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打倒家康の策成る。武田家滅亡後、戦国大名として信州に自立した真田昌幸。慶長五年、太閤秀吉の遺命により、打倒家康に起った昌幸は、石田三成・直江兼続との連携のもと、徳川の大軍を上田城に拠って迎え撃つ…。天下分け目の関ケ原に奇謀を揮った知将の戦国魂を描く雄渾の歴史巨篇。
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「表裏比興の者」
「小で大を制す」
まさに昌幸にあてはまる言葉ですね!!
あれだけの小勢力で同盟者をコロコロと変え、普通に考えるとただの裏切り者のように見えるが、そこが昌幸の謀将たる所以なんでしょう。
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上巻読了から実に七年が経過、そちらへ記した通り、上巻はけれど殆ど『謀将 真田幸隆』であったので、七年経過したところで唐突に始めてみても、大きな支障も惑いもない。加えて特筆すべきところも、「関ヶ原合戦:列島を一つの戦場と見做した大掛かりな徳川挟撃策は、実は自身の没後を憂え且つ怜悧に見通した太閤秀吉の、昌幸公への “遺命” あった」以外には目に留まらない。
史料の不足から創作に頼るより外にない処を、悪くない出来で乗り切った上巻に続くものとしては、惜しいかな尻窄みな印象である。