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乾いた土にやさしく雨がしみこむように、心にしみいる小説。簡潔であたたかい文章が美しく、音読したくなります。再読すればするほど感動がます、大人のための物語。
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補習校で買った本。
藩の重鎮を務めた後、隠居した清左衛門の元にたびたび相談ごとが持ち込まれる。
藩主の信頼もいまだ厚く、清左衛門は藩に貢献する。
清左衛門を取り巻く人物の描き方も多彩で、飽きない。動きが目に浮かんでくる感じ。
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このところすっかり藤沢周平モードに入ってしまった。
藩の用人を勤めていた三屋清左衛門の隠居後の物語である。タイトルの如く暗い話かと思いきやさにあらずで、幼なじみとの友情、隠居後も続く藩主や藩の要職からの頼まれ事、なじみの店や再開した剣術道場通いで新たに生まれた人たちとのつき会いといった日々の出来事と若い頃の記憶・回想とがこのところにわかに活発になってきた藩内2派閥の対立に伴う事件とうまく絡み合って、絶妙なストーリーに仕上がっている。清左衛門の名のとおり凛々しく清々しい生き方に読み終わってから爽やかな気分にさせられる。
若い人も十分に楽しめる良質の小説と思う。
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さっぱりとして読みやすい。
そしてなぜかもう一度最初から読みたくなる。
最後におなかの中にぽとっと落ちて
ゆっくりとじわじわと暖かくなる。
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自分が定年を迎えた時にはどんな人間になっているんだろう。清左衛門のように、もう隠居の身だからとしがみつくこともなく威を振りかざすこともなくきちんと一線を引けているんだろうか。
自分が50歳になり、60歳になって、定年を迎える頃に読むと本当に染みるんだろうな…。
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連作短編でひとつの物語になっていて登場人物が同じなので読みやすい。
隠居の清左衛門と嫁とのやり取りが好ましい。
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暇つぶしに父の本棚から失敬して
読んだ本。
暇つぶしどころか忙しい時でも、
ほかの事一切ほったらかしても読んでしまう。
藤沢周平の長編。
NHKで連続ドラマにもなっていた。
今よりも当時は老いが早く、
平均寿命も若かった頃のこと。
隠居してからのお話。
ラストが。
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フライングして読んじゃったかな、という感じの作品。
まだ働いてもいない時分に定年後の話を読むのは実感がなさすぎた。
ただ、作品自体は明るめ。
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まぁまぁですが、もうちょっと期待してたな。
これも、短編集っていうのかな。
庶民の他愛無い一こまが描かれています。
あ、でも、清左衛門は武士なんだな。
しかも、ちょっと出世した方みたいだ。
そういう藩の派閥問題の男同士のもみあいあり、恋愛ありの話でした。
しかし、清左衛門は、割と出世した方で、できた嫁を持ち、ちょっぴりもてたりして、隠居のくせにいい身分だ。
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1993年頃に船橋のららぽーとの本屋さんで購入した本です。当時勤務していた会社の研修所が近くにあり、そこへ行く途中で買いました。
ちょうど藤沢周平の本が好きになりかけていた時期で、読み応えがあり、数年おきに何度も何度も読み返してきました。
江戸時代を背景としていながら、内容は現代の企業社会にも通じるものであり、ビジネスマンというか会社員必見の本といってもよいように思います。
藤沢周平が亡くなって相当の月日が経ちましたが、その作品の価値は色あせることはありません。未読の方には是非お勧めしたいものと思います。
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時代小説はちょっと敷居が高い感があるのですが、これはわりと読みやすいお話でした。
ご隠居さんが主人公の短編なので「蝉しぐれ」のような重厚感はないですが、全体的に明るい感じで江戸の風俗みたいなのもわかっておもしろかったです。
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全1巻。
隠居した老人の寂寥感、それでも輝く人生な感じ。
いろんな事件がおきて、最終的にはサスペンス。
用心棒シリーズの2作目以降っぽい構成。
主人公が老人なのが良い。
当然まわりも老人。
隠居したらダメだみたいなマダマダ感と、
自分ももう長くないみたいな愚痴っぽさ。
なんだか良いなあと思う。
なんか最近時代物ばっかで、
たくさん老人読んでたら
隠居後の人生も良いなあと思ってきた。
これからなのに。
目を覚ませ。
自分。
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NHK金曜時代劇を見ていたく感動し、原作にまた感動!
なんというか、ドラマのキャスティングが凄くマッチしていました。仲代達也さんは最高です。
こんな風に上手に年を重ね、年を取っても気のおける友人がいる隠居生活を、将来送ってみたいものです。
内容もそうですが、物語に登場する料亭、というか小料理屋の料理が旨そう。
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3回目くらいですが、年を経るごとに味わい深く読めます。文章がうまいなー。短編がつながって全体としてええ感じになってます。また何年かたったら再読したい。
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老いるという現実。明日は我が身なのです。あまりメジャーない
ので知らい方もいらっしゃるのではないですか?私も前向きに
老いる事楽しんでみよう。