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タイトルに惹かれて手にとってみれば・・・椎名誠氏の本ではないか!ってことで直ぐに購入した本。
そのタイトル通り、食についてのエッセイ集。
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ヒドイ本だ!
さすが、そばをマヨネーズで食すとノタマウだけある。
食えばわかるけど、
「食わなくてわからなくても良い図鑑」でもある。
図はほとんどなく
意味のわからない挿絵はところどころあるけど。
著者の旧友だそうです。
なんだ、なれあい仕事か。
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椎名誠の文体というのは、気持ちにぴったりと来るときには本当にぴったりと来て、まるで自分が感じていることがエコーとして戻ってきているようだ。軽薄饒舌体なのだけど、その饒舌の、言い過ぎるところのひとつひとつが気持ちよい。
食べ物に関する文章である。だが、椎名氏のことだから、B級というよりC級食通である。が、たとえば醤油かけご飯とか、ソース焼きそばとかのはなしがおいしそうなことよ!気に入ったほうから2つあげるなら、ひとつは三段式海苔弁当であり、これの作り方の話は、作り方を読んでいるだけでしあわせになり、台所に走っていきたくなるのである。もうひとつは、味噌汁の具の話であり、氏はベストに大根を選ぶ。その通りである!と肩を組み合って歌いたくなるのだ。
逆に、ダメな料理の話も小気味いい。基本的に権力とか飾りとか、建前のこびりついた食事はダメである。たとえば、ものすごい長い名前がついていて、でっかくていかにも「私はおしゃれなのよ」とニヤニヤした感じのお皿に、冗談みたいにちょこっとだけ盛られてくる「生スパゲティ」なんかである。ま、これは今僕が勝手に書いた例で、椎名氏の挙げるものは、もっともっとおもしろく腹立たしいのである。
唯一残念なのは、モリソバの評価が低いことであるが、まあこれはもうひとつ落ちがあるので納得しておこう。
2009/9/21
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10月31日読了。著者が1960年代に「ビッグコミック・スピリッツ」に連載したという、食い物にまつわる四方山話。著者が食いしん坊であることはよく分かるが、いかんせん取り上げられるメニューがトンカツの脇の千切りキャベツの存在感だとか白菜の青い部分と白い部分はどちらが好きだとか、最高の美味はカツ丼であるとかわびしすぎる・・・。ほめる話と同じかそれ以上に愚痴やまずかった店の文句が書かれているのも個人的にはマイナス。これでも人気シリーズだったとは、時代のなせる技かねえ。
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中学1年の時、初めて自分の小遣いで買った本がこれでした(確か)。椎名さんのオトコ気あふれる食エッセイを、にまにましながら読んでいた思い出があります。苦手だった茄子の味噌汁が好きになったのもこの本のお陰。そんな単純な私。
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「食えば食える・・・」のほうと違って、こちらは一般的に食されているものばかりですから、読んでいてもある程度味が予想できます。
私は、椎名さんの飾り気のない表現が大好きです。
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内容(「BOOK」データベースより)
「北の演歌か、ウニ、ホヤ丼、あつあつオコゲの母恋し、拍手パチパチB級野菜の精進揚げ、正調びちゃびちゃコロッケライス、ソーメンの現状と今後の問題点」などなど、当世流行るグルメとはキビシク一線を画す、正しい高級質素料理とは何か!?北から南から、町の食堂、家の台所、はては野外の焚火囲りから、選りすぐった50の美味について。シーナ流極私的何でもかんでもうまいもの文化論。
若かりし日の椎名誠さんの気負って面白くしようとしている文章とっても微笑ましい。椎名さんの食べ物に対するスタンスはこの頃から変わっていなくて信用できる。バブル時期の浮ついた情景が沢山出て来るのが今見ると面白いです。評価とかそういう代物では無くて嗜好品みたいなものです。読んでると精神が安定していくのを感じます。
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新井素子さんの「新婚物語」だったかな?
ヒロインの陽子さんが「椎名誠のエッセイか何かで読んだんだけど」という台詞とともに、素麺に色々な具を添えた料理を作っていました。
ああ!これが元ネタか!と非常に嬉しくなりました。
子供の頃読んで、陽子さんの料理はおいしそうだな~と思い出に残っていたので。
挿絵もアートっぽくて好きでした。
内容は東海林さだおさんの丸かじりシリーズに近い空気を感じました。楽しく読めました。