「おたく」だったりがいるわけですけれども、「鉄道」を愛する人たちっていうのは、その中でも一番濃いところにいるんじゃないか、と思ってます。
<続きはコチラ>
http://hedel.jp/blog/comic/log/eid134.html
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女のクセに鉄道オタクだった私ははまりました。どれも行ってみたいところばかり。が、主婦でありことを思い出すのでした。現在子供を洗脳中。]...
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「今日もいっぱい電車にのれるぞ!!」とのたまう人たちは、「今日もいっぱい古本をさがすぞ!!」とのたまう人たちと似たものがある。彼らには「おたく」という軽い言葉は似合わない。その上のランクの言葉である「マニア」がしっくりくる。本書は、鉄壁の鉄道マニアと一緒に鉄道に乗る漫画家と編集者の話である。ただそれだけなのに、おもしろい。過剰な地道さが生むすばらしいものを堪能出来る1冊。
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まとめて読むと面白いですね。鉄道マニアになろうとは思いませんが、鉄道が好きな人の気持ちは分るようになりました。