電子書籍
たかが犬されど犬!一匹の犬をめぐって事件が起きます
2015/09/30 08:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Matthew - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の職業はモデル兼ライター。モデルだけでは食べていけなかった所、自身のブログにアップしたペットの記事が評価されペット雑誌向けのライターへ
彼女の生活は精神的だけでなく金銭的にもペット無しでは成り立たない状況となっていました。そんな折、ペットの愛犬を失った彼女の取った行動とは...
命の重さに大小は無いとはまさにこの事!?
ペット飼っている身としては少々切なかったので4にさせていただきます。
紙の本
転がる雪玉のように
2017/03/05 21:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分可愛さからついた愛犬絡みの嘘がどんどんと状況を悪くしていく作品です。都のついた嘘が原因で死んだホームレスさんが、飼い主から引き離された犬が可哀想でならない。小さな事から不自然に事態が悪くなり過ぎて リアリティは無いなあ。
紙の本
期待が大きかった…。
2016/12/05 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sacchibi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「さいごの毛布」を読んで、書評の方の推薦本だったので読んでみました。
さらっと読めて、そこそこ面白かったのですが、感動!とかそういうレベルではなかったです。
タイトル通り、1匹なのに名前が3つになってしまう数奇な運命の犬の話です。
主人公ともう一人の目線で物語は展開されます。
犬に対する価値観等によるけれど、うーん…。
何とも言えませんでした。
すごく暗いというわけではないのでホッとしました。
「さいごの毛布」の方が、犬好きにとっては、グッとくる内容だったなと私は感じました。
投稿元:
レビューを見る
タイトルの通り、飼い主の都合により三つの名を持つ事になった犬を
取り巻く人達の狂い始めた人生を描いた物語。
嘘がどんどんと悪い方向へと流れていくことを明快に描いた物語で
最初からもうこれは救いのない結末だろうなと分かる。
正直、ベタにハッピーエンドが好きなわたしには合わなかったな。
ただ、登場人物たちがどのように「堕ちていく」のかについては
近藤さんの上手な語りによってそれなりに興味は持つことができて
最後まですらすら読めたのでした。
投稿元:
レビューを見る
てっきり暖かい犬の話かと思ったら。
序盤から全く違い、話が淡々と進んでいった。
2人の主人公が犬がらみで事件?に巻き込まれていく話。
凄い展開があるわけでもないし、何となく最後はハッピーエンドではないのもわかる。
がどうなるのかと一挙に読んでしまった。
犬を飼ったことないけど色々と表情がわかるようになったら可愛いのだろうなー。
投稿元:
レビューを見る
犬を愛する人間の話です。犬と人間のエピソードが鮮やかで、それだけでも面白いのですが、謎も次々提示され、物語に引き込まれていきます。読み終えて、じんわりと温かな気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
☆2.7
近藤史恵だから期待度が高かったのか、犬絡みの話でも泣けることもなく、かと言って、びっくりするような展開があるわけでもなく、話が淡々と進み、終わってしまった。
決してぜーんぜん面白くないわけではないけれど、期待に応えてくれなかった。
残念(T ^ T)
投稿元:
レビューを見る
嘘が嘘で塗り固められ、どんどん深みに嵌っていく。とてもハラハラする展開で一気に読み切ってしまった。結末は予想を大きく外れるものではなかったが、程よい苦さで纏めていると思う。
投稿元:
レビューを見る
現状を壊すのが怖くて、ほんの少しのつもりが
いつのまにやら後戻りできなくなる。
主人公、都ほどのことはないにしても
少々の事は誰に起きても不思議ではない。
きっと嫌な終わり方、後味悪くなるのかな・・と思ったら
少し前向きな終わり方。
ちょっと安心した。
投稿元:
レビューを見る
犬が原因となって起こる事件。
犬が関わる話しで、こんなに衝撃的なものは初めてかも…
2016.12.19
投稿元:
レビューを見る
初めから読んでいて、どうしてそういうことになるのよ、と嫌な気持ちになる。でも読み進めて行くと意外な展開で面白くなってくる。そして最後にはちょっと爽やかささえ感じる。
投稿元:
レビューを見る
犬を撫で、その温かさに触れることで、ようやく少し救われる。売れないモデルの草間都は、愛犬エルとの暮らしをブログに綴ることで、心が充たされるだけでなく、生活の糧も得ていた。だが、ある夜エルは死んでしまう。追い込まれた都は、エルそっくりの飼い犬を、思わず家に連れ帰ってしまった。ちいさな罪のはずが、それはやがて思いがけない事件に…切なく胸を打つ傑作ミステリー!
投稿元:
レビューを見る
思ってなかった展開で、わりと面白くスイスイ読んで満足感もあったんだけど、よくよく考えたら都って超自己中で、とんでもない奴だったり?・・・美人で、犬のため、とか言われると許されちゃう感があるけどーww
投稿元:
レビューを見る
データベースには「切なく」と書かれていたけれど少し違う印象を持った。
身勝手な行動から次第に追い詰められていく主人公が、やがて自分のしてしまった行いの本当に意味を知る。
罪のかたちをした白い犬を前にどんな決断をくだすのか。
「犬」という生き物を通して問われているのは、きちんと生きるということなのだと思う。
リードをつけられた犬は自由に動ける範囲がとても狭い。
部屋に閉じ込められた犬はドアの向こうに一人で行くことはけっして出来ない。
犬に限らずペットとして何かを飼うということは、そのままその生命に責任を持つといくことだ。
都にとってエルが収入を得るための存在。
必要不可欠なアイテムになってしまったことが悲劇の始まりだった。
どんなに似ていたとしても、愛したものの代わりなどいないとわかっていたはずなのに。
突然にナナを奪われたホームレス。
大切にしてくれた主人が死ななければならなかった原因が都だと知ったら、果たしてナナは心を許しただろうか?
エルへの愛情をブログで語りながら、どこかで「たかが犬」と都自身が思っていた部分があったのでは?と思ってしまう。
エルを失いナナをさらってきた行動は、何となく「調達」といった感じがしてしまう。
周囲を誤魔化すための穴埋めにされたナナも、ナナを追いかけて事故にあったホームレスも、死んでしまったエルも、みんな都の身勝手さの犠牲者だ。
都がどんなに改心したとしても、どんなにナナを愛していると訴えようとも、どうしてもそこに本物の愛があるとは思えなかった。
犬を飼っていない人にとっては、とてもわかりやすい物語だったと思う。
孤独さゆえに犬に救いを求めた女性。
その犬がきっかけで仕事をもらうようになり、犬はアイテム化していく。
アイテムを失った女性は、非合法な手段を使って代替品を手に入れる。
だが秘密は思いがけないところからもれていく。
最終的に女性が下した判断は・・・。
面白くなかったわけではない。
けれど、読み終わった後も心に小さく残る不快感を拭いきれなかった。
投稿元:
レビューを見る
人物描写の上手い作者だが、今回に限って言えば唸るまではいかなかった。
(※美人ブロガーと振り込め詐欺の手下という、何となくありがちな設定だからかな…)
個人的には、愛人の殺人事件に発展するのではなく、あくまでも犬をめぐるアレコレの展開を期待していた。
願わくは是非、その展開でアナザーストーリーを描いて頂きたいと願っている。