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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.8

評価内訳

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紙の本

精神医療に対する誤解を解く

2010/01/26 22:45

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 精神医療に対する誤解を解くと聞くと、精神病患者は怖くないよと云う、いわゆる人権派の主張が書いてある本だと思うかもしれませんが、決してそのような皮相な内容ではありません。誤解を解くというのは、事実を知るということで、マスコミ等から植え付けられた思い込みを排することです。
 
 「精神病患者は、危険か」と問われれば、この本を読めば危険な人達もいれば、そうでない人達もいることが分かる。精神病は、ストレスなどの心因性のものが多いと思われがちだが、環境が発症を後押しする場合もあるが、直接原因のものは少ないらしい。このような精神障害者に対する誤解を解くと同時に、この本を読むことで、精神医療の現場の問題がよく分かる。
 
 入院加療が必要な人が入院できなかったり、退院が適切でない人が社会に出てしまう状況。医療法で、患者当たりの医師や看護士の数が3分の1のため、苛酷な労働条件である状況。触法精神障害者に対する法律や施設が未整備である状況など、あまり世間の注目を浴びない面が浮き彫りにされている。特に、人権を尊重するとはどういうことなのか、考えさせられる。これは、精神障害者だけでなく、他の障害者にも同じようなことが言えると思う。平等とは、何でも同じにすることではないはずで、個に応じた扱いがなされなくては、真の問題解決にはつながらない。
 
 先進国で最も自殺率が高く、殺人や殺傷事件でたびたび精神鑑定が話題となる現在の日本において、自らや他人を傷つけたり、殺害する可能性のある人を看護しないままにしているのは、果たして人権尊重と言えるのか、深く考えさせられた。

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