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『細木数子 魔女の履歴書』を読んで、溝口さんのファンになりました。
ミートホープ社長の消費者を馬鹿にした態度を見て、消費者としてもっと賢くならなきゃな〜と思ったので食肉業界についてのお勉強のつもりで手に取りました。
「同和」という言葉に馴染みのない場所で生まれ育ち、あまり意識したことがなかったので、この本を読んで学ぶ機会になりました。
汚職にまみれることのない、おいしい肉が食べたい・・・。
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様々な障壁があったろうにも関わらず、表に出てこない影の世界の主役を描き発表した筆者の情熱と力量に感動した。
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良く調査されていると思うが一部憶測というか恣意的な解釈が混じっていることもあり、週刊誌の記事的な雰囲気は拭えない。
それでもタブーとされていた領域に踏み込んで調査した著者の心意気は感じられた。
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せっかく綿密な裏付け調査がなされているのに、取材対象に対して公平なスタンスを貫こうとしているためか、調査結果の報告に終止している。何が問題で、それをどうすべきなのかという点に言及して欲しかった。
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日本の黒幕について書いたノンフィクション。国は、法律は、何を守ってるのか。差別を盾に成り上がるとんでもない男の話。ショックで何に怒ったらいいのかわからんくなる。
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読み物としての面白さはなかった。
単行本あとがきの以下のくだりが印象に残る。
・本書の内容がなぜ暴力的妨害を受けることなく連載できたのか。
・21世紀と20世紀の間には非連続があるという説に与したい。
・常識では理解できないことが現実に起きている。近い過去に解答を求めても無理である。とてつもない大転換が今現実に進んでいる。
・明らかに21世紀のとば口で文脈が20世紀とは様変わりした。
・こういう激動の時代に同対審答申もないし、食肉業に負の後光を背負わせて、バラマキ予算で頭を撫ぜる余裕も必然性もない。
・とはいえ、タブーはまだ完全には打ち破られていない。差別や逆差別を解消し、一般社会のなかに同化しなければならない作業はこれからも続いていく。
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浅田満はなぜ巨万の富を得ることができたのか?
を 溝口敦 は そのからくりを暴く。
丹念に 事実を 追い求め 文字に刻印する。
よくぞ 暴いた と感心する。
食肉産業の世界は 複雑な流れが 乱気流のように、
ヤクザ 同和 政治家 ・・・・
うごめいて、お金が 流れ込む仕組みを 作り出したオトコが
いた。それが 浅田満 だった。
でも 溝口敦の文章は どうも 読みにくい。
イメージが 広がらない。
事実の羅列・・・というべきなのだろうか。
ノンフィクションであっても 編集能力がいると思う。
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食肉の流通は表に出て来ない話しと聞くが、そこに突っ込んで書かれた本。史上最高の保釈金、20億円をポンと出せる「食肉のドン」。とりあえず今、安価で安心して口に肉を入れられる状況を作った人である。
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【選んだ理由】
ブックオフでタイトルにつられて。
【読んだ感想】
もっと生々しい本かと思ったら、それほどでもなかった。
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講談社ノンフィクション賞受賞
金丸信から星野仙一まで政・官・財・暴を操る!
食肉店の奉公人から身を起こし、同和と暴力の威光で日本を“裏支配”した食肉業界のドンがこの1冊を機に逮捕!!
“最後のフィクサー”浅田満――自民党のドンから山口組5代目、さらには宝塚スター、元横綱・北勝海に元阪神監督・星野仙一まで……その“威光”は、広く日本社会に浸透している。同和と暴力を背景に、途方もなく肥え太った男の半生を赤裸々に綴った衝撃作!!政・官・財・暴を手玉に取った「食肉業界のドン」が、狂牛病騒動に乗じてわれわれ国民の“血税”を貪(むさぼ)り喰らう様を暴く!
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ビールも飲まないなら栓をポンポンと開けることを嫌がるなど徹底した合理主義で
芸能人との関係をアクセサリーのように見せびらかす社長とは違い、切り捨てる人は切り捨てる面も。
中部国際空港が山口組の直参vs地盤組で揉めたとか関西空港は地盤が緩んで毎年7cm沈下し続けているのに工事を押し切ったとか。
食肉だけに飽き足らない日本が見えてきて面白かった。
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ハンナングループを取り仕切っていた「食肉の帝王」・浅田満を軸に、日本社会の暗部に切り込んだノンフィクション。
同和と暴力団という、我が国のタブーである勢力を背景に、巨万の富を築いた浅田の手腕が描かれる。
また、浅田と癒着していた政界や官僚の不公正・不正義も暴いていく。
BSE問題に乗じた食肉偽装事件の実態にも迫る。同事件は、本書出版時点では第1審継続中であったようだが、その後上訴審で争われ続け、昨年(2015年)、ようやく最高裁で決着が着いた(詐欺や補助金適正化法違反で実刑となるも、証拠隠滅教唆では証拠不十分として無罪)。
浅田満という男の実像は、本書を通読してもなお判然としないところがあるが、少なくともある種の強烈なカリスマ性を持っていたことはうかがわれる。
危険と隣り合わせの中での念入りな取材により、徹底して事実を追いかけた力作。
社会の「裏側」を知ることができる貴重な作品である。
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十勝に来たからには読まねばシリーズ。
十勝の地域の話のみならず、牛肉流通の歴史まで含めて勉強になった。そして何より、いわゆる「同和」についても理解が深まった。
ここまで個人に焦点を当てて徹底的に物事を追求するのは、並大抵のことではない。浅田満の糾弾に終始するのではなく、官僚や関係団体の怠慢を同じくらい糾弾しており、公平な目線に立った本なんだなと大変交換が持てました。
にしても、浅田満はまだ生きてるんだよな……どこで何をしてるか気になる……
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相変わらず文章がヘタ。接続詞の使い方がおかしいこと多々有り。
そんなことより内容だ、ということなのだろうが、俺にはこのリスクある取材に対する共感が乏しく、結果だけを早く知りたくなった。リアルタイムだとまた別だったのだろうが、普遍性を保つには文章力と構成力が足らない。が、この類の書にそんなものを求めてはいけないのかもな。国と大阪府は腐ってる、ってことくらいはわかりすぎるほどわかった。
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日本の食肉業界を長く牛耳っていた浅田満氏の物語。
食肉事業は昔から同和と切っても切り離せないことは知っていたが、その力そのままに、政・官・業・暴・同和を巻き込んで事業拡大を続け、まさに業界を牛耳り続けた彼を生み出したのは、いったい誰なのか。
かつての狂牛病問題に絡む、国産牛肉買取における詐欺行為が発覚したから彼の暴走は食い止められたものの、これが無かったら今も独裁は続き、安心安全安価な牛肉は我々の口に入らなかったかもしれない。
ある意味偉人の物語であり、また日本の闇を映し出す物語でもある。