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母の別れた旦那から、
突然遺産としてマンションとハムスターを受け取ったまちるの物語。
と、顔のよく似た姉妹の物語「豆姉妹」
栗田さんの作品は読みやすい。
さらららら って読めちゃう。
ハミザベスも豆姉妹もあまり謎を残さずさっぱりと終われた。
普通に生活していて、
突然遺産の相続をと言われたら。
私ならきっと信じられない。
で、騙されていると警戒し、絶対会わないだろうな。
まちるは会ってよかったと思う。
人間関係がクールなまちるに友達ができたんだもん。
今まで知らなかった父親のことも知れたし。
心の鍵が開けにくいまちるの鍵が開いた。
この本は、そういういい瞬間に出会えたんじゃないかな。
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実際のシチュエーションとしてはとてもドロドロしているのに、それをサラリと何か異世界のように書くのが栗田有紀だと思う。ハミザベスというネーミングセンスがすき。
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冒頭で、花野あかつき、という一風変わった名前の女性が突然現れ、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」を思い出した。
淡々と、でも荒んだ感じでもなく物語は進む。
読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。
この人の本は初めて読んだけど、江國香織の文章が好きな人は好きかもしれない、と思った。
ということは、わたしも好きなのかもしれない。
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とにもかくにもハミザベスとは何ぞや?
最後まで謎!な〜んてことはありませんのでご安心を。
(この文庫本では41ページ目で判明)
とにかくこの栗田有起さんという作家さんはタイトルと登場人物の名前の付け方がうまい!
覚えにくいと思われるこのタイトルも「ハミザベスハミザベスハミザベス」と3度も心で唱えればあらしっくり。
以前読んだ『お縫子テルミー』の登場人物テルミー、シナイちゃんも読みはじめるともうコレ以外にはないという風に思えてくる。
さて栗田さん、次はどんな名前をつけてくるのでしょう?
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同郷出身の作家さんです。すばる文学新人賞受賞作品。何となく、角田光代っぽい淡々とした雰囲気。少し捩れたような表現が小気味よいっていうか。
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初めて読む不思議な感覚。とらえどころのない感じ。でも好きです。何か笑えるし。タイトルと表紙のイラストに惹かれて購入。初・栗田有起。他の作品も読んでみます。
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いしいしんじさんが解説してたから読んでみた。会話会話会話が続く。結構過激なこと描いてあるんだと思うけど凄く登場人物たちが淡々(冷めてるのかな〜)としてるからそうでもないように感じてふしぎ。
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暇つぶし用の本を探していて買いました。表紙の絵は「ホテル・カクタス」の人と一緒なのかな?「豆姉妹」が面白かった。私も思い切ってすごい髪型にしてみたいな。
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「お縫い子テルミー」に続けて読みましたが、この人の書く世界観、面白い。「真顔で突拍子もないこと言う人」って印象です。
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「ハミザベス」より「豆姉妹」の方が好き。
自分が何なのかわかんなくて、何を求めてるかもわかんなくて、さらに自分の分身のようだった姉はSMクラブで働きだして…。自分が自分でなくなるような感じもしつつ、姉に頼らず「自分」というものを考えなくちゃいけない、独り立ちしなくちゃいけない、といったような、でもどうしていいのかわからない、そういうもやもやとした感じ。とりあえずアフロにしてみた、なんてくすりと笑えておもしろい。会話もぽんぽんと、淡々とおもしろい。
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この方の描く世界は独特で好きです。表題「ハミザベス」も良かったけど「豆姉妹」も好きだったなぁ。なぜアフロなんだ、なぜオカマ口調なんだ、とか以上に思うことが沢山あって。淡々としてる文章のはずなのに、この読後残る後味が凄い。
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テンポがよい。
小気味よい。
淡々としてるのに突拍子もなくて、ついつい笑ってしまう。
豆姉妹にはやられました。なんとなくアフロってなんだよ。
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つかみどころがないというかありすぎるというか。
ふしぎな雰囲気のふしぎなお話です。
淡々としていて、いろいろ設定がおかしくて、でもそれもなんだか普通で、おなかの隅っこがくすぐったくなるような可笑しさがあって、なんか、いとおしいです。
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私はこの本を売るだろうと思う。
いや、つまらなかったんじゃない。だいぶ面白かったんです。よく考えたらかなりぶっとんだ内容なのに、まるで誰にでもおこりうる当たり前の日常のように描ききっているところが恐ろしい。面白いよ、本当にー。
でも売る。なぜなら、あまりにもありふれた日常のように描かれているから。普通の日が思い出にならないのと同じことで、この本をわざわざ残しておくものではないように感じるからです。この本は私にとって、通り過ぎるひと時の幸福でいい。
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なんとまだ読んでいないのに。
コイノカオリという注目作家短編集みたいのを公民館で借りて、
唯一ぐんぐん読んだのが栗田有起の泣きっつらにハニー。
他は疲れた。
わかりやすくて、読んだあと気分わるくならないのが必須。
もっと知りたいと思わせる登場人物を描くのが魅力、みたいなこと書いてあったし、
まあそれが、これでいう店長なのかな。
ほんとうに好きな作家は、短編より長編が読みたいし。
図書館で借りてこよう。