ガブリエラ戦記I 白兎騎士団の窮地 みんなのレビュー
- 著者:舞阪 洸, イラスト:優木 きら
- 税込価格:660円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
装いも新たなセカンドシーズンの始まり
2010/12/07 23:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルも変わり、絵師さんまで変わってのセカンドシーズン開始である。上手くいけば前シリーズ10巻+短編集1冊へのフィードバックに繋がるのだから、装いも新たに新規読者獲得を画策する陣営の意図は解る。しかし、もう少し似たタイプの絵師さんをチョイスできなかったのだろうか?との疑念も残る。確かに、あの緻密かつ濃密で独特なタッチ故に、人によっては慣れを要する画風でもあったが、逆に慣れてしまえば、あの挿絵だからこそ本シリーズの世界観が構築できた部分もあったと言わねばならず、その役割の大きさを痛感せずにはいられない。今回の絵師さんを批難するのではなく、作品世界とのリンケージという部分で少々重責に過ぎないか?という気がするのである……今のところは。これもまた慣れてしまえば印象も変わるだろうし、次第に画風も変化(成長)することが往々にしてあるので、しばらくはお手並み拝見といったところか。従前の挿絵を恋しく思いながら新しい挿絵の今後にエールを贈ることにする。
さて本編だが、いよいよ始まるガブリエラ戦役の前哨戦である。戦端を切るには至極妥当な、奪い損ねたり奪われたりした橋頭保の奪還作戦となっている。先手は敵側。後手に回りながらも白兎騎士団の活躍で押し返した感じであり、サブタイトルのような窮地はこれからであろう。
団長となっての初陣で、今回もまた奇策を練るガブリエラだが、その内容には既視感があり、むしろ「その作戦好きねぇ」という感じがしないでもない。遊撃小隊にも新雛小隊にも主だった番隊長にもそれぞれ活躍の場があり、読んでいて面白い展開ではあったが、驚く幹部達に比べると、割と整然と受け入れ、淡々と任務をこなしていくように見えた現場の方が「その作戦内容は1度やったことがあるので解ってます」的な潔さを感じたくらいである。
一部の面々が抜けたため、遊撃小隊にこじんまりした印象が漂うのが若干寂しくもあるが、これまでより1つ大きな枠組みで描かれるので致し方ないところか。しかし、相変わらず地味な立ち位置ではあるが、レオチェルリにピッタリな役割が与えられ、その健気な心意気を吐露する場面があったのは僥倖だった。
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