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「自由な発想」はもういらない、という帯が挑発的だけど、中身は極めて全うな統計学及び経済学の考え方の解説書。論理学、相関関係、最適化などを社会や経済の問題を考える上でいかに用いるかをわかりやすく解説しており、安直なバッシングや大衆批判に走らないための心構えを身につけるためにも大いに役立つであろう。
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今まであまり読んだことのないジャンル。本の帯に惹かれて。笑。
大学は浮世離れしたことを教えるべき。その専門分野の思考方法を学ぶためにある。
MECE
合理的な思考・行動
自分以外の価値を認めること
全ての自発的な取引がお互いの厚生を向上させていることに気付くこと
価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがあることに気付くこと
そして自分だけが賢いという思い込みから抜け出すこと
忘れちゃうので大切そうなところをメモ。
2013/01/03読了。
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4章から急にミクロ経済の話になった・・・。
http://bukupe.com/summary/7527
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経済学をベースに、思考するためのフレームワークを教える本。やはり経済学を勉強していないのと新書では薄いのもあり、まだまだ鍛錬が必要だと感じた。
① 「大学はその専門分野の『思考方法』を学ぶためにある」(p6)
大学こそ浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実で最も役立つとして、専門分野からその思考方法を学ぶことの意義を語っている。
経営学だけでなく、そのバックグラウンドとなる「心理学」、「社会学」、「経済学」もしっかりと学んで、自分の身になるようにしたい。
② 「不確かな情報に騙されない」(p88)
”相関関係と因果関係は無関係である。”これがわかっていなければ、多くの情報に惑わされることとなる。例えば、2つの事象は「トレンド(時間さえ経てば伸びること)」がお互いに共通していれば、勝手に上昇するが、そこから他の因果を導いてしまうことがよくある。トレンドを除いて考えるなど、疑うことが大切である。
③ 「社会全体を幸福にする思考の型」(第5章)
自分自身の考え方の基礎を形づくるために、学問はある。目先の事象ばかりに捉われず、きっちり背景の型も学んでいきたい。
最後に参考になったのを少し。
・取引の2面性(p193)
⇔誰かの需要は、誰かの供給があって成立
⇔売上が伸びることは他の製品の売上を喰う
裏にあるものを考える
・ベルトラン競争(p199)
⇔値引きの余地がある分だけ価格は下がっていく
⇔企業はできるだけ”競争をしない”のがベスト
人も同じ。競争に巻き込まれないポジションを探す
・本当のライバルを見極める(p206)
⇔ライバル(代替品)はそれが「提供している価値」で決まる
⇔提供価値を定義し、ライバルを把握する
続けて『ブルー・オーシャン戦略』、『自分のアタマで考えよう』、『ダメな議論』、『経済学思考の技術』なんかも読んで学生のうちに思考力を鍛えたい。
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「経済学の教科書に書いてあることの土台にある考え方」の本。経済学入門書のお供や、入門書を読む前にもおすすめ。
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序章にある思考方法と武道の型のお話はB-schoolのマーケティング担当者と議論した母校の教育方法の良さと同じ.同じことを著者が考えていたことは嬉しい.
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■思考
A.実寸大の地図は役に立たない。
問題を自分が処理可能なレベルにまで収縮しないとそもそも理解すらできない。
B.データを集める際には、「何をしたら成功した」「何%の確率で成功した」だけではなく、「しなかった際」の成功率と失敗率も調べる必要があります。
C.無駄の多い進化を遂げた哺乳類のほうが優れた進化の経路をたどっている。
D.たまにわざと間違えてみる。
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経済学を学ぶ上で身につく思考術を紹介している本です。経済に疎い自分にとっては所々とっつきにくい箇所もありましたが、経済学入門にもなるし、様々な選択を行う上で身につけるべき考え方、ものの見方がわかると思いました。
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■大学は浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実にもっとも役に立つ。(p5)
「はじめに」に書かれているこの一文を読んで、購入を即決めました。
我が意を得たり、と思ったからです。
⇒http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11541483623.html
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飯田さんなりの思考のハウツーを教えてくれるのかと思いきや、経済学の基礎をきちんと固める本、らしいです。
筆者は教科書のほんの一部分です、って書いてるけど、個人的にはけっこうがっつりした内容で、むずかしかった。
経済学は、当たり前ながら、ああ確かにって思わされる内容が多くて、おもしろいなあと思った。
取引はどちらも得をするはず、これを人間関係に当てはめて考えてみたり。
あと、顔の見えないところで貨幣の交換をすることで、嫉妬心の影響をなくす、というのは興味深かった。
経済学、勉強してみたいなあ。
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本書のテーマは、「物事を分割して1つ1つに着目すること」。
当然のこと、簡単なことのように思えるが、できない人も少なくないのではないか。自分も再確認したい。
この思考回路がない人と話すと疲れる。
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「物事を多方面から観察し、総合的に判断する」ための具体的な方法論は「物事の一面だけを観察し、個別的に判断をする」ことから始まる。問題を把握可能なレベルにまで落とさないと人は「考え始める」ことができない。絞り込みによって初めて意味のある思考が可能になる。
中小企業向けのコンサルタントの方にお話しを伺うと、相談に来る経営者(クライアント)の問題意識が整理されていないために、どこから手をつけてよいのかわからない案件は少なくないとのことです。
その会社が直面している状況を一番よく理解しているのは当事者自身です。有用な助言を得るためには、自分自身の中でもある程度問題が整理されている必要があるのです。
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最初読んでいて、堅いし、難しいかな?と思いましたが、作者の方のお人柄が所々に見えて読み進めていけました。
思考の型をいくつか持つことで、自分の行動のヒントに出来ることが増えていくと思います。
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自分以外の人の価値観を認めること
・すべての自発的な取引がお互いの厚生を向上させることに気づくこと・価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがあることに気づくこと・そして自分だけが賢いという思い込みから抜け出すこと
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思考方法やデータの取り扱い方などを平易に伝えようと試みた本です。大学生といわず、中高校生でも読める人は充分読める内容となっています。
本書の中で特に重要だな、と思ったところは主観価値説関連のところ。
人間と人間の間におこる問題を取り扱う場合、
個人個人の主観や感情や価値観といったところも含めて思考することが重要と言える。本書で述べられている経済学的思考においても、
『経済学における合理性とは「主観的な幸せを最大化すること」を意味しているのです。(P.106)』
といった具合に取り扱われていて、好感が持てた。