紙の本
久しぶりの柔和な文章で新鮮でした。
2015/09/13 13:20
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投稿者:おこめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビューからずっとおっている作家さんですので、この作品が新創刊で文庫で手に入った嬉しさが何とも言えませんでした。
ふんわりした恋愛もあったりして、くすぐられもしますが、人の心の醜さをえぐっているところは、さすがです。
昨今の濃い作品も好きですが、このころは「ふんわり」が少し心を和ませてくれたりした時代でした。女性に敬意を持ってらっしゃるのかな。
素敵な女性に恋をする青年にキュンと出来るなんて、箒木さんの作品っていろんな要素が合って、とっても贅沢です。
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ノーベル賞、栄光に輝く受賞者達の後ろには多くの研究者達がいる。けれど、こうまでして賞を取ろうとする人はいないだろうと思うのだけれど‥。
悔しいと思っている人は沢山いるんでしょうね
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ノーベル賞の裏側。
実際にここまでして賞をとろうとする人はいないだろうけれど、精神的には近いことは起きているかもしれないし、輝かしい栄誉の影には数え切れないほど多くの人たちの悔しさやときに犠牲もあるのかもしれない、と考えさせられる。
すべて暴露されてしまえばいいのに!と思いながら読んでいたけれど、やはりこの結末でよかったのだと思う。本当に素晴らしい才能や栄誉を穢さないことが、研究者のみならず人としての正しいあり方だと思うので。読みごたえ充分で、読後感もよかった。
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ノーベル賞受賞の裏側に隠された悪意。研究者の矜持って、なんなのだろうかと、考えさせられる。
スペインやフランス、イギリスと、ヨーロッパの風景を背景に、其々の人の生き方に思いを馳せます。
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この本で初めて帚木先生の存在を知ったのですが、これこそ医療サスペンス。今は医療サスペンスというと「チームバチスタ」かもしれませんが、断然こちらをお薦めします。小難しい医療話も少なく分かりやすいし、場面展開が早くて飽きがきません。他の作品も読みたいです。
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論文のパクリはその分野では珍しいことではないのかな。研究者はライバルが死ねばいいのにと一度は考えちゃうものなのか、聞いてみたい。
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ありそうなお話だ。
いやあってはならない。
ノーベル賞の裏側の、人間の欲のお話。
真実を暴いたけど、賞はこのままなんですね。
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久しぶりに帚木さんの本を読みました。
昔、国銅や閉鎖病棟を読んで、すごく感銘を受けました。
この作品については淡々と無駄なく話が進みすぎで、少し都合よく話が進みすぎかなという印象でを受けました。面白いですが…
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あまりにも自分には縁のない世界で……。
ノーベル賞なんて現実感ないし、研究者のことがよくわからず。
単純に物語として、面白かった。
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2014.10.13〜途中挫折
2019/10/13
たまたま、5年後、再読、読了。
ノーベル賞にまつわる話。
医療系の話は、帚木蓬生が一番では?
さすが、ドクターです。
ありそうな話で、この研究者だったら…と思うと、心苦しい。
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ついこの間ノーベル賞が発表になり、日本人が受賞したことは喜ばしいニュースであるが、この作品はそのノーベル賞が背景の医療サスペンス。恩師の死因を探るため主人公は、疑惑の受賞者や関係者を訪ねて、ヨーロッパ各地を巡り歩く。疑惑追及の旅ではあるが、旅情豊かな景色の描写に、爽やかな読後感となっている。
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ノーベル賞受賞者アーサー・ヒル。そして自分を医学に導いた恩師や、アーサーに関わる人の死因が繋がりそうな気配を必死で手繰り寄せる医師の津田。どの世界でも「出る杭は打たれる」。アーサーは出過ぎてしまった。しかも「出てきそうな杭を事前に潰しておく」と必ず矛盾が生じてくる。それでも「名誉」を求めたアーサー。アーサーの原動力は母親への愛からくるものだったのではないだろうか。母という女性が彼を突き動かした。そして、彼自身の幕引きも女性の手によるものになるとは皮肉だ。明らかになった真実は静かに「柩」の中で永遠に眠る。
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ノーベル賞授賞者がまさかの盗作疑惑。
それを知るのは当事者と津田、アイリス・サンガーのみ。
真実は世界に露わになるのか。
ルイスがヒルに致命傷を負わせなかったことはもどかしいし、なぜ黙秘し真実を明らかにしないのかと思うが、ルイスが貫いた正義を見た気もした。
しかしヒルは報いを受ける。かつては自分の愛人でもあり、殺人をさせたアイリス・サンガーにより。
有望な研究者が次々と同じ病に倒れていくのを見て「まさか」と思ったが、その伏線通り、どんぴしゃり。すっきり。
よくよく考えてみたら、世の中に蔓延っていそうな問題。
編者の陰謀でペーパーがアクセプトされなかったなんてこと、有名な教授レベルでもあると聞いた。
最後、津田が紀子と結ばれるのは良かったなと。
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イギリス医学界の重鎮、アーサー・ヒルがノーベル賞を受賞した―。知らせを受けた青年医師の津田は、同じ分野で研究を続けながら惜しくもこの世を去った恩師、清原の死因を探るなかで、アーサーの周辺に不審な死が多いことに気付く。彼らを死へと追いやった見えざる凶器とは一体何か。真相を追ううちに津田は大きな陰謀に飲み込まれてゆく。ノーベル賞を題材にした本格医療サスペンス。
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ノーベル賞を受賞したイギリス医学界の重鎮
彼の周りでは、ライバルたちの謎の死があった・・
若い研究者の画期的な論文を
潰したり、自分のものにしたり。
こういうのって実際にあるのかもしれない
サクサクと話が進んで読みやすい医療サスペンス