投稿元:
レビューを見る
リアルに面白かった。モテないし、友達も少ないという著者が書いた友達論。文学者や研究者の友情や決別の話なんかも満載で、ゴシップとしても面白い。著者の辛口コメントには、「こんなコト書いて大丈夫かなー」とも思うが、それがまた痛快。誰しも友人関係で悩んだ経験はあるはず。是非、なかなか友達が出来ずに苦しんでいる大学の新入生にも読んでもらいたい。
投稿元:
レビューを見る
古今の文学作品に記された友情論をひきつつ、主にそれへの違和感から筆者の友達に対する考えを繋げて行く、エッセイというか思考ドキュメンタリーのような内容。あらゆることを正直な自己像に引きつけて考えていく様はよく言えば誠実誠実だけど悪く言えば散漫。
投稿元:
レビューを見る
申し訳ないが、読んでて腹が立ってきた。偏見にまみれた批判…そんなんだから友達いないんじゃないのって言いたくなる。
投稿元:
レビューを見る
友だちがいないと悩んでいる者にとって全く救いがないし、決してその人たち向けに書かれた本でもない。
ドラマや小説に出てくる友達関係は虚構だと説き、文壇の著名人をあげて、実は友だちがいなかったのではないかということが延々と語られる。
結局のところ、友達が出来る人もいれば、できてもすぐ離れてしまったり、できにくい人もいるということだ。そして友達が少なかったり、できなかったりそれはもう諦めるしかない、というオチだ。
しかし、本人のせいではなくとも人は、時に独りぼっちになってしまうことも往々にしてあるので、友達がいないからといって本人のせいだと責めないでほしい、で終わっている。
言ってみれば本当のことかもしれないが、人間、希望を持たずには生きていけないので、これではなぁ…と思った。
投稿元:
レビューを見る
『「便所めし」という言葉がある』という冒頭にインパクトを受け、読んでみた。筆者の考えは独創的であり、所々で書かれている斬新な考えが面白い。
投稿元:
レビューを見る
まずは筆者の経験もまじえて友達がいないというのはどういうことなのかを説明し、次に文学の歴史から友情について語る。昔の日本には友情という概念がなかったとかなんとか。
結局最後まで、どうしたら友達ができるのかについては語られることなく終わる。結論としては、ひとりぼっちになるのはは自分が悪いわけじゃないってことかな。まあ、ぼっちはいけないこと・格好悪いことっていう認識が変われば、そんな悩みもなくなるような気がする。
イジメで自殺するなら、いじめっ子を殺してから死ねばいい。人をいじめる奴は死んでも構わないんだからっていうのが衝撃的だった。
投稿元:
レビューを見る
いじけて開き直った小谷野が好きである。
本人も最後に書いてる通り、この本は迷走している。文学上の思いと自分の思いとが錯綜しているが、友達がいない、ということの重みそのものが伝わりおもしろいデキとなっている。
著名人の友達関係などみると、人間は本当に複雑かつ単純に感じる。
投稿元:
レビューを見る
・全く「友達がいないということ」について書かれてない本。何故この著者が30過ぎまで童貞だったかについてすら書かれてなくて、ただこんな本を書くならそうでも仕方なかったんだろうなとだけは伝わってくる。
・結局友達がいない誰かがこの本を読んでも何にもならない。評論のつもりなのか、どの小説家、思想家には友達がいなかったようだ、否、沢山いたようだ、とウジウジ言い続けるだけ。
・唯一見所かと思えるホモソーシャルについても、ホモっ気が無いと友達が作れないのかなどの結論に達する事なく不完全燃焼。
・繰り返すけどこんな本書く人間は友達いなくて当然だわ。「この人友達いないんだ…」って思われるリスクを背負ってまで読む必要無し。いや、俺は沢山いるよ友達…
投稿元:
レビューを見る
著者は元文学者らしい。初めて読んだけども,言葉に切れがあって,ちょっとラディカルで痛快。
友達がいないことについて著者のちょっとさみしい体験談に触れつつも,様々な文学作品等に対して批評を交えて展開される友達論。
とても辛口。
友達ってなんだろう,友達がいないってダメなことなんだろうか?
この本を読んでも答えはないが,友達がいるからといって一人ぼっちじゃない,というわけでもないんだろうなどと思った。
投稿元:
レビューを見る
あまり論考という感じはせず、友達の有無やらなんやらについてのエッセイ集って感じ。
僕は結構著者の本が好きで、『バカのための読書術』なんか名著だと思っているのだけど、本書に関してはちょっと食い足りない感があったかな。
まあプリマー新書なので当たり前と言えば当たり前なのだけど。
(いやしかし、高校生あたりが読むにはレベルが高すぎるようには感じた)
僕の「食い足りない感」は、もうちょっと「ほう。そんな発想もあるのか」という新発見が少なかったことに起因する。
でもこれは単に、友達についての感性が著者と似ているからのような気がする。
「(友達との)つながり至上主義」にどっぷり浸かっている人にとっては、結構衝撃的なことが書いてある、そして、救いの書となる・・・のかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
この本には、友達がいない人が具体的にどうすれば友達が出来るかということは書いていない。けれど、とてもおもしろい。著者も言っているが、友達がいないということを言うのは辛い。彼女がいないことよりもよっぽど辛い。この本のなかで答えにたどり着くことはない。けれど友達がいないことに悩んでいる人は読んでみてもいいかもしれない。少なくとも私は励みになった。それと、小谷野敦のときどきでるナイーブな感じは結構好きだ。
投稿元:
レビューを見る
世の中にそのことを認めてもらいたいと思う。
友達がいない人間もいるということ、そしてそれは必ずしも本人が悪いのではないということを。
投稿元:
レビューを見る
著者は東大生は性格が悪いと書いている。たしかに東大生は性格が悪いのではと思ったのは、著者の小谷野が何回も自分は東大卒だと書いているからだ。別に東大と書く必要もないところまで「東大在学中」「東大卒業」と書いている。東大をひけらかしているようで鼻についた(こちらの僻みかもしれないが)
小谷野はまた自分に友達がいなかったのは同姓に興味がなかったからだと分析している。つまり、日本の友達関係はホモソーシャルだから男同士の絆が深くなる。友達になるということは同姓を好きになる事だと分析しているのだが。
投稿元:
レビューを見る
友達がいなくても、一人で生きていける。
友達付き合いって、世間一般的に言われている
ようなよいものではなく、めんどくさくて
どろどろしたものである。ということは
非常に共感できます。
ただ、本の詳細の内容については、少し自分勝手
というかよくわからない部分もあってところどころ
は共感できないと思います。
仕事の関係で大学生の便所めしのことをリアルに
聞きますが、友達なんていらないと思える時期もくるし
大したことはないのだと思えるような世間に
なってほしいと思います。
でも自分も大学生のころは、友達付き合いが
一番センシティブな問題だったような気がします。
投稿元:
レビューを見る
正直読みやすいとはいえないし、話があちらこちらに飛ぶのだが、自分の意見をどんどんと押し出してくる文章を楽しんでしまったもの勝ちかもしれない。
いじめについての章を一番面白く拝読した。