紙の本
絆の力、そして展開の妙
2014/04/20 16:45
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『キングダム』はなぜ毎回こんなにも面白いのか。
いつも思うのは、メリハリや変化の巧みさということである。
大軍のぶつかり合いがあると思えば一対一の対決がある。
肉弾戦の一方で頭脳戦がある。
戦闘の激しさの合間にしみじみとした心の語らいがある。
今回は前の巻に続く羌?の戦いから始まるが、
暗殺者としての戦いは、いわば信たちの表舞台に対する裏、
光とは別の、影の戦いとして、また違った味わいがあるのがいい。
そしてそこで確認されるのは、
闇の力を超えるものは「絆」の強さなのだという、
この物語の根底にあるテーマである。
羌?の話のあと、
合従軍vs秦の死闘以後の各国の事情が語られる。
ああいう大きな流れが途切れたあとの展開は、誰しも興味の湧くところだろう。
そして物語は、何よりも秦の内乱の話へと移っていく。
つまり政と呂不韋との直接対決がいよいよ始まるのだ。
いつか必ずあるとわかっていたことだから当然といえば当然の展開だし、
この巻は始まりの段階で、まだそれほど大きなアクションはないのだが、
にもかかわらずこのワクワク感はどうだろう。
いろいろ陰謀が見えてきたりほのめかされたり、
新しい登場人物も含めて、何かと意外性に満ちた、
今後大いに楽しめそうな種がいっぱい撒かれている。
変化などといっても、単純な二分法ではない巧さだとあらためて思い知らされて、
描き方の見事さに唸ってしまう。
巻の最後も、次への期待を存分に膨らませてすごくいい終わり方だ。
満足。
紙の本
よかったね
2021/08/25 00:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suginahagi - この投稿者のレビュー一覧を見る
よかったね。一段落だね。これで次の一歩に、気兼ねなく進めるね。よかった、よかった。本当に、お疲れ様。
電子書籍
羌かいが戻ってきた
2020/02/17 21:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
羌かいの敵討ちが完結。飛信隊の副長として戻ってきた。羌かいは、信と共に将軍を目指すと宣言。ついでに信の子供を産むとも…。そして、秦国ではまた内乱がはじまった。。。
紙の本
キョウカイの復帰とセイキョウの反乱
2015/09/14 22:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようやくキョウカイの復讐が終わります。
絶対絶命の彼女を繋ぎとめたのは
見開きを使っての信と飛信隊の姿。
このシーン無くして彼女の飛信隊への帰還はありえないでしょう。作者も彼女の旅路を丁寧に書いてくれました。
おかげで彼女の変わりゆく姿に説得力がありました。
後半はセイキョウの反乱。彼もこの巻で驚くほどの変貌を
遂げてします。
むしろ信が変わらなさすぎの気がします。
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キョウカイの敵討ちも終わって色々なことが盛りだくさんの巻。
白老将軍がご臨終だったり、政の子どもが生まれたり、成キョウがああなったり……しかしこの前の合従軍から2年も経ったんだね。
瑠依がかわいいです。対比するように成キョウがどんどんかっこよく(ホントに)……。
でも王子の奥さんの名前わからない丞相(昌文君のおっさん)ってまずいと思うんだけど……10年前から咸陽にいるのにさあ。あれはどうでもいいモブキャラが言えばいいと思ったんだけど。
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キョウカイの復讐完結・・・ですね。相手も自分以上の苦しみをしてたことから、夢想転生のような力で圧倒されてましたが、自分の中にも対極の力を身につけた話ですが、昔からのキョウカイさんをみるとやっぱ心も成長したんだなーと思います。
キョウカイであれば、いずれはキョウのように大将軍になり得る気がします。
今巻の最後ではセイキョウの出番が多いです。典型的な悪役からかわりつつあったこともあって、好きなキャラです。
コミックのみなので、先は知りませんが死なないといいなぁ。
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ヒャッホーイ!34巻一気読み。
おもしろすぎて日常生活に影響が出るほど。
とにかく蒙恬が好きだー。白老…泣けるー。
そして大王さまがイケメンすぎる。
始皇帝って全然こんなイメージじゃなかったのに。
これからもみんながんばれー。」
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羌瘣と幽連との死闘、敗北寸前まで追い込まれるものの羌瘣は新たな境地を開き、仇討ちを成し遂げます。そして、羌瘣は信の元へ帰ってきました。長い不在(劇中で392日)でしたが待っていた人も多いでしょう。これからの信との仲、秦での活躍が楽しみです。
蒙驁さん死去、英雄との実力差を表すキャラクターとして描かれていましたが、蒙武、蒙恬と優秀な子孫を残しましたので悔いの無い人生だったでしょうね。
巻の中程からは秦王・政の弟、成蟜とその后、瑠衣へと視点が移ります。瑠衣はまた魅力的なキャラクターですね。
突然の趙から進軍を迎え打つ為、成蟜は出陣し簡単に趙軍を退けますが、呂不韋の計略により駐屯先で反乱軍に仕立て上げられてしまいます。章のはじめに反乱を起こすと書かれていて驚きましたが、こういう展開ですか。
しかし政は成蟜がはめられたことを見抜いていました。意外にも信頼関係が築かれていることが分かります。そして政は信に成蟜の救出を要請するところで本巻は終わりです。
今回は信の活躍はありませんでしたが、次巻では期待できそうで、楽しみです。
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最高におもしろく、その面白さがとどまるところを知らない。今回は凄い盛りだくさん。キョウカイの仇討が完結し、久々の大王VS呂不韋、それになんだか王賁みたいな顔になったセイキョウが絡んできて、最後は次巻で飛信隊の活躍を期待をさせるヒトコマで締めくくり。単行本をどこで区切ろるのか考えぬかれているのだろう。次巻が楽しみすぎ。
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列強の猛攻を跳ね返して、さあこれから天下統一に向けての邁進か!?と思ってたけど、そうですよね、内部がまだバラバラのままでした。権謀術策渦巻く宮中で、どんな運命が待っているのか、最終的な結末は分かっているにせよ、今後の展開にワクワクしっぱなしです。
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羌瘣と幽連の血戦。
もはや力尽きるだけとなった羌瘣の心に、飛信隊との絆が手を差し伸べる。
羌瘣はその絆を頼りに限界域を越えてゆく。
飛信隊に戻った羌瘣は、新たな目標を見つけたというが。
合従連衡その後。蒙驁死去。
一年半後に迫る政の加冠の儀に向けて策を練る呂不韋。
ターゲットは成蟜とその第一夫人の瑠衣。
瑠衣が故郷の屯留に訪れているタイミングで趙軍に攻め込ませ、成蟜に討伐隊を率いさせるのが狙い。
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第一夫人がかわいいのでへこむ。
幽連との話は重要ではあるが、あまり面白くない。というのが終わったところでいつもの危難。うーんいいね。
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ヒョウカイの復讐編が終わりあっさりと合流。
正直この時点で作中最強な気がしてならない。モウケイは精神的に弱まってきたし。
呂氏が本格的に動き出して面白みが増してきた。政略話をこうも上手く描けるとは。
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きょうかいの敵討ちの旅が終わって帰ってきたり、蒙驁の死では蒙恬の俺にとってはあなたが一番の英雄でしたよ、という言葉に泣けた、そして可愛い奥さんがいたせいきょう....いろんなことが詰まった一冊だった...
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帰るべき場所。趙の山奥で繰り広げられる羌カイと仇敵・幽連の一騎打ちがついに決着!その結末は!?一方、秦国内では蒙恬の祖父・蒙ゴウ大将軍危篤の報せが──!!(Amazon紹介より)
羌カイちゃんのバトルはどうしても超能力バトルみたいになってしまうのでイカンですね。